みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 まず映画の音声ガイドの仕事というものに初めて触れ、こういう世界があったのかと、とても興味を惹かれた。 視力障害を持った人がどうやって映画を楽しんでいるのか、絶妙なタイミングで挿入される状況説明や、BGMを頼りに想像力をフル回転させて楽しんでいるんだと言う事がわかり、これには感心させられた。でも、ガイドにはその人の主観が入るとかえって邪魔になってしまったりで、非常に奥深い世界なんだと思った。 なんと言っても、段々と視力を失っていくカメラマンを演じた永瀬正敏が凄い演技で良かった。 かろうじて見えていたのが徐々に視界が狭まっていき、やがて完全に見えなくなってしまうその瞬間を捉えた表情が、なんとも切なくてやりきれなかった。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-03-08 20:08:55) 2.《ネタバレ》 女性監督の創る映画のラブシーンには特にモヤモヤした感情はわかないもんだけど、河瀬さんの映画は違う。官能的なんだね。顔を触るシーン、キスシーン、何やらドキドキしてしまう。 この映画は河瀬さんの映画論でもあるんだろう。仕事論でもあるのかな。主人公の女性の成長していく様子が心地いい。 永瀬君もすっかりおじさんになってしまって、同世代の自分には感慨深い。ホントどこにでもいるおじさんなんだけど、個性的な面々のそろう邦画界の中には貴重な存在だよね。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-12-16 10:31:13) 1.《ネタバレ》 美佐子が目の不自由な方たちを前に、音声ガイドの試写会をしている場面などは、まるでドキュメンタリー映画のような見せ方で、淡々と物語は進んでいく。中森と美佐子の出会い、それは彼の叱咤に始まり、河瀨監督らしくカメラをきっかけにして、やがて打ち解けていき、いつしか深い信頼関係で結ばれていく。重苦しい題材の中にも、微笑ましい食事の場面などが存在し、抜け目なく二人の"喜怒哀楽"は描かれている。老いとその先に待つ死、しだいに見えなくなるこの世界の風景。誰にとっても、生きていくことは苦しくて、ときには立ち止まりたくなる。だが、俳優重三は、待つよりは険しい坂を登ることを自ら選んだ。「大丈夫だから。俺がそこに行くから。」この中森の言葉は、前進する覚悟をしたという、美佐子への誓いも含まれているだろう。その二人を祝福する、燃えるような夕陽。その先に何が待とうとも、生きることを恐れずにただ前進すること。一人では苦しくて険しいその道に、愛が力強く寄り添う時、そこに初めて希望という"光"が射す。 【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-06-15 21:29:03)
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