みんなのシネマレビュー

SPACE BATTLESHIP ヤマト

Space Battleship Yamato
2010年【日】 上映時間:138分
SFアドベンチャー戦争ものTVの映画化
[スペースバトルシップヤマト]
新規登録(2010-02-03)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2022-01-15)【イニシャルK】さん
公開開始日(2010-12-01)


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監督山崎貴
キャスト木村拓哉(男優)古代進
黒木メイサ(女優)森雪
山崎努(男優)沖田十三
柳葉敏郎(男優)真田志郎
緒形直人(男優)島大介
西田敏行(男優)徳川機関長
高島礼子(女優)佐渡先生
堤真一(男優)古代守
橋爪功(男優)藤堂平九郎
池内博之(男優)斉藤始
マイコ(女優)相原
波岡一喜(男優)加藤
三浦貴大(男優)古屋
浅利陽介(男優)安藤
田中要次(男優)地下都市の男
飯田基祐(男優)地球防衛軍指令センター通信クルー 司令官
藤田弓子(女優)斉藤始の母
沢井美優(女優)東田
須賀健太(男優)少年
矢柴俊博(男優)南部康雄
斎藤工(男優)山本
松本まりか(女優)仁科
大和田健介(男優)太田
最所美咲(女優)戦闘班隊員
山根舞(女優)技術班隊員
緒方賢一アナライザー
伊武雅刀デスラー
上田みゆきイスカンダル
佐々木功ナレーション
原作西崎義展
脚本佐藤嗣麻子
音楽佐藤直紀
宮川泰(原曲「宇宙戦艦ヤマト」/「無限に広がる大宇宙」)
作詞スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
阿久悠「宇宙戦艦ヤマト 2010」
作曲スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
宮川泰「宇宙戦艦ヤマト 2010」
主題歌スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
挿入曲佐々木功「宇宙戦艦ヤマト 2010」
撮影柴崎幸三
製作島谷能成
亀井修
島村達雄
東宝(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
ROBOT(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
白組(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
小学館(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
TBS(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
東北新社(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
毎日放送(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
ジェイ・ドリーム(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
企画濱名一哉
中沢敏明
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
市川南〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
白組(VFXプロダクション)
渋谷紀世子(VFXプロデューサー)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
録音鶴巻仁
柴崎憲治(音響効果)
照明吉角荘介
あらすじ
ガミラスの放射能攻撃によって、死滅目前の人類。最後の希望を背負ってイスカンダルを目指す、宇宙戦艦のヤマト。松本零士の原作漫画をもとにかつて制作されたアニメを、さらに実写版にリメイク。

コウモリ】さん(2012-07-07)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(8点検索)】

別のページへ(8点検索)
1


15.《ネタバレ》 皆様,おっしゃる様につっこみどころ満載でありますが、つっこみどころも含めて,これだけ実写で原作のエッセンスを再現していることに敬意を表します。かつてのアニメがそうだったように、この映画は、映画としての完成度を求めるよりもイベントだと思います。
実写でそのまま再現すれば、恥ずかしい衣装で愛や使命を語り,爆笑の渦になりそうな所を大真面目な演出で通した監督と役者の技量は素晴らしいです。そうです、ヤマトの本質は恥ずかしいことを大真面目に語っているから感動するのです。このツボを監督はよく心得ています。実写にすればさらに笑える所をホンの紙一重の所で真面目に通しています。特撮と美術の仕事は、絵の説得力でこの恥ずかしさを大いに支えています。ハリウッドに追いつけ追い越せという次元ではなく、いい時代になったと心から思います。
戦闘シーンの高揚感に比べて,合間のドラマシーンになると突然凡庸な雰囲気になってテンポが崩れ、1本の映画としてはかなり雑な印象ですが、もともとのテレビシリーズが1回ずつ山場を設けているので、どうしても名場面集的な構成になると思います。
30分のシリーズを5話見たと思えば腹も立たないです。(実際,山場ごとにサブタイトルのテロップでも入ればさらにファンの心をくすぐったかもしれません「ガミラスの奇襲!!、第三艦橋の悲劇!!」とか)
映画としてのスケール感で言えば,音楽にアニメのテーマを使ったことは大正解です。原作の作曲家が子供をバカにせず、いかに明快に耳に残るようなメロディを作っていたか,それが実写でも違和感なくハマっていることに敬意を表します。
海外ではこの映画のツボは理解されないかも知れませんが、これが日本人の根底にあるトラウマ的発想だと受け止められればいいかと思います。
唯一残念だったのは、デスラーが実体のあいまいな存在であったこと。自分は公開前のキャスティングにデスラーの名前が無いことが不思議でしたが、サプライズでデスラーは唐沢寿明ではないかと思っておりました。
しかし、人間対人間という構図で戦争の愚かさを出すよりは、地球を守るという所に焦点を絞ったのはアリかと思います。敵が人間ではないので感情移入できませんから。そしてアナライザーの活躍がGOOD!!。
ほら,突っ込みどころ満載の映画です。そこを含めて楽しめる映画はイベントとしていいものです。 どっぐすさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-07 01:07:13)(良:5票)

