みんなのシネマレビュー

地平線がぎらぎらっ

1961年【日】 上映時間:89分
ドラマコメディ刑務所ものモノクロ映画犯罪もの小説の映画化
[チヘイセンガギラギラッ]
新規登録(2014-07-30)【よしのぶ】さん
タイトル情報更新(2021-09-15)【イニシャルK】さん
公開開始日(1961-03-01)


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監督土居通芳
キャストジェリー藤尾(男優)新波(マイト)
多々良純(男優)太田(カポネ)
天知茂(男優)松田(教授)
星輝美(女優)八重ちゃん
万里昌代(女優)睦子
泉田洋志(男優)看守長
高宮敬二(男優)新興やくざ
宮田文子(女優)上流婦人
林寛(男優)老医者
津路清子(女優)睦子の母
原作藤原審爾
脚本内田弘三
土居通芳
音楽松村禎三
配給新東宝
美術小汲明
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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1.《ネタバレ》 同年についに倒産してしまった新東宝が、まるでいたちの最後っ屁みたいに放ったピカレスクムーヴィーの傑作です。それまでカスみたいな映画ばっかり撮ってた土井通芳が、まるで別人みたいにキレのいい映画を撮ったなんて信じられないことです。人間、やれば何でも出来るもんですね。 殺人や詐欺そして婦女暴行などで服役している5人がある刑務所に収監されている。彼らの雑居房に生意気を絵に描いた様な若者が加わる。この男は牢名主にも仁義を通さず挑発して好き勝手、5人は共謀してこの若造を自殺に見せかけて殺そうとするも、直前にこいつがダイヤ強奪の共犯で捕まり、どこにダイヤを隠匿したか喋らないまま懲役4年の刑に服していることが判る。この若造役がジェリー藤尾で、この演技が彼の生涯のベストアクトだと評価する人もいるぐらいです。無鉄砲でぎらぎらした男ですけど、なんか心の奥に隠し事を持った様な陰も有って魅力的なキャラです。主題歌もジェリー藤尾が歌っていまして、♪ぎらぎら、ぎらぎらっ、あの地平線が光ってる、そこにはオイラの夢がある、というパワフルな曲調で印象的です。 ダイヤを山分けする計画でみんなで脱獄してからの展開もけっこう面白いんです。お約束の仲間割れで一人また一人と脱獄犯は消えてゆくのですが、肝心のジェリー藤尾はどこか超然としています。ここで当然のごとく“ダイヤは本当にあるのか?”というサスペンスになるわけで、ここら辺の脚本も上手いなと思いました。 そして脱獄犯の女房の実家に立ち寄るシークエンスは特筆すべきで、いろいろ新東宝の映画は観ましたがこんな秀逸な映像は初めて体験しました。ジェリー藤尾が飛び入りで祭りの太鼓をたたきだし、それと同時に脱獄犯がすでに違う男と出来ている女房を追いかけ回す。この辺りはまるで同時代の増村保造みたいな撮り方で、新東宝映画でこんなモンタージュが観れるとは驚きました。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-04-09 01:04:54)

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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 8.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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