みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 麦子と母、2人でTVを観る場面。麦子は(アニメを)観ている最中は黙っていて欲しいと母に告げました。それでも話しかけてくる母に対し彼女は「観ている最中なんですけど」ではなく、「観てるんですけど」「最中ですけど」と返しました。この言葉選びのセンスが絶品です。2人の微妙な距離感が伝わってきます。兄のネチネチ愚痴や、お祭りでのバンド名紹介「ペニ…?」「フェニックス」なんて遣り取りもそう。極上の“親近感”のおかげで、抵抗なく物語の世界に入って行けるのです。私の住む世界と同じ重力、同じ空気濃度と実感出来ました。荒唐無稽な“お伽噺”に感情移入が適うのはこのため。そう、麦子が訪れた母の故郷はファンタジーの国でした。陸の竜宮城。自動車人身事故が不問にされ(笑)地面に落ちたたこ焼きでも平気で食う(苦笑)ミラクルワールド。其処で垣間見る“母の人生”。どんな人にも歴史があることを麦子は知りました。麦子にとっては母、亡き父にとっては妻、そして町民にとってはアイドル。誰にだって立場があり、それぞれの顔があります。どれか一つが落第でも、全てを否定することは出来ません。いや、してはいけません。少なくとも母はひとりの人間として、多くの人々から愛されました。それだけは間違いなく。よそ者の麦子が優しくしてもらったのは“彩子の娘だから”に他なりません。母親失格でも、人間として合格なら、それでOK。さて、今度は麦子の番です。彩子の娘ではなく、小岩麦子として愛されるような、認めてもらえるような生き方をしなければなりません。声優になれるかどうかは関係なく。それがきっと母の願いでもあります。これまでの吉田恵輔作品に比べると(実は『さんかく』『ばしゃ馬』は未見ですが)かなり地味な印象を受けました。物語にダイナミックな起伏はありません。でも溢れる人間愛に胸が暖かくなりました。皆さんも、麦子さんと一緒に楽しい日々を過ごしてみませんか。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-10-18 07:45:38)(良:1票) 1.《ネタバレ》 まず、麦子さん。 麦子さんとは ひょっこり帰ってくるお母ちゃんの事かと思っていたらば違ってた。堀北さん自身が麦子さんだったのね(あらら ) そして吉田監督、やはり早速やってきました 得意の主演女優に鼻血ブー。 だけどこれはフェイント さすがに堀北さんは引き受けなかった 鼻血ブぅ~ (次回はも少し口説き頑張れ吉田監督。主演女優の鼻血ブーは次回の誰かさんに持ち越しだ。) そして親孝行したくなったとき既に親は無し。 既に親を亡くした経験なくして分からないだろう その感覚。かといって麦子の場合は二十年近くも放置され 逢いにさえ来てもらえなかったというかわいそうな状況であり事情は全く違いますけどね。麦子の思いと言動及び行動は当然のものであったと思います。ただ、そのへんの確執やメラメラしたものを吉田監督、さらっと心地よく上手く描いてますよね 母親の退場させ方にしたって唐突にあっさりで こちらにジメジメ感を全く与えなかった テーマ自体としてはすごくあれなのに、結果、すごく心地よい出来になっていました。なかなかの出来映えになっていたかと思います。 ただ兄貴については論外で、彼の人間性は相当疑ってしまいますよね 母親から二人の生活費として十五万円もの大金を二十年近くに渡り受け取っておきながら それを麦子に伝えていないとは。(≧σ≦)... 母は母らしい母にこそなれやしなかったが、陰ながらちゃんと親としての役目を果たしていたではないか でも十五万という設定にはちょっと無理があるよな (十万円くらいのほうがリアリティあったっぽいんですが) なんでそんな大それた金額設定しちゃったのとか思ってしまったことはいちいち言わない事といたします。(^^;) 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-10-09 21:01:37)(良:1票)
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