14.《ネタバレ》 (ラストシーンについて、激しくネタバレしています。未見の方はご注意ください)

どこまでも広がる大地にうがたれた、幾つもの巨大クレーター。その上を緑の草原が覆っている。そして、そこに立っているひとりの女と、まだ幼い男の子・・・。

この場面に、ぼくという観客は心から感動する。それは単に絵としてキレイだとか、地球の再生というドラマの大団円にふさわしいものとしてだけのものじゃない。その“緑のクレーター群”の映像は、端的にSF映画の「画(=イメージ)」として実に実に魅力的なものだったからだ。大げさに断定してしまうなら、これは今までのアメリカや他のどこの国のSF大作にもなかった、美しい、そしてSF的な「イメージ」なのだった。

正直なところ、自己犠牲だの何だのと騒ぎ立て、安っぽい悲壮感をあおるばかりの展開や演技に、同じテレビ局が製作したリメイク版『日本沈没』そのまんまじゃないか・・・と本作に少なからず失望していたことは確かだ。そもそも地球規模の危機に対し、日本人だけしか搭乗(というか、登場)しない宇宙船で立ち向かうといった不自然さからして、ここにはエメリッヒ作品程度(!)のSF的「リアリティ」もありはしない(・・・原作アニメもそうだった?)。さらに、すべてにどこかで見たことのあるような場面や設定が連続するのは、これまでの山崎作品の常だが、少なくともこれまでは、監督自身がそれらの“再創造”を嬉々として楽しんでいることの高揚感が伝わってきたものだ。しかし、今回ばかりはどうにも乗っていけない・・・ 

だが、【鉄腕麗人】さんの《一つでも「印象」に残る要素があれば、その映画の価値は揺るがない》というテーゼに心から賛同しつつ述べるなら、作品としての『ヤマト』は、すべてこのラストシーンによって、最後の最後にSF映画として、何より一編の美しい「映画」としてぼくを魅了したのである。そう、それでじゅうぶんじゃないか。 やましんの巻さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-06 20:46:53)(良:5票)

13.《ネタバレ》 賛否両論激しいですが、私的には全然あり。ヤマト世代が待っていた映像をしっかりと山崎監督は表現してくれたと思います。古代進役のキムタクにも批判が集中していますが、古代進が、「骨太でくさいセリフを言ってもかっこいいアイドル」という位置付けと考えれば、今、彼以上の適役はいませんし、どう考えても批判の矢面に立ちかねないこの役を引き受けた事は素晴らしいと思います。おかげでこれまでヤマトに興味のなかった若い世代(特にジャニーズファンの女性)に映画を見せるきっかけになったことと否定できない。
ストーリーにいろいろ文句もありますが、ただでさえ不整合だらけのヤマトの物語、まずは監督自身が観たいシーンをいかに無理なく繋ぐかという点においては大成功ではないかと。「文句があるなら自分で作ってみれば?」と監督の高笑いが聞こえてきそうです。
批判をすることは簡単です。でも、「宇宙からのメッセージ」「惑星大戦争」ときて「さよならジュピター」で完全に宇宙ものの和製SF特撮映画が死に絶えていたものを、復活させてくれた。しかも旧来のヤマトファン、映画ファン等々非難の眼を覚悟して。
これは称賛に値します。更に続編を作らないからね、と言わんばかりのラスト。山崎監督良くやりました。出演者の皆さんも"キワモノ映画"というそしりを受けるかもしれないのに、良く出演をしていただきました。
これからも宇宙ものSF実写映画続くといいな、という期待を込めて8点献上。


heeさん [映画館(邦画)] 8点(2011-01-02 18:57:40)(良:4票)

