みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 ただただ悲しい映画。 「君の名前は?」 「アルバート」 「いや、本当の名前は?」 「……アルバート」 生き抜く術として男となった2人の悲しい会話に唇を噛む。 妻をめとってささやかに生きようとするも何かしらぎくしゃくするアルバートに、 自分を解放しろ、とドレスを着せるミスター・ペイジ。 不格好な2人と曇り空の海岸線に泣けてくる。 金、病気、労働階級と色々な立場での「弱者」がこの作品には多く出てくる。 ふた言目には「アメリカへ…」と遠い地に夢を馳せるアイルランド人達。 真面目に生きてもそれが幸せに繋がらなかったアルバートの姿は、 この時代の疲弊した社会をそのまま投影しているようだった。 新しく生まれた男の子には、せめて明るい光が差し込むことを祈るばかり。 グレン・クローズは、こういった苦しみを抱える人物が当たり役としか言いようがない。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-29 14:33:23)(良:1票) 2.《ネタバレ》 製作・脚本も自らが手掛けたグレン・クローズの“入魂”を感じる作品です。 彼女の男装に関しては、男装の中にも随所に女性を感じさせます。 メイクや1つ1つの所作でもっと男らしさを表現することは出来たと思います。 しかし本作の物語を考えると、当然グレン・クローズも相当こだわったのであろう、 少し不安定なバランスの彼女の男装ぶりは素晴らしかったと思います。 ベッドに横たわり、静かに目を閉じる彼女の本作最後の表情からは「やりきった」という充足感のようなものを感じました。 翌朝、アルバート氏の姿が発見された際にアルバートの人生について語る医師の一言には、確かにそう感じさせるところはあります。 しかしその後の、生まれたばかりの子どもとヘレンとペイジとの、ささやかな優しさを感じさせるラストが良かったです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-04-05 00:35:32) 1.ノッブス氏の人生はDr.が言っていた様に、なんと険しく哀れなものだったのでしょう。ささやかな喜びを見つけて、「結婚」しようとしていたのですが、かなわず、しかもその財産を若者に狙われたり、結局は・・・となるところをみるのはつらいです。せめて「彼」の名にちなんだアルバートJr.が幸せになることを祈るしかないです。印象的なシーンはたくさんありますが、孤独に耐え切れずMr.ペイジに一緒に暮らそうと打ち明けたところ、「(亡き)彼女を本当に愛していたんだ」といわれたところも心が締め付けられました。愛の形はそれぞれ、男装していても違っていたのですね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-30 11:12:45)
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