みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 なんだかあっという間でした。気付いたら終わってたって感じ。それくらい、集中して観ちゃいました。極悪非道な犯人を殺してくれたら10億あげますっていう新聞広告から物語は始まります。広告主は犯人に7歳の孫娘を殺された財界の大物。SPや刑事さん達が九州から東京まで彼を護送するんですが日本人1億2千万が彼を狙っている可能性があり、そして守る彼らの中にも裏切り者がいる可能性がありハラハラドキドキしっぱなしです。藤原君の犯人役は当たり役でしたね。彼にこういう役やらせると本当に上手い。デスノートのキラもそうだし、インシテミル、バトルロワイヤル、カイジ。若干、みんな同じに観えちゃうけど、今回の狂った感じは良かったです。そしてもう一人。この子良いなって思ったのが永山ケント君。瑛太の弟だそうですが、ケント君のほうが良い男です。今回は「こんな人間のクズみたいな奴を守る意味があるのか?」と護衛チームは皆誰もが自問自答する中で彼だけは一本筋が通ってて最初から最後まで犯人を憎んでいました。でも最後は藤原君守るために殉職しちゃうんですけどね(涙)松嶋奈々子ちゃんもミタとは違って仕事ができる女刑事役が良かったです。仕事できるのにシングルマザーだから出世街道から取り残されてるってところもまた良かった。結局、彼女も最後は藤原君に殺されちゃうんですが「まだ死ねない・・息子を一人残していけないです」っていうのが最後の言葉で・・WMは辛いですね。この言葉。仕事する意味、自分をどこまで捨てることができるか・・・ 働く人ならだれもが思う疑問にぶち当たります。いろいろ考えさせられました。突っ込みどころもない訳じゃないんですよ。優秀なSPのくせになんで簡単にやられちゃうの?とか、銃撃の音が聞こえたはずなのに、なんでご近所さんは誰も見に来ないの?とか。 新幹線の復旧を待ってから行っても良かったんじゃないの?とか。トイレ、ご飯はどうしてたの?とか(笑) でもそれらを差し引いても8点を差し上げたい!久々、日本映画も良いじゃんって思いました! 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-09-18 02:44:33)(良:3票) 3.《ネタバレ》 三池監督にしては、途中で放り出さずにきっちりラストまで持って行ってます。 それなりに余韻もあるし、心に響くものもあります。 ゴルゴ13のチェックメイト、スティールメイトに似たストーリーです。 命とはなんなんでしょうかと考えてしまいました。結構理不尽に死んでいきます。 三池監督作品だから許せる。原作も未読ですがバトルロワイヤルぽいんでしょう。 突っ込みどころは満載で頭を空っぽにして観るのをお勧めします。 特に気になったのは普通懸賞金10億円で殺人しますかね。 100億円とか1000億円だったらリアリティあるけど。 遺産13億円の紀州のドンファンですら妻の来てもあまりなかったのですから。 それと日本の警察の官僚体質、ああいう組織というのは分かっているけど、 最近の若者・中年では敬遠するのではないでしょうか。まあ入ってもすぐに辞めるでしょうけどね。 現実には仕事、出世というのは人生の順番がかなり低くなっているのではないでしょうか。 大沢、松嶋のような刑事いないとは限りませんが。 リアリティはいつもの三池監督作品での課題でしょう。手あたり次第作りさがすのではなく 1作、1作大切に作って欲しいと思います。 【SHOGO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-05-16 19:56:24) 2.休日の午後、昼寝明けの映画鑑賞は至福だ。 ただ、そういうタイミングで観るに相応しい作品選びには、なかなかのバランス感覚を要する。 自由になっている残り時間を考慮して、あまり重々しすぎず、期待値もそれほど高くはない映画を気軽に観たい。でもだからといって、折角の休日のひと時を無駄にするようなどうしようもない駄作も避けたい。 動画配信サービスのリストと、録画したままになっているHDDのリストの中から、慎重に作品を吟味し、本作の鑑賞に至った。 存外に面白く、決して揶揄しているわけではなく、このタイミングで観るに相応しい映画だった。こういう一連のプロセスも含めた映画鑑賞における“当たり”は、映画ファンならではの満足感を覚え、多幸感すら感じる。 2013年の劇場公開をスルーして、6年経った今に至るまで未鑑賞だったわけだから、正直なところ期待値は低かった。 「三池崇史」という監督のクレジットを見ても、その期待値が大きく修復されることはなく、なかなか食指が動かない作品の一つだったことは否定できない。 その大きな要因は、キャスティングに対する悪印象によるところが大きい。 大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、メインビジュアルにも大写しになっているこの3人の人気俳優に対する、個人的な期待値の低さが、作品へのそれにもダイレクトに影響していたことは間違いない。 だがしかし、結果的には、この3人のメインキャストの「熱演」が、映画世界のテンションに合致し、作品の価値を高めていたと思う。 決して彼らの他の出演作に比べて特別に“巧い演技”をしているというわけではなく、映画世界の異常な状況に合致した大仰な演技プランと、彼らの俳優としてのスター性が、映画の空気感に呼応し、観客を引き込むことに成功していたと思う。少なくとも僕は引き込まれた。 映画作品としては、挑戦的で、ある意味独善的でもあるストーリーテリングの豪胆さが、昨今の国産娯楽大作の中では抜けていて、素晴らしかったと思う。 “怨み”や“憎しみ”は、大切な「誰か」のために生じるものではない。 怨みも、憎しみも、それを晴らそうとする行為は、常に「自分」のためだけに存在する。何故なら、死んだ人間は何も喋らず、何も感じないからだ。 怨みを晴らすために敵討ちに大金を投じる老人も、怨みを圧し殺して職務を全うしようとする主人公も、その行為の根本にあるものは、実は同じなのではないかと思う。 詰まるところそれは、自分自身が耐え難き痛みを抱えて生き続けるための、本当にぎりぎりの“手段”だった。 この映画は、終始一貫して、そういう人間の脆さと普遍的な内なる葛藤を情け容赦無く叩きつけてくる。 どんなに真っ当に生きていたとしても、藤原竜也が演じたような理不尽な凶悪は、必ず存在し得る。 もし万が一そういうものに直面してしまったとき、人間として、何ができるのか、そして何ができないのか。 無論、その答えは出ないし、考えたくもない。が、その禁忌を、映画的娯楽の中で問答無用に突きつけてくる本作は、見事なエンターテイメントだと思う。 三池崇史の作品に対して、失礼なことだが、想定外に傑作だった。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 8点(2019-10-22 19:03:06) 1.予告を見た時は「どうせダークナイトの二番煎じでしょ」と思っていましたが、結講見応えがあって良かったです。どちらかというと、昔の西部劇(「決断の3時10分」など)を、現代日本でやるとこうなる、と感じました。それに「ダークナイト」よりも、大衆が襲ってくる動機やプロセスを丁寧に描いているので、一般市民を単なる衆愚として描いてない点はいいと思いました。結局、私刑するにしても止めるにしても、金次第なのかと思うと見終わってゲッソリします。同じところを何度もぐるぐる回る議論も見てて疲れたー。「十三人の刺客」や「悪の教典」でバッサバッサ殺しまくってたのがウソのようです。 最近の三池監督の作品は良い意味で「一般ウケ」する作品が多く、このクオリティの娯楽映画がもっと増えればいいなあ、と思います。主題歌の選曲で大人の事情が露骨に現れてますが、それで予算が下りて本編が充実するなら、少しくらい我慢しまっせ(笑)。むしろ監督、わざと露骨にやってる? 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-04 03:56:57)
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