12.《ネタバレ》 ヤマトの実写版!よーし来年年男のおぢさん張りきってレビュー書いちゃうぞー!まず初めに、私は高得点をつけます。理由は五つ。一つ目。内容がどうあれこの映画が日本で作らたこと。わびさびと世界一縁遠い米国なんぞに制作権売り渡せば「ゴジラ」「リング゙」「マッハGO!GO!GO!」の悲劇が繰り返されるのは火を見るより明らかで,まずもってそこは評価したい。それでも制作発表の時のキムタク・エリカの配役には不安どころか絶望感一杯。半年くらい悩みました。観に行くか行かないかで。メイサに替わった時はこれはもう神の啓示だと思いましたね。「木村は何ともならんが,もう一方は何とかしてやったから観に行け」と。二つ目。かつて自分が泣いた名台詞が再現されていたこと。「エンジン出力低下。されど航行に支障なし…」「技師長!慌てず急いで正確にな!」「地球か…何もかもみな懐かしい…」等々。もうこれだけでお腹いっぱいです。ガミラスとイスカンダルの関係も,最も早く小説化された『石津嵐+豊田有恒』版とほぼ同じで,ある意味最も古い原作へのオマージュと言えなくもない。それより大切なのはデスラーの声が伊武さんだということ。合格です。三つ目。74年当時小学生の自分に「世の中には上司,部下の上下関係が必ず存在する。」「劇中に登場する武器は,ただ呪文のように武器の名前を唱えれば発動するというものではない。」二つのことを認識させてくれたのを思い出したこと。例えばマジンガーZでは兜甲児が「ロケットパーンチ!」と叫べばロケットパンチが飛んでいく。そういうものだと思ってましたが,ヤマト第3話では主砲をたった1回撃つまでに多くのやり取りがあります。「右15度転艦!」「衝撃砲動力連動」「測的完了!」「自動追尾装置完了!」「誤差修正右1度上下角3度」「目標 ヤマトの軸線に乗りました。」「発射!」こういうプロセスをすごく大切にしてるアニメはそれまで無かったのでとても新鮮でした。今回は尺の関係でそこまで細かい描写はなかったですが「ヤマトは大勢の人間が操作するもの」という懐かしい感覚が蘇りました。四つ目。キムタクが思ったよりひどくなかったこと。相変わらずぼそぼそ喋るし,常に上から目線だし,イケメンでなんか悔しいし…褒めてないなこりゃ。五つ目(実はこれが一番大きい)「ヤマト完結編」を観た経験があること。あれに比べれば上出来上出来。願わくば絶対に続編が出ませんように… S.H.A.D.O.さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-17 17:26:45)(良:2票) (笑:1票)

11.《ネタバレ》 他レビュアー諸氏の感想を読み、本作に対する感想は世代を問わず共通なのだと判り嬉しく思っている。
今、私は「良い映画を観た」という感慨深い気持ちで一杯だ。
私はバリバリのヤマト世代、TV再放送・映画版含め殆ど制覇しており「オリジナル」への思い入れも多少は有る。
そんな私でも本作は充分以上に『有り』だと思った。
何よりも、日本人が自分達で本作を作成した事が嬉しい。下手なハリウッドリメイクの餌食にならず本当に良かった。
そして、本作を世に送り出した監督・スタッフ・キャストの皆さんに拍手を送りたい。30年以上も前の作品に現代の解釈を上手く調合し、オリジナルの世界観を壊す事なく沢山有るエピソードを絶妙に足し引きしつつ見事に最新の映画として完成させた事は本当に素晴らしいと思う。
(イスカンダルとガミラスの新解釈は特に素晴らしい)
日本のSF映画は、なぜか自虐的にハリウッド映画と比較されあれこれ言われてしまう傾向が非常に強いが、本作はその「壁」を自ら壊す事に成功したのでは無いか。
ここは10点差し上げたい所だが、最後はああするしかなかったとしても、特攻礼賛と受け止められかねないラストの描写にマイナス2点で合計8点献上させて頂きます。

