みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
12.”チャーリー・チャップリン”、この固有名詞はもはや全世界の映画史に残る一つのアイコンであろう。 「波瀾万丈」という言葉がふさわしい彼の喜劇人、そして映画人としての長い人生を、ひとつの「映画」として表現する試みは、「必然」であったと同時に、物凄く高いハードルだったと思う。 145分間のこの映画で、チャップリンという男の人生の本質をくまなく描き切れているとは思わないし、それは到底無理な話だ。 ただ、想像以上に「面白い」映画だった。深夜0時過ぎに鑑賞を始めたが、まったく眠気を覚えなかったほどに。 その“面白味”の大部分は、ロバート・ダウニー・Jr.のパフォーマンスに尽きる。 チャップリンの人生を映画化するハードルの高さは、即ちチャップリンを演じる俳優に与えられる試練の大きさだろう。まともな俳優であれば、その仕事の困難さに尻込みしてしまうはずだと思う。 が、ロバート・ダウニー・Jr.という俳優は、イロイロな意味で、まともではない。 舞台コメディアンとして仕事を始めた10代から、スイスで晩年を迎えた80代まで、チャーリー・チャップリンという男の人生の様を見事に“体現”していた。 冒頭、白塗りのメイクを落としていくチャップリン、その瞳には吸い込まれるような闇が垣間見える。 そこには、世界一有名な喜劇王が抱え続けた“孤独”と“虚無”が描きつけられている。 伝記映画としてその展開にはやや野暮ったい部分もある。アンソニー・ホプキンスが、珍しくあまり個性の無い編集者役で登場するチャップリンの晩年シーンなどは、何度も挟み込む必要は無かったように思う。 それでも、ダン・エイクロイド、ケヴィン・クライン、ダイアン・レインら実力俳優に加え、若く瑞々しいミラ・ジョヴォヴィッチも脇に配し、キャスティング的にも映画ファンとして非常に楽しめる。 チャーリー・チャップリンの人生を描くということは、即ち往年のハリウッドの舞台裏と、当時のアメリカ社会の“闇”描くということでもあった。そういう意味で、この映画はとても多面的な面白さを備えている。 そして何よりも、この映画を観ると、本物の“チャップリン”が観たくなる。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-07 11:26:05)(良:1票) 11.《ネタバレ》 恵まれなかった少年時代、病んだ母親、移民としての立場、多くの女性たち、トーキー時代の到来、二つの大戦、赤狩りの波、そしてついに国外追放…。いろいろありすぎて深く掘り下げられなかった面はあると思うが、ロバート・ダウニー・Jrの好演もあり、存分に楽しんだ。チャップリンの映画は数本観てるけど、チャップリンの人生については知らない事だらけだったのが逆に良かったのかもしれない。国外追放から20年、第44回アカデミー賞授賞式、そこには83歳になったチャップリンの姿があった。「サーカス」などの名場面上映に昔と変わらない笑い声が響き、拍手が送られる。さらに「キッド」で感動に包まれる場内。これに壇上のチャップリンの涙… BGM… もう反則レベルだ、泣かされた。チャップリンが初めて映画に出演してから約100年、この間、どれだけの人々が笑いと感動をもらった事だろう。そして、これからの100年もきっと…。偉大な喜劇王に敬意を表して8点献上。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-23 13:07:25) 10.《ネタバレ》 ◆監督はチャップリン(C)の作品よりも、私生活、特に女性遍歴に興味を持っているようだ。女性の年齢を強調し、必要以上に裸を見せる。C本人が観たら激怒すること間違いない。 ◆Cが成熟した女よりも少女に興味を抱くのは、恐らく彼の完璧主義的性格が原因だろう。不幸な生い立ちのせいで、理想の高い家庭像を抱いているが、それにはCの言うことを何でも聞いてくれるタイプの妻が必要。1から全てを教えて理想通りの妻に育てたいのだ。だがそれはうまくゆかず、離婚再婚を繰り返す。 ◆映画ではCが恩人の元を去り、独立したのはお金のためだとしている。貧困育ちの彼が人一倍お金に執着するのは理解できる。しかし、それよりも彼の完璧主義的性格の方が主因だと思う。自分の思い通りにやらないと気が済まない性格なのだ。彼が監督、脚本、プロデューサー、主演、音楽を一人でこなしたのは偶然ではない。そうせざるを得なかったのだ。それだけの実力があったし、成功も収めてきた。だがそれ故に多忙となり、疲弊し、家族のことがおざなりになる。それが私生活の乱れにつながる。 ◆貧困時代が興味深い。兄や母との涙の別れ、孤児院の所員との追いかけっこ、ひょこひょこ歩きの集荷人、盲目の少女など、彼の後の映画のモチーフがさりげなく紹介されているのが心憎い。舞台時代のパフォーマンスが見れるのも嬉しい。初恋の女性ヘティに求婚したとき「愛の言葉もなくて?」と言われ、「言葉なんて必要かい?」と返すところは、彼の後のサイレントへの執着を暗示している。 ◆「浮浪者がしゃべったら魔法を失う」という彼の主張は的を得ていると思う。しかし同時に彼の限界でもある。初の完全トーキーは「独裁者」。最後の長い演説を聞かせる必要があったからだが、世界中に愛の言葉を伝えたいという情熱が、自分の壁を打ち破ることにつながったことは興味深い。監督はその演説シーンのスクリーンにペンキをかける。監督がCファンでないことは明らかだ。 ◆母親には限りない愛情を注ぐ一方で、父親に対してはひどく冷淡だ。