みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
11.《ネタバレ》 ストーリーは気になっていてはいたが、今まで見る機会を逃していた。復讐もののはずなのに、序盤から認知症のおじいさんと旅先の人々との交流を描いたロードムービーで呆気に取られる。こんな状態で本当に目的を達成できるのか。ところが次第に違和感が浮上していき、ユーモラスに紡がれるシーンが挟まれていたからこそ、血の凍りつく顛末が何倍にも際立った。当時の記録映像や回想に頼ることなく、小道具だけで虐殺の視点を反転させる演出は見事。"ユダヤ人"として戦後生きてきた男が、実際はナチ看守だった主人公に深い絶望を与えるやり方がえげつなくて、被害者はいつまでも"憶えている"。その業と執念が強烈に焼きつく。"手紙"という脚本通りに事が進むのかは目を瞑っておくとして、クリストファー・プラマーの貫録ある熱演のお陰で高品質のサスペンスに仕上がっている。あまり予備知識を持たずに見て正解の掘り出し物。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-12-02 23:42:07)(良:1票) 10.《ネタバレ》 え??ん???何のこと・・・久しぶりに爽快にやられましたな。まさかの展開でした。だらだら無駄に長く無くないのも〇。ヨボヨボおじいさんとバイオレンスが何とも言えない雰囲気を醸し出す本作。地元の民放FMでツ〇ヤの映画担当?の人のオススメだけありました。イヤーすごかったナ~、なので1点おまけの8点。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-05 07:05:21)(良:1票) 9.《ネタバレ》 グロック9mmは決して初心者向けではなく、ナチ党員のスキンヘッド息子を射殺するに、充分なパワーでした。もちろん自らのブレインを破壊するのにも。。。 しょっちゅう発破の爆音が轟く露天掘りの鉱山、なんともやりきれない住環境、飲みまくりのアルコホリック。 ユダヤ人がワーグナーを演奏するのは別におかしい話では無いですが、ナチ党員がワーグナー好きなのは当然のことです。 ですので、『あれっ?ユダヤ人だったのでは?だって腕に囚人番号の刺青があるのにって思ってました。 ボイジー アイダホ州 ペネロペクロストファスベンダーが待ち合わせしようとした街。 おじいさんは、ドラゴンタトゥーの女で、スウェーデン財閥の会長を演じていましたが、今回の作品の方がはまっているように思いました。 パスポートの期限切れでも、運転免許証で入国出来てしまう、カナダ・アメリカ国境って不思議ですね。 一切アウシュビッツの映像や過去の写真等を見せずに、恐ろしさを大きく語ったのは、強い演出力があったと思いました。 70年という長い年月を思うおじいさんの表情が良かったです。 【CMKll】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-11-18 22:41:19)(良:1票) 8.途中で、このオチは気づきましたが、それでも見ごたえがあるのは、老優の皆さんの名演技によるものでしょう。8年前の映画ですが、ハアァ、鬼籍に入られた方が何と多いことか。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-12-10 01:26:36) 7.《ネタバレ》 ゼヴを演じたクリストファー・プラマーが見事というしかない。あの歩き方、表情、バッグから物を取り出す時など、 とにかく所作の全てが認知症を患ったヨボヨボの老人を表現していると思います。 認知症というのも個人差があるんでしょうね、ピアノを弾く指や手さばきは優雅であり、銃を所持すべきではない場合も心得てる。 なにより銃を持ったら別人なんです。ナチ信奉者とその飼い犬を的確に。。。もうここでこのじーさんはタダモノじゃないとわかってしまう。 観る人によってはゼヴがピアノで弾く曲で彼の正体がわかる人もいるのでしょうね、こういった伏線もいいと思います。 記憶は薄れても体に染み着いた技は消えない?ジェイソン・ボーンもそうだったなぁ。 認知症を利用した復讐、重大な罪を忘れてしまったことが許せなかったというのもあるでしょうね。 「思い出せ」「忘れたまま死なせるものか」という執念、原題の「REMEMBER」が重く感じます。 