最後に、他レビュアーの方も書いておられるが森雪が某スキャンダル女優では無くて
本~当に良かった(笑)

もう一点追記 緒方直人に個人的な熱演賞を差し上げたい。彼を見直しました!良い演技だった!! たくわんさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-06 11:57:53)(良:3票)

10.映画、特に娯楽映画においてはっきりと言えることが一つある。
それは、観る者のそれぞれの感受性と価値観によって、一つでも「印象」に残る要素があれば、その映画の価値は揺るがないということだ。

この映画には確実に“それ”がある。それがある以上この映画を否定することなんて出来ない。

それは、日本映画界で考えられる最大限のレベルで実現させた宇宙戦艦の発進シーンでも、
良い意味でも悪い意味でも“木村拓哉らしい”ヒーロー像ぶりでもなく、
ずばり“ヒロイン”の魅力に他ならない。

そう、“森雪”を演じた黒木メイサが素晴らしかった。

映画や漫画において時折、堪らなく魅力的なヒロインにめぐり会う。
そういうときは、その作品を観終わった後もしばらくの間、“彼女”のことばかり考えてしまう。
それはまさに、現実と創造の狭間に生まれるささやかな“恋”だと思う。

必ずしも黒木メイサの演技力が高いとは思わないし、原作を知らないので“森雪”というキャラクターに彼女が合致していたのかどうかも定かではない(おそらく随分違うんじゃないかと思う)。
ただそんなこと「どうでもいい」と思わせるほど、“黒木メイサの森雪”は魅力的で、木村拓哉の古代進と同様に彼女に恋し、守りたいと思ってしまった。

繰り返しになるが、世代が随分違うので、原作のアニメは見たことが無い。
原作を知らないからこそ楽しめた要素は多くあるのかもしれない。

基本設定は「スタートレック」にも似たこのSFエンターテイメントを、もしハリウッドが映画化したならそりゃあ大迫力のブロックバスター映画になったことだろう。

だが、この「宇宙戦艦ヤマト」の精神的な荒涼感や孤独感、奥ゆかしい情緒感は、やはり日本人が描くべき世界観だと思った。
映画としての粗や突っ込みどころは非常に多い。
ただそれでも、この映画を、日本人が一生懸命に挑戦してつくりきったことが、非常に重要なことだと思う。


まあそんなことより何よりも、僕にとっての“森雪”がとびきり可愛くイーッとして古代進を見送る。そのシーンがすべてだと言いたい。

ヒロインの漆黒の瞳から始まり、「未来」を見つめる彼女の姿を映し出して終わるこの映画において、その価値観は決して間違っていないと確信する。


余談になるが、某スキャンダル女優が降板したことが、今となっては「運命」だったとすら思う。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-05 22:55:18)(良:3票)

9.どうしよう,今日2回目行っちゃいました.同じ映画を映画館で2回観たのは実は初めてです.もうこうなると理屈ではないですね.多分制作スタッフ,キャストの皆さんと感性が通じ合っているのでしょう.以下,初回時のコメントです.>>観に行った動機は,「アニメの実写化」という特に日本人にとってはタブーに等しい領域で,ボロクソ言われる可能性大と判っていながら引き受けたキムタクを,同い年としてなんとなく観ておかずにはいられなかった,という微妙なものでした.ただ,映画好きの一人として,つまらないものはつまらない,と正直に書くつもりでもありました.また,キムタクと同い年ということで判る人には判るかと思いますが,「ヤマト世代」ではありません.もう少しあと,つまり「ガンダム」世代です.ヤマトは子どもの頃に再放送などを観て大まかなキャラやストーリを記憶している程度でしたが,後追いで劇場版は全て観たりもしてます.はっきり言わせていただくと,現在までSFアニメの推移とともに人生を過ごしてきた私の目には,劇場版の方はかなり酷いと言わざるを得ないものがほとんどです.さて,実際に観た印象ですが,久々に味わう高揚感でした.スタッフはおそらく相当映画を良く知っているように思います.ハリウッドSF大作や,他の追随を許さない日本アニメを観て鍛えられている観客に対して,限られた時間・技術・予算の中で,今何が出来るのかをとても熱心に研究しており,2時間強にうまく纏まっていると思います.映像も決してチープな印象はありません.個人的には,もっと人が入ってもおかしくないように思うのですが,色々なサイトで,数パターンに分類できる酷評が多数並んでいるのをみて躊躇されている方々が多いのではないかと思います.でも正直それらは私は気になりませんでした.騙されたと思って,キムタクについていってみて下さい.良い意味で裏切ってくれると思います. マー君さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-20 23:22:43)(良:2票)

