|
表示切替メニュー |
レビュー表示 |
その他作品(無) |
心に残る名台詞(投稿無) |
エピソード・小ネタ情報(投稿無) |
心に残る名シーン(投稿無) |
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】 |
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示】
|
【通常表示】/【改行表示】 |
【通常表示】/【お気に入りのみ表示】
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(8点検索)】
1.《ネタバレ》 犯人は、かつて生き延びるために母親の肉を口にした経験を持つ男。幼心を襲った衝撃は少年を狂わせるに十分なものでした。彼は自身の行動が正当であった事の裏づけを求めて、拉致監禁という名の“実験”を繰り返します。しかし何度共食いの現場を目の当たりにしても、彼の気は晴れません。それはそうでしょう。“反駁”を受けぬ理論に自信など持てようはずが無い。彼が欲していたのは、極限の飢餓状況においてもなお「人の肉は食べない」という選択をする者の反証です。そんな中、ついに現れました。犯人が捜し求めていた答えを持つ者が。女医がドラム缶の蓋に書いたメッセージは、明らかに犯人をおびき寄せるための餌。それは彼とて承知のこと。だからメッセージを確認するまで、実に3日間を要しました。でも、もう抗えない。長年捜し求めていた答えが其処にあるのです。蓋に書かれていたメッセージとは「太陽に会える」。それはまさしく一つの回答であったと考えます。太陽とは希望。生きること、そのものが希望。生きるために絶望を手にした犯人の胸に、この言葉はどう響いたか。彼がその思いを口にするのを遮るように「私の勝ち」と女医。そう、犯人には心情を語る事すら許されないのです。多くの人の命と尊厳を踏みにじってきた事への報い。極論を言うなら、彼は自動車事故で死ぬべきだったのだと思います。絶望するために生きるくらいなら、希望を抱きながら死ねばよかった。そうすれば無駄な血が流れずに済んだのに。井戸から這い出た女医が目にしたのは眩い陽の光。勝者の頭上に希望が降り注ぎます。倫理も観念も吹き飛ぶ極限状態の中、人が狂っていく様を見事に描いてみせた本作。肝となる人肉食の描写はグロテスク過ぎず、かといってヌル過ぎもせず、的確な表現方法であったと感じます。ワンシチュエーションで100分のドラマを成立させた監督の手腕はお見事。設定に若干の不具合はあるものの、この完成度なら文句はありません。ただ、犯人の動機説明については明らかに過多であったと思います。本来得られるはずの深みと余韻を目減りさせるほどに。其処だけが惜しかったです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-12 20:59:13)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
6.17点 |
0 | 0 | 0.00% |
 |
1 | 0 | 0.00% |
 |
2 | 0 | 0.00% |
 |
3 | 0 | 0.00% |
 |
4 | 0 | 0.00% |
 |
5 | 2 | 33.33% |
 |
6 | 2 | 33.33% |
 |
7 | 1 | 16.67% |
 |
8 | 1 | 16.67% |
 |
9 | 0 | 0.00% |
 |
10 | 0 | 0.00% |
 |
|
【その他点数情報】
|