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ジュリア

Julia
1977年【米】 上映時間:118分
ドラマ戦争もの政治もの実話もの伝記もの小説の映画化
[ジュリア]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん
公開開始日(1978-07-03)


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監督フレッド・ジンネマン
助監督アンソニー・ウェイ
演出山田悦司(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
キャストジェーン・フォンダ(女優)リリアン・ヘルマン
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(女優)ジュリア
ジェイソン・ロバーズ(男優)ダシール・ハメット
マクシミリアン・シェル(男優)ヨハン
ハル・ホルブルック(男優)アラン
メリル・ストリープ(女優)アン・マリー
ドラ・ドール(女優)女性旅行客
モーリス・デナム(男優)葬儀屋
ランベール・ウィルソン(男優)ウォルター・フランツ
キャスリーン・ネスビット(女優)ジュリアの祖母
ジョン・グローヴァー〔男優〕(男優)サミー
リサ・ペリカン(女優)ジュリア(少女時代)
小原乃梨子リリアン・ヘルマン(日本語吹き替え版【LD】)
鳳八千代ジュリア(日本語吹き替え版【LD】)
中村正[声優]ダシール・ハメット(日本語吹き替え版【LD】)
小林勝彦アラン(日本語吹き替え版【LD】)
阪脩ヨハン(日本語吹き替え版【LD】)/アラン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
藤田弓子リリアン・ヘルマン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
奈良岡朋子ジュリア(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
久米明ダシール・ハメット(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
坂口芳貞ヨハン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
玄田哲章ウォルター・フランツ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
玉川紗己子少女時代のリリアン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
鈴木弘子少女時代のジュリア(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
原作リリアン・ヘルマン
脚本アルヴィン・サージェント
音楽ジョルジュ・ドルリュー
撮影ダグラス・スローカム
ロビン・ヴィジョン(アシスタント・カメラ)
製作20世紀フォックス
配給20世紀フォックス
美術ジーン・キャラハン〔美術〕(プロダクション・デザイン)
カーメン・ディロン(プロダクション・デザイン)
ウィリイ・ホルト(プロダクション・デザイン)
衣装アンシア・シルバート
編集ウォルター・マーチ
録音ピーター・ハンドフォード(ノンクレジット)
字幕翻訳清水俊二
その他ジョルジュ・ドルリュー(指揮)
ジュリエット・テイラー(キャスティング)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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6.《ネタバレ》 よくある女同士の友情もの、お涙頂戴的な感じとは全く違う雰囲気を感じさせる。そこがまずは良い。強引な泣かせモードに持っていこうというような狙いがないのに泣ける。ジュリアのまさかという暗殺、殺されたジュリアとその娘のリリーのことを真剣に考えて行動するヘルマン(ジェーン・フォンダ)の美しい涙、列車に乗り込む場面とその後のスリリングな展開、ジュリアとの回想シーンの挿入も自然的な流れで違和感がなく、観ていて女同士の友情って男同士の友情とは何か違うけど、それも良いなあと思わせてくれる映画である。冒頭とラストが同じボートの上での場面、ここでの美しい夕焼けの空の色が忘れられないほどに心に焼き付いて離れません。ところでこの映画、山田洋次監督は絶対に好きなはずです。ジュリアの娘の名前、リリー、山田洋次ファン、いや、もっと限定的に言えば寅さんファンにとってはリリーて名前を聞くだけでつい、反応してしまいます。女同士の友情にナチスドイツ軍の影、スパイものとしての面白さも見せてくれる映画として秀作の名に相応しい映画だと思いました。 青観さん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-13 21:51:31)(良:2票)