8.《ネタバレ》 キャ●ャーン、デ●ルマン、ヤッ●ーマン…子供の頃夢中になった名作アニメの実写化に胸躍らせて劇場に足を運び、何度打ちのめされた事でしょう。 アニメならではの大仰な世界を実在の役者が演じる、薄ら寒いこっ恥ずかしさ。派手なVFXに溺れ、原作の魅力が換骨奪胎されて失われる無念さ…今回もそうなるかという不安は、しかし今回ばかりは杞憂でした! 何よりこれは「実在の役者が演じる一個のSF作品」として立派に成立しています。そのために原作の「まんま現実に移し変えたらあまりに不合理、不自然、マンガチックになってしまう」ような設定は色々改良されています。脚本やVFXの不満な点も、「SF作品」としての今作に向けられたもので、もうそれだけでかつてのヤマトフリークとしては満点に近い出来なのです。 ただし、不満点も決して小さくありません。 まず、反発→交流→恋愛→別れと映画の中ですべてを描かなければならないために、主人公とヒロインの恋愛模様は唐突かつ駆け足で、とくに「TPOをわきまえんか!」とおそらく公開初日に全国で数十万人がツッコんだであろうワープ中のメイクラブと、最終決戦時、目の前の敵巨大戦艦をほっといて長々と展開される別れの愁嘆場は、もう少し何とかならなかったのかと……。 さらに最大の不満点は、第一シリーズに不可欠な往復29万6千光年の長旅のスケール感が、まったくなかった事。劇中で時間経過はほとんど描かれず、「え、もうイスカンダル?」「え、もう地球?」という小ぢんまり感は、「宇宙戦艦ヤマト:はじめてのおつかい激闘編」とでも申しましょうか…もう少し何とかして欲しかったです。この二点で2点減点させていただきました。 大鉄人28号さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-02 13:20:40)(良:2票)

7.《ネタバレ》 三年越しにて拝見いたしましたが、うーん、おもしろかった!!見終わったあとも、にやにやと興奮がおさまらないです(笑)。定番のBGMにのせて発進するヤマトは鳥肌モノです。まま、突っ込みどころは満載で、アニメの実写化っつーと低評価になりがちですが、アニメは再放送続編ではまった口なのでドストライクではないのですが、思い出補正もあり、8点謙譲します。10点でも良かったんですが、尺による急ぎ具合が気になったのでマイナスです。ワープも感動もくそもないし、主砲の動きも早いし、あっというまにイスカンダルにつくし、銀河系を離れるあたりかマゼラン星雲突入あたりで、旅の困難さのわかるエピソードが欲しかったですかね(床の巨大パネルで航路の確認とかやってほしかったなぁ)。
森雪がパイロットというのもありですかね。戦う女性は好きなのでわりと良かったです。艦橋勤務だと目立たないですしね。まあ代わりに相原が可愛い女性になってて潤いがあったかと(笑)。女性比率が高いかなと思いましたが(佐渡先生とかも代わってましたしね)、戦艦とはいえ地球を救うのが目的で戦いは副次的と思えばありでしょうね。
ブラックタイガーの敵マーキングも良かったです。コスモゼロが単機突入のときも、そんな上手くいくのかと思いましたが、なるほど攻撃はヤマトがするのか、っておいおい高速で突入、地表すれすれでワープとか荒っぽすぎだろ(笑)。
突っ込みどころはやはりアナライザー早めに使っとけですかね。あとは艦首波動砲発射口にぶっ刺さった敵ミサイル(?)は、はずしておけよと言いたい。途中の敵戦闘機で酷い目にあってただろ、なんで排除しないんだよと。他にも細かいこと言えばあるんですが、すでに100万回くらい唱えてるようなことばかりですのでこのくらいにしておきます。
困難な旅であるため死者がどうしても出てしまうのは仕方がないのかもしれないけど。大半の乗員に家族がいるお別れ通信が、あとからじわじわと効いてきますね。最近涙腺がゆるいのかもしれません。地球が視認できる距離での襲撃、37名いた生存者が13名になってしまいます。「ここでそうくるか…」。あと少しで帰還できるところでの死というのも無念だったろうなと思いますね。
最後はヤマトにも無事帰還して欲しかったところですが、この1作で終わりということであれば潔くて良かったかもしれません。 映かったーさん [DVD(邦画)] 8点(2013-05-22 18:27:51)(良:1票)

