みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 よくある恋愛ものかと思ったが、ありきたりではないラブストーリーが面白かった。 婚約者がいるのに香港で出会った女とセフレのような関係になる男は、純愛ものの主人公らしくはない。 そこに、綺麗ごとに収まらない人間臭さが感じられた。 婚約者にとっては、とんでもない不埒な男だろうけど。 婚約者に嫌な面が描かれていれば男への同情もできたのかもしれないが、あれでは男に同情の余地はない。 ただ、それが嫌悪感にはつながらなかったのが救い。 大陸から出てきて香港ドリームを抱いた二人の日々が貧しくも眩しい。 マギー・チャンは綺麗とは思わなかったが、表情が良い。 その演技力に魅せられる。 大晦日に初めてキスした時や、再会して別れ際に自分の気持ちが抑えきれなくなった時など、素晴らしかった。 エリック・ツァンは腹黒いヤクザ役かと思ったが、悪ぶって別れてあげようとする男気にシビレた。 その男気のせいで、逆にレイキウは別れを告げられなくなってしまったが。 シウクワンとレイキウは、惹かれあっていながらもフラフラとスレ違いの繰り返し。 じれったくてフラストレーションが募る。 それが、ラストにニューヨークの街角でバッタリ再会するなんて、どれだけ天文学的確率なんだか。 でも、そこに目をつぶってファンタジーとして楽しむのも悪くはない。 見つめ合う二人の笑顔に拍手。 外国が舞台なのに、昭和の臭いがする映画。 テレサ・テンの歌が効いているせいもあるのだろうか。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-13 22:34:56)(良:2票) 6.大メロドラマの醍醐味。まず、このころの香港情勢があって、大陸から香港へ、香港からアメリカへ、という中国人の流れがあった。戦争などと比べれば穏やかなものだが、やはり一種の激動期、メロドラマの背景にふさわしい。そこにもう一つ、テレサ・テンの文化圏としての香港と、ウィリアム・ホールデンの『慕情』の文化圏としての香港との拮抗が重なる。そういう混淆の物語は、ラストでテレサ・テンの歌がニューヨークに流れて決まりをつけるわけだ。この二人はどちらも大陸から来て香港に根を下ろそうとしていて、いわば戦友のような感情で結びついている、それがいいなずけには乗り越えられないものだった。友だちよ、友だちなのよ、と釘を刺しつつ愛が深まっていくあたりがいいの。だんだんと沈黙が濃くなり、寒いからと重ね着させてボタンをかけ…、なんてあたり。すれ違いもちゃんとあり、これはかなり堪能できたメロドラマだった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-11 12:13:10)(良:2票) 5.《ネタバレ》 背中のミッキーマウスの刺青、背中にテレサテンのサインの入ったシャツ。シウクワンとパウはレイキウに背中を向けること、同じ方向を向くことによって物語にキーとなるシーンを刻む。そしてマンハッタンのラスト。テレサ・テンというこの物語のモチーフを媒介に、2人がまさしく同方向を見ることで再会するというのはなんとも象徴的である。そして、偶然だが最初は全くの正反対を見ていた2人がさらりと付け加えられることも心憎い。 【彦馬】さん 8点(2004-03-20 18:17:50)(良:2票) 4.このレビューに出会わなければおそらく観ることはなかっただろうと思う作品です。中野良子と吉永小百合を足して四で割ったようなマギー・チャンに「えっ、この女がヒロイン?」と正直最初思ってしまったんですが、ストーリーが進むにつれ彼女がどんどん魅力的になっていくのが痛快でした。レオンの見捨てられた子犬のような表情から、ラストあたりの成長した大人の男性の表情への変遷も素晴らしかったです。(ちょいとマギー審司に面影が)天津の恋人が綺麗だけどちっとも魅力が感じられない女性なのはヒロインを生かす為の計算なんでしょうね、多分。テレサ・テンの「グッバイ・マイラブ」(オリジナルはアン・ルイスだったかなあ・・・)もうまく使われてました。途中まで「木綿のハンカチーフ」実写版かと思ったけど、観終わった時の感想は「追憶」のアジア版でした。(なんかおかしな例えばっか書き連ねてしまってこの映画を愛してる皆さん、本当にすみません!) 【放浪紳士チャーリー】さん 8点(2005-01-17 15:08:37)(良:1票) 3.大陸から香港へ来た二人、都会ならではの孤独感、たまらなく切ない。最近は香港より上海に行く若者が多いのも時代の流れですね。テレサテンは偉大です。 【rexrex】さん 8点(2004-06-21 15:52:57)(良:1票) 2.以前、中国語の翻訳をしている友人に原題(「甜蜜蜜」だったはず)の意味を聞いたら「心地よく甘い様子」と言っていたように思います。誰かが仰っているようにテレサ・テンの曲名なのですね。大陸から香港にやってくる人間の心情や時代の描写など、ピーター・チャンの映画は、その視線がとても優しいところだ好き。ウォン・カーウァイとは対極の意味で、香港を代表する監督だと思っているのですが。自転車の後部座席で少しずつ足でリズムをとったり、頬を膨らませて食べつづけるマギーがとってもキュート。レオン・ライの頼りな気な優しさも、ここでは見事にはまっています。誰にでも出会うべき相手はいる、と思わせてくれる1本。 【showrio】さん 8点(2004-02-20 16:08:38)(良:1票) 1.《ネタバレ》 よかったね。最後がハッピーだったのもよかったね。ホームを逆方向にいっちゃうのはお約束ってことで。よかったのはマギーがレオンをニューヨークで見失うとこだね。白いブラウスね。予想通りだったね。マギーの恋人ヤクザが死んだ時流れてた曲はシンドラーのリストに似てませんでしたか?全体的によかったね。マギーがメークで色んな顔に変わってたね。演技もよし。マギーと最後再開したときのレオンの笑顔も印象的だったね。 【joumonn】さん 8点(2004-01-05 20:55:01)
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