みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 オープニングの4バカ(あ、ウルトラマンタロウの人だ!)、女子の生理日チェックに、もっとヌードや性行為が売りの、ロマンポルノ的な映画かと思っていたけど、大人に成りかけの子供が妊娠してしまうという、当事者の悩みと苦しみが丁寧に描かれていて、エロスよりそっちに関心が向かってしまい、観終わって心がズシンと重くなる内容でした。 スラッとしてスタイルと姿勢が良く、顔立ちが整っていて、今の目で観ても美しい関根恵子。当時15歳にしては大人びて観える。 彼女の表情が演技演技していなくて、例えば昇に妊娠を告げる不安げな表情。佐伯のオジサマに嫌悪感を示す表情。とてもデビュー作は思えない。 興味本位で美子と関係を持って、妊娠を告げられて動揺する昇の台詞。責任を背負いたくない感じがよく出ている。 それでもスラックスにネクタイで、妊娠の本を読んだり産婦人科に行ったりと、子供なりに何とかしようともがき苦しむ姿が生々しい。堕胎費用を工面しようと、美子にも家族にも内緒でバイトするところなんか、自分が撒いた種、美子の妊娠を無かった事にする努力がリアル。内田喜郎がこれまた見事に演じていた。賢そうで内気っぽく、イザって時に頼りなさげなところが、イケメン五十嵐とまるで違う。でも目に力があるなぁ。窓際から美子を見る姿に、昇が何を思っているのか手に取る様に解る。 クライマックスの体育倉庫の衝撃。本当に、痛いんじゃないか?これ、演技なのか?関根恵子、演技でこんな表情出来るのか?デビュー作で。若干15歳で。 昇の苦しそうな表情から、徐々に遠慮が無くなる負の感情も伝わってくる。自分が撒いた種なのに、まるで逆恨みのように。延々と続く苦しみの表現に思わず目を伏せたくなってしまうが、目が離せない。映像の力が凄い。 硫酸。いつも笑っている少女。微笑ましいカップル。そして今の自分。「~これから始まるのよ…」オープニング同様、堂々と胸を張って歩く美子が美しい。 【K&K】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-01-12 23:00:31) 1.《ネタバレ》 この時期の身体は大人だけど内面は未熟なところが出ている序盤・・・ 女『あたし、もう妊娠してるかも、もう二か月も生理がないんですもの・・・』 男『何だって?どうして今まで言わなかったんだ・・・』 女『だって、はっきりわからなっかたから。そういうことは、あなたが教えてくれると思って安心してたんだわ・・・』 男『無知すぎるよ、君は・・・』 此処で、無知なのはオマエや・・・とツッコむ私。 女『一度や二度なら大丈夫・・・あなた、そう言ってたじゃない・・・』 そんなマヌケな事まで言ってたのか・・・と更にツッコむ私。 女『どうしたらいいの?・・・』 ここでチャイムがなりフェードアウト・・・ん~、青春。 この序盤だけだと、この先どうなるの?って感じだが、この映画は色んな意味で凄い映画です。 先ずは若干15才でのヌードを惜しげもなく披露した関根恵子(高橋恵子)の体当たり演技。 そして、そのヌードという話題が先走りがちだが、未成年の妊娠という題材を確り描けている点。 これは後に金八先生なんかでも扱われた題材だが、結末は違えど今作の方がインパクトがあり、より命の尊さが伝わってくると私は思いました。 盗んでしまった硫酸の使いどころ・・・終盤のおじ様の絵画に硫酸を撒き散らし溶けていくのを眺め、続いて金魚鉢の番いの金魚に、最後に叩き割った硫酸の瓶に指先をつける・・・この一連のシーンが、この時期の少女の有耶無耶な感情が現れていて好きです。 結局のところ、15才とは思えない大人びた関根恵子の存在感には驚愕せざる負えず・・・彼女の存在が、この映画を1ランクも2ランクも押し上げている気がします。 そして、この頃の関根恵子が魅力的なのは勿論だが、人妻になった現在の熟しつつ美貌を保っておられる高橋恵子さんもタイプな私です。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-02 09:37:44)
【点数情報】
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