6.《ネタバレ》 ★いやあ、悪評紛々ですね(笑)とりあえずはテレビシリーズもまんがも映画(さらばまでだけど)も見てる世代としては、これは見ないわけにはいかないと思いまして。 ★結構おもしろかったですよ。とりあえず劇中では司令長官以下だれも「1年の航海」とは言ってませんね。大体マゼラン星雲までの航海が1年かかるなんて「理屈」はないし。ユキも古代くんの子供とは言ってません。ま、だれもそう思わないだろけど。 ★キムタクのオレ様古代、いきなり大戦艦の艦橋に座って戦闘班長、ましてや艦長代理務める人間なら、あれくらいふてぶてしくなきゃ。ちょとアウトローっぽ過ぎてカリスマリーダーじゃなくて族の兄貴程度になっちゃってるけど。 ★佐渡先生。猫連れた日本酒好きな女医さんっていかにも現代っぽい。これもとのおっちゃんの佐渡酒造だったら、ちょっとあまりにも昔の邦画のギャグキャラみたいで痛くなっちゃうだろうなと思った。活躍の場が少ないのが難点だけど、キャラとしては嫌いじゃない。 ★ガミラスの正体はなるほどと思った。原作だとヒューマノイドなんだけど、いくら異星人とはいえあんな爆弾で地球をのっぺらにしといていそいそ移住?、同じヒューマノイドのやること?ちょっと感覚としてなじめないんですよね。本作のように非ヒューマノイドなら(理屈はともかく)感覚としては入れるので私は肯定。あ、あと顔青く塗った日本人役者って想像すると怖い。アバターは造形まで手加えたから見れたんだね。 ★肝心のヤマトだけど、もう少し船内の各所の様子を見せてくれると良かったなあ。ぼくはCGになんか過度の期待はしない性質なので、照明が光ってようが「汚し」がしてなかろうが、動きが軽かろうがあまり気にはしない。それより見せ方ですね。もう少し各部署の「仕事感」や「生活感」を見せてくれると「艦」の重みが増したと思う。 ★ラストを「さらば」とくっつけて玉砕オチにしたのはまあOK。ぼくはキムタク古代が脱出ポッドで逃げ出して、みんなが悲しんでるときに「よお」とか出てくるんじゃないかと思って冷や冷やしました(^_^;)。 ★あかん、なんか瑣末なことばっかで楽しんじゃって・・・まじめに批評してるかた、ごめんなさい・・・なんせヤマト世代なもんで・・・あ、大事なこと言い忘れてた。男を殴り倒すツンデレ森雪最高!!。ついでに古代も殴っちゃえばよかったのに・・・ wagasiさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-14 00:38:59)(良:1票)

5.「キムタクそこでやるかーー、ゴルァー!!」と観客の9割は、思ったんじゃないか。でも、こんなエロい森雪なら仕方ないか。黒木メイサちょいと気に入りましたよ。あと出演者はじめスタッフの原作への愛やリスペクトも感じた。突っ込みどころ満載かもしれないが、アニメ版も突っ込みどころ満載だし(笑) 波動砲はいいとして主砲の動きが、ちょいと早すぎる気もしたな。あと、ドッグファイトはコクピットからの視点も少し欲しかった。色々、文句書いたけどそこそこ楽しめた。レイトショーで見たのもあるけど周りは、中年男性が多かった。ヤマト世代の合同同窓会を映画館でやるのも悪くないかな。 パオ吉さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-03 22:15:10)(笑:1票)