終生嫌悪していた二番目の妻に対しても同様だが、一度嫌いになると許せないらしい。世界に愛を伝えたCが、自分の父を愛せないとは皮肉なことだ。伝記映画で父親が一度も登場しないのは不自然だし、残念だ。父不在が彼を幼少期から独立心を育ませた。彼が渇望していたものは常に愛であり、作品に強く反映されている。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-12 19:55:16) 9.有名人の伝記映画って大変だよなーと思う。大体人の生涯を二時間にまとめるというのが無茶だし、ましてやそれがチャップリンみたいな、多くの人からそれぞれの深い思い入れを持たれている人であれば、結果的に多くの批判が生じるのも仕方ない。僕自身もこの作品を観て、後半の部分がチャップリンを「悲劇のヒーロー」のように描いているせいで、重くなり過ぎてるように思えた。やっぱチャップリンは人を笑わせるのが大好きな喜劇人だったんだから、もっと人々の笑顔を出して欲しかった。ただ、これは例によって深読みだけど、これはチャップリンに対する“潔い敗北宣言”で、そうすることでチャップリンの偉大さを讃えているのではないか、と思えなくもない。だって、確か台詞の中でも「私(=チャップリン)の事が知りたければ私の映画を観ろ」みたいな台詞があったけど、これってこの作品の存在意義を否定しかねないでしょ。最後に本物のチャップリン作品を流したのだって「私たち、一生懸命貴方を描こうとしましたが、やっぱり貴方には勝てません、素晴らしい!」って言ってるようにも思えるし。ま、何だかんだ言ってワタクシの場合、冒頭で幼少時のチャップリンが観客から罵声を浴びる母のためにステージに立つって所でもうウルウルしてしまったんだけど(笑)。うん、前半は良かったと思うよ、この映画。それに他の方々もおっしゃられているけれど、これ観たらチャップリンの作品、観たくなるしね。その一点だけでも意義のある作品だと思います。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-19 19:02:17) 8.最後なんか感動してしまったし、ミラ・ジョヴォヴィッチとかアンソニーホプキンスとか、Xファイルのモルダーも出てたような。とにかくキャストも良くてかなりの良作。チャップリンの名前は知ってるけど、どんな人か全く知らない自分にとっては楽しく見れました 【マキーナ】さん 8点(2005-02-14 15:53:42) 7.ロバート・ダウニーJrは本当に好演だったしなりよりもチャップリンを演じようと決断した彼の意気込みに感動です。しかも中途半端に演じることなくチャップリンの微妙な動きまでもを演じていた。いったいどれほど練習したのでしょうか? 残念なのは上映時間が短かったことですね。2時間でチャップリンの生涯を描くのは難しいでしょうね。 この作品の中で流れるキッドのキスシーンにまた涙してしまった。あれほどに最高のシーンない!あぁまたチャップリンの作品が観たくなってきた・・・。そう思える作品でした。 【MINI1000】さん 8点(2004-07-21 20:17:26) 6.もしも私が男性で、ハリウッドで俳優をやっていて、「チャップリンの役やりませんか」と言われたら恐ろしさのあまり倒れると思う。そういう意味で、この役に挑戦したロバート・ダウニーJr.の心意気を非常に高く評価したい。実物を期待しても気の毒だが、とりあえず彼は考えられ得る範囲では最高レベルの演技をしたと思う。ミラ・ジョボビッチやダイアン・レイン、マリサ・トメイなど1人1人はかなり輝いている女優のはずが、こうやって集められると微妙に学芸会っぽく感じられてしまうのは何故だろう。まあ楽屋オチ物って映画ファンにはそれだけで楽しめてしまうところがあるし、チャップリンに特別の思い入れのない私のような一般ファンには充分楽しめる作品だったように思う。 【anemone】さん 8点(2003-11-29 03:08:52) 5.ずるいよ、あの授賞式。お涙頂戴全開じゃん!で、泣いてしまった自分がなお悔しい! 【S・R・カーン】さん 8点(2002-11-07 18:21:38) 4.ロバート・ダウニーJr上手い!この後チャップリンの映画を借りにレンタル屋へ走りました。 【なな】さん 8点(2002-02-20 21:15:07) 3.ロバート・ダウニーJr.がチャップリンにそっくりだったのにまず感心しました。この映画を観て、またまたチャップリンの映画が見たくなりました。でも彼の偉大さは映画じゃ語りつくせないですよね。 【KARIN】さん 8点(2001-10-16 14:51:07) 2.チャップリン、バンザイ!!。モイラ・ケリー、かわいい!。ロバート・ダウニー・Jr、最高!。俺的にはオスカーだ!!。 【代打、八木!!】さん 8点(2001-10-16 11:31:42) 1.ストーリーとしては、前々から分かっていた通りの粗筋。幼い頃の貧しかった時代、何度も結婚離婚を繰り返したこと。ラスト、アカデミー賞に招かれ拍手喝采の中「貴方(米国)たちは素晴らしい。」と涙ながらに感謝を述べたこと(この映画ではそのシーンはなかった)。多少美化しているところもあり、又チャップリンの汚点に蓋を閉めてるところもあって・・・いやいや、余りそんなことは言わずにおこう。見終わって、まあ普通に感動できた作品である。 【イマジン】さん 8点(2001-01-25 12:31:42)
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