みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 改めてディカプリオの演技力の凄さを確認できる映画ですね。自然な吃り方、老体らしい鈍重な動き方、女性を前にした時のうろたえ方などディカプリオの演技を観るだけでもお釣りがくるなと思いました。他の演者の演技クオリティもとんでもなく高く、ディカプリオの卓越した演技力がそれほど映画内で浮いてしまっていないのも凄い点ですね。ストーリーは一見は只の地味な伝記ものですが、今のアメリカ国内での格差社会、言論の不自由、個人の正義の喪失をエドガー・フーバーの施策になぞらえているのではないかと思いました。そのエドガー・フーバーの施策も原点は疑いようもなくアメリカの為である点がまた映画のストーリーが複雑に感じてしまう理由かなと。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-12 21:08:01)(良:1票) 6.イーストウッド監督の作品としては、初めて「いい」と思いました。そう多く見てきたわけではありませんが、どうも同監督の作品は薄っぺらくて、安っぽくて好きではなかったのですが、これは佳作。コワモテな怪物として名を馳せた主人公も、ひと皮むけば弱い人だったという、その内面に迫った描き方がいい。単なる悪人としてではなく、かといって共感たっぷりでもない距離感が絶妙です。監督がいいというより脚本が優れているのかもしれません。 ラストのニクソンによる表向きの演説と裏側の所業の対比も、なかなか強烈ですね。こういうシーンを見るとゾクゾクします。所詮人生なんてこんなもの、と達観したくもなります。ナオミ・ワッツの徹底したクールぶりにも、別の意味でゾクゾクしましたが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-13 18:22:43) 5.《ネタバレ》 少々頭のいい人ではあるのだろうが、所詮だたのイチ公務員であり組織人に過ぎず、選挙の洗礼はない。だからこそ50年弱も大統領も恐れる権力者として君臨してきたという事実。組織・立場・役割・権力・権限に人は付き従いそして魅了され、虚勢を張る。それがいつのまにか自分の力であると勘違いをする。それは己の弱さや愚かさの裏返しでもある。これは有名人に限らず、数多の人間に共通する性であろう。その人間の表と裏をレオが上手く演じ分けていた(老年役も頑張っていた)。FBIモノとしてのストーリー性やサスペンス的要素はないし、英雄的とは言えない主人公にも共感できる部分も皆無ではあるので評価が低いようだが、人間ドラマとしてよくできていると思う。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-28 11:57:09) 4.《ネタバレ》 ○イーストウッド監督、ディカプリオ主演といくらでも話題作りできそうなのに、もう1日1上映しかしていない映画館で観賞。客の入りも悪く、そんなに不評なのかと思いながら観賞。いや、面白かった。映画途中で大々的に宣伝しなかった理由が分かった。○何とも酷い人生だが、最後に人間愛を入れてくるあたりイーストウッドらしい。○現代と過去をうまくリンクさせながら進んでいくストーリーはとても気持ち良かった。○メイク技術も素晴らしく、違和感なく入っていける。メイク後のディカプリオはまるでジャック・ニコルソンを彷彿とさせ、着実に良い役者へ成長しているのが分かる。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-19 17:24:19) 3.《ネタバレ》 いつものイーストウッドって感じは受けなかったんですけどディカプリオは熱演! イーストウッドの映画って淡々とした中にも底に流れる信念やヒューマニズムや 深い愛情が感じられるんですけど・・。 それにしてもディカプリオ、アカデミー賞に無縁ですねえ。 いつか取ったときに、シャーリー・マクレーン→芥川賞受賞者のように もらって当たり前、って言うのかな? ブラピと比べて、作りすぎ、って評論家さんが書いてましたが、 ホント、演技の評価って難しいですねえ; ナオミ・ワッツ、老け役も無難です。 トルソンとの長い愛情・・家族的には恵まれなかったなかで深くうなずかされるものがありました。 【AKO】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-07 11:40:19) 2.《ネタバレ》 FBIを作り上げ、画期的な科学捜査を導入し、今日のような強大な組織にしていく、とフーバーの年表をたどるだけの映画をイーストウッドが撮る訳が無いとも思っていましたが、いやいや、見応えのあるフーバーという一人の人間のドラマでした。 晩年の彼が自伝の口述をする。その度に作品は若かりし頃の彼へと移動していく。その度に彼の口からはFBIを創り上げていった自身の活躍が語られていくのですが、最後の最後で実はそれは違う・・・。という事実が生涯を共にした男の口から語られる。 同性愛者であることを匂わせマザコンであるとも言えるでしょうか。違法すれすれの情報収集やフーバーのファイル、キング牧師への脅迫の手紙など、表の姿と一般国民には見えることの無いウラの姿が、FBIを創り上げ50年近くもそのトップの座に君臨した強さと共に弱さが描かれる。 一人の男の伝記ものでもあり、フーバーを通して見せる人間が併せ持つ表の顔ともう一つの顔。(こちらが実像か・・・)そんな複雑な男を演じる主演ディカプリオの熱演も見応えがありました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-06 17:53:52) 1.本国で不評と聞いてあまり期待せず鑑賞したら結構面白かったです。 ただ社会派、同性愛ものと考えると日本人に受けることはないと。 当時のアメリカのバックグラウンドをある程度知らないとついて行けなくなる部分も多少あります。 でもやはり、エドガー・フーバーという男の人物描写に関してはさすがイーストウッドと言わざるを得ません。彼独特の陰影を巧みに使った撮影方で上手くフーバーの裏表、本音と建前を表現していたのが印象的で、レオナルド・ディカプリオの熱演に、より一層の深みを与えていました。あとイーストウッド作品で注目するは彼自身が担当している音楽です。どことなく哀愁漂うメロディは強力な権力を手にしたフーバーの孤独や寂しさといった人間の本質的な部分を表現していたのではないでしょうか?さて主役のディカプリオですが、今回もアカデミー賞受賞とはならず、しかも今回は前評判に反してノミネートすらしてもらえないという屈辱的な展開でした。確かにこの作品は伝記、同性愛、特殊メイクという見え見えのオスカー狙い、更に去年の「英国王のスピーチ」におけるコリン・ファースの役どころと若干被る部分もあって選定側としてはこの役で受賞させたくないという気持ちもあったのかも知れません。でもさすがにガン無視は酷過ぎだと思いましたね。まぁでもディカプリオは若く、年々その演技にも渋みや深みが備わってきて、まだまだ伸び代が沢山ある俳優だと信じています。オスカーが俳優のゴールだと本人もファンも思ってないでしょうが僕は是非彼には一度と言わず、2度も3度もオスカーを手にして欲しいと思っています。 【関白宣言】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-01 13:41:45)
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