4.《ネタバレ》 多分、「ヤマト」世代以外はつらいだろうな。自分は「さらば~」を何度観て、何度泣いた事か・・・。だからこの映画のサービスはとても嬉しかった。ナレーション、デスラー総統の声とか松本零士のキャラにそっくりの切れ長目の黒木メイサのキャスティングとか、BGMとか、斉藤・真田の行動とか。そりゃもう最高です。でも映画としての完成度は?と聞かれると・・・。でも映画は個人個人が楽しめばいいのです。芸としての出来とか関係ないです。その人にとって最高なら、その映画は最高なのです!だからこの映画の実写版は最高(!?)です。ただ、「スターシップトゥルーパーズ」とか「エイリアン」とか取り入れなくても良かった気がします。異星人が人間のようでも構わなかったです。そして放射能除去装置も普通の機械でも構わなかったですけどね。今のアニメに慣れた目で、この映画の元の「さらば~」とか観ると、とてもツライですが、こうして今風のCGでリメイクされると、やはりファンとしては嬉しいですね。次はガンダムだな。 トントさん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-01 19:30:24)

3.《ネタバレ》  最後までヤマトの世界に引き込まれました。。確かにアラを探せばいろいろ出てきますが、元々「ヤマトの実写版なんてどうせ駄作だろう。」と期待値が低かったこともあり、想像以上のできに十分満足できました。自分が小学生の時には「さらば宇宙戦艦ヤマト」に一番思い入れが深かったこともあり、真田さんと斉藤の爆破のシーンがあっただけでも、心を揺さぶられました。キムタクの演技はやっぱりくさいけど、ヤマトへの愛は感じました。メイサの容姿は松本キャラにあってましたが、演技は今ひとつだったのでドタキャンした沢尻エリカバージョンも見たかったです。賛否両論あるみたいですが、この映画は理屈ではなく感情で見るタイプの映画です。合う人と合わない人はおそらく半々だと思うので、丁半ばくちのつもりで見にいってみてはどうでしょうか。
 
masatonizationさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-14 00:32:59)

2.《ネタバレ》 オリジナル(「さらば~」まで)がA級(の香りがする)初めてのアニメ作品だったことに対して本策はキッチリ、ハッキリとB級として製作された作品である、よって当時その「A級の香り」に酔っていた者達に評判がよくないのは当然である、だがしかし、その正統なる続編の数々のクズぶりを思えば本作はその1万倍くらいは「映画」としてよく出来ている、同じように実写でリメイクされた「キャシャーン」や「デビルマン」に比べれば100万倍くらい出来がいい、B級として観れば無限とも思える数のツッコミ所も逆に映画を楽しむためのアイテムに思えなくも無い、私は当時「酔っていた」世代なので、少々複雑ではあるが「傑作」と呼んで差し障りはないのではないだろうか?まぁそれにしてもスティーブン・タイラーのエンディングはどうかと思う、誰が歌ってもいいから、アレが「真赤なスカーフ」だったら10点満点だったのに・・・・ るねさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-13 01:01:39)

1.《ネタバレ》 日本映画らしいショボイCG・ちゃちいセット、形の無いガミラス、キムタク節・・・等々不満も多々あれど・・・・「脇を固めてくれたベテラン俳優」「斉藤は斉藤」「ヤマトはヤマト」、(「さらば~」にのめり込んだ世代の私を)しっかり号泣させてくれるベタドラマに仕上がっておりました。(あと私は映画会社のまわし者でも何でもありませんが今回、「巨大スクリーン・立体音響「ウルティラ」システムの劇場で観たというのも大きかったです) よりさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-12 17:04:24)

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【点数情報】

Review人数 116人
平均点数 4.47点
0119.48% line
11412.07% line
276.03% line
31412.07% line
41210.34% line
51210.34% line
61311.21% line
7119.48% line
81512.93% line
943.45% line
1032.59% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.72点 Review18人
2 ストーリー評価 3.75点 Review24人
3 鑑賞後の後味 3.83点 Review24人
4 音楽評価 5.88点 Review26人
5 感泣評価 3.36点 Review25人

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