5.ナチスもの重厚サスペンスとしても、「女の友情もの」映画としても、これは第一級品の作品だと思います。う~ん・・・、フレッド・ジンネマン監督って、デビュー作「山河遥かなり」からのフィルモグラフィーを観る限り(「地上より永遠に」が特に好き!)ハリウッド商業主義的傾向に背を向けた渋めの題材の作品が多いけれど、殆ど駄作のない名匠ですね。こういう監督ってもう今いなくなったな~。ところでこの映画って、メリル・ストリープのデビュー作なんですね・・・。ジェーン・フォンダの伝記「わが半生」によると、ほんのごく僅かの共演シーンにも関わらず、ジェーンは彼女のたぐいまれな才能を見抜いた由の旨が細かく記されています。60年代から70年代にかけ活躍したジェーンから、80年代以降アメリカ映画界をしょって立つ事になるメリルへの、バトンタッチとしての役割を果たしたターニングポイント映画とも言えるのでは? 放浪紳士チャーリーさん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-05-24 10:41:40)(良:2票)

4.《ネタバレ》 フレッド・ジンネマンは苦手だけど「ジュリア」は凄く良い映画だと思う。
最初は執筆の日々に追われる日常を描いた恋愛映画でもあるし、後半はジンネマンらしいサスペンスフルな緊張が奔る。
特に列車内のシークエンスでジリジリと張り詰める緊張、ベルリンの食堂で再会する場面の鮮烈さ。彼女が乗る前に慌てて転ぶ瞬間からその緊張は始まる。煙草の煙にむせ、隣で音が聞こえる度にビクビクしてしまう様子。
ジンネマンの映画は常に孤独との戦い・恐怖・怒り。
それを劇中にぶちまけるリリアン・ヘルマン(ジェーン・フォンダ)の強烈さ!
ウィリアム・ワイラーの作品に多数参加した事でも知られるリリアン。その容赦の無いシナリオには戦慄を覚えるほど唸るものが多い。特に「偽りの花園」は凄えぜ。
劇中でも煙草プカプカやりながらタイプライターを叩いて叩いて叩き、ゴミ箱を蹴るわタイプライターをムシャクシャして窓からぶん投げるわ、サンドをムシャムシャ食うわ、野郎にビンタを浴びせるわと絶えず何かにイライラしている。
そんな女を優しく受け止めるダシール・ハメット(ジェイソン・ロバーツ)の存在も忘れられない。闇夜を静かに照らすように燃える焚き火、波の音、くゆらせた煙草の煙のように流し、なだめる。
そしてリリアンと深い友情を結んだジュリア。
映画では回想を含めミステリアスな存在で短い時間の登場だったが、実際は友情以上の感情も抱いた仲だっただろう。食事の後に仲良く踊ったり、ベッドで語らい合った以上の関係に。
リリアンにとってジュリアは古くからの友人であり、尊敬すべき師であり、女として愛してしまった掛け替えの無い女性でもある。
女たちは既に語り終えている。それを観客の前でグダグダやらずに、表情だけでその“時間”を感じさせてくれるのだ。役者陣の演技の素晴らしさもこの作品をより際立たせる。
ジュリア(ヴァネッサ・レッドグレイブ)といいリリアンといい、戦う女は何時の時代も美しい。
彼女たちは独りで戦うが、心の中には常に友の存在があった...たとえ死によって二人が永遠に別れようと、回想を通じて心の中に生きつづける友の魂は次の世代にも受け継がれていく。
「地上より永遠に」とはまた違った戦争の描き方。あの映画は波打ち際で抱き合う恋人たちの姿が忘れられないが、この作品も湖上のボートから見る曇り空がラストには美しい夕焼けとなって映る。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-27 15:52:21)