ナチス親衛隊の残党は今もどこかで生きていて、そしてナチ裁判も続いているんですね、被告はほぼ90歳以上らしい。 永遠に終わらないことのひとつなんですね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-16 16:38:56) 6.《ネタバレ》 設定は月並み。 ルディ・コランダーという男の住所はわかっているんだから、その男がかつて強制収容所で働いていたかどうかを確かめ、引き金を引けば終わり。 年老いた主人公からは、ナチへの復讐に対する執念はほぼ感じられない。退屈なロードムービー。 …が、しかし。 ラスト5分間の何たる衝撃。のどかなロードムービーどころではない、一級のサスペンス。 【roadster316】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-12-04 22:31:45) 5.《ネタバレ》 物語半ば、ゼヴの奏でるピアノの美しい旋律。 でも、その姿は上流階級者の風格が確かにあって、かつてアウシュビッツに収容されていたユダヤ人には見えないというか、、とにかく違和感を覚えました。このあたりから、彼自身の、まさかの正体を疑ってしまったのです。だから、個人的にはどんでん返しとは言えるような驚きはなかった。 しかし、それが低評価の材料にはならないほど、本作は人間たちのドラマに感動し、心を打たれるものがありました。理由の一つとして、かつてトラップ大佐を演じてナチスに反旗を翻したクリストファー・プラマーと、まるで使命のようにヒトラーを演じたブルーノ・ガンツという、この歴史にゆかりの深い名優が演じたことが大きいと思う。 これは、最後まで生き残ったナチスの残党二人が、自らその歴史に終止符を打った、という物語。(と思いたい) 「だから彼ら (ナチスの戦犯者たち) を追うことは、もう終わりにしてほしい」 名優二人は、そんな願いを役に込めたような気がしてならない。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-31 22:44:24) 4.《ネタバレ》 なるほど!と感心してしまう終盤、なかなか面白い。 記憶が曖昧なのを利用し、手紙を使い復讐を遂げる・・・実際には成功率は低そうだが。 ワーグナーを弾ける事や、銃の扱いが(説明書を書いてもらったにも関わらず)以外にうまかった、と言った伏線も良い。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-05-09 20:23:44) 3.じいちゃんが銃口をじいちゃんに向ける、 と書いてしまえば荒唐無稽な感があるが、 そこにナチと収容所の思い出に関する復讐が絡み、 緊張感を終始程よく保っている。 誰に復讐すべきなのか、 じいちゃんの家族を失わせたのは誰なのか。 一人一人、可能性をつぶしていき、 最後に辿り着いた相手への詰問、 そして自己逆襲。 保たれた緊張感が、最後の悲哀で爆発する、 楽しく、そしてワクワクしながら観ることができました。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-06-04 17:41:01) 2.《ネタバレ》 「オットー・ヴァリッシュは君だ」まさに青天の霹靂でありました。マックスの深謀遠慮は憎悪が生きる糧となっていたようで胸の詰まる結末でした。痴呆症のヨタヨタの老人を演ずる矍鑠としたクリストファー・プラマーの衰えぬ役者魂に喝采を送ります。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-30 00:55:59) 1.《ネタバレ》 老いと、いわゆる認知症の設定がサスペンスを一貫して持続させる。そこに銃社会という現在的テーマも巧みに絡ませながら戦後70年の時間を 浮かび上がらせる。ウェルズの『ストレンジャー』を思わせるこの題材、語り口を変えつつ引き継がれている。 大戦を生きた世代と戦後世代の対比を強く印象づけながら。 静かに、穏やかにピアノを奏でるクリストファー・プラマーのショット。そのイメージは、ラストの痛切なサプライズと共に 趣を反転させるだろう。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-11-08 23:26:13)
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