3.《ネタバレ》 原作は、リリアン・ヘルマンの短編集『ペンティメント』に収録されている『ジュリア』。大学の英語の授業のテキストが、この『ジュリア』でした。この映画のビデオを少しずつ観ながら進められた授業が、思い出されます。もっとも、原作を翻訳で読みなおしたのも、映画をちゃんと通しで観たのも、実は最近だったりするんですけれど。で、この『ジュリア』という作品ですが、『ペンティメント』収録作品に共通の、時間の流れを超越した自由な回想による独特の詩情、これに加えて、反ナチ活動の友人のためにベルリンへ現金を運ぶ、という劇的な内容を孕んだ、スリリングな作品でもあります。と同時に、「実はこの作品は“創作”であって、ジュリアという女性は実在しないのではないか」ということで物議を醸した作品でもあるのですが・・・。さて久しぶりに本作を観てみて、やっぱり面白いなあ、と。回想によって時代を自由に行き来し、幼少時代にジュリアと野山を駆け回る自然児としてのリリアン。劇作家としてタバコをスパスパ吸いながらタイプライターを叩く都会人のリリアン。タバコの吸う姿が、この映画では強調されてますね。ある時はダシール・ハメットとくつろぎ、またある時は危険な現金輸送の役目を引き受ける。この映画中盤のスリリングな場面、現金輸送作戦の全貌を彼女だけが知らないまま(そして我々にも明かされないまま)、何やら意味ありげに、作戦が進められていくところが面白いですね。そう言えば、列車で同室のオバチャン、リリアンがタバコを吸おうとするとゴホゴホ咳き込むもんだから、リリアンはタバコを吸うのを断念するのだけど、無事に国境を過ぎると、オバチャンもちゃっかりタバコを吸っているのが、意味がありそうで無さそうで、面白いところ。そしてついにジュリアとの再会。二人とも嬉しそうには違いないのだけど、リリアンの再会の嬉しさのみに舞い上がっている姿と、ジュリアの「この現金で仲間が助けられる」という喜び。二人の異なる情熱の表現、であると同時にそこには、異なる世界に住む二人の、すれ違いもまた内包されている訳で。ジュリアはドイツで命を落とし、リリアンはアメリカのダシールの元へ帰る。でも彼女は闘わなかった訳ではない、後にダシールと共に、赤狩りへの闘いを挑むのだから。でもそれは、映画とは別のオハナシ。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-04 23:13:38)

2.これまた昔見たきりですが、ヒューマンな女性二人の友情を描いて感動的でした。監督のジンネマン、主演のV・レッドグレープ、J・フォンダなど人道的信念を持った人たちの、「伝えたい」という熱意が熱く感じられます。M・ストリープも出てたんですね。あのころならまだ端役でしょうか。 キリコさん 8点(2003-08-12 21:55:08)

1.随分前に観た作品だけど、えらい感動したの覚えている。確か、ジェーン・フォンダに子供の名前を尋ねる場面があるよね。この時、ジュリアは牢獄に入っていたのではなかったか。もう一回観よ。 ぶんばぐんさん 8点(2001-06-24 08:17:15)

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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 7.20点
000.00% line
100.00% line
212.44% line
324.88% line
424.88% line
537.32% line
6512.20% line
7717.07% line
8614.63% line
91331.71% line
1024.88% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1977年 50回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジェーン・フォンダ候補(ノミネート) 
助演男優賞ジェイソン・ロバーズ受賞 
助演男優賞マクシミリアン・シェル候補(ノミネート) 
助演女優賞ヴァネッサ・レッドグレーヴ受賞 
監督賞フレッド・ジンネマン候補(ノミネート) 
撮影賞ダグラス・スローカム候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョルジュ・ドルリュー候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞アンシア・シルバート候補(ノミネート) 
脚色賞アルヴィン・サージェント受賞 
編集賞ウォルター・マーチ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1977年 35回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ジェーン・フォンダ受賞 
助演女優賞ヴァネッサ・レッドグレーヴ受賞 
助演男優賞ジェイソン・ロバーズ候補(ノミネート) 
助演男優賞マクシミリアン・シェル候補(ノミネート) 
監督賞フレッド・ジンネマン候補(ノミネート) 
脚本賞アルヴィン・サージェント候補(ノミネート) 

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