みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
11.《ネタバレ》 終盤に、激震を起こして逆転してみせるヒロインが実に鮮やか。もうびっくりでした。とにかくモーレツなキャリアウーマン・リズにJ・チャステインがばっつりハマっています。見るからに「才女」な冷たい美貌と口を挿ませぬ早口弁論。真っ赤なルージュは彼女の戦闘メイクのようにも見えます。劇中のフェミニストが指摘したように、彼女は男みたい。エスコートを買って性欲を処理するなんざ、まんま男性脳のヒトです。実際、リズのキャラは従来男性のキャスティングが多かった。彼女も本当に男だったらこんなに嫌われることもなかったでしょう。デキる女はおじさん達にとって脅威かつ超ウザいんでしょうね。 銃規制法案をめぐるロビー活動と世論の動き、擁護派vs反対派の暗闘といったメインの流れも息つかせぬ展開ですが、横糸として張られるリズの人格描写も上手いです。右腕だった若いアシスタントが造反したとみるや冷酷に切って捨て、同じチームのスタッフを人身御供としてマスコミにさらす女。(というイメージが制作&リズの戦略のうち、というのが分かるラストもまたスゴイ) 役者の表情も一つ一つに説得力がありました。スタートから仕掛けられていたリズの計略が明らかになった時のマーク・ストロングの呆然とした顔。「なんて女だ」といったところでしょうか。畏れすら抱いているような。観てるワタシも同じ顔してましたわ。 喚問されたエスコート氏が不都合な事実を証言しなかった、そのときのリズの表情も劇中一度だけのもので、印象的です。おそらく勝負師の世界でのみ人生を送ってきた彼女にとって、己の不利益を顧みず庇ってくれる人間に出会うのは初めてだったのではないかな。 全く想定外だったエスコート氏の男気には痺れました。池に落ちた犬に石をぶつける行為はしたくなかったのか、客の秘密は守るという仕事上の矜持を守り抜きたかったのか、そこは判然としないのですが。 偽証罪という法律上のペナルティを被っても己の道徳心に従った彼の天晴れな姿勢も、ラストに引き金を引くリズの背を押したのでしょう。 間違いなくJ・チャステインの代表作になるであろう、見ごたえ充分の一本です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-15 23:42:06)(良:1票) 10.《ネタバレ》 これはとても観応えのある脚本でした。登場人物たちの洪水のようなセリフの応酬に圧倒されて、あっという間の2時間が過ぎてゆきました。エリザベス・スローンという女は強烈だった。彼女は頭脳を武器に国の巨悪と戦う、まさにワンダー " キャリア " ウーマン。その人間性や手段はともかくとして、私は彼女を羨望の眼差しで観ていたことを白状しよう。1つだけ気になった点があります。それは彼女の過去や生い立ちが一切語られていないこと。だからその信念の源は不透明だが、実はエズメのように銃にまつわる壮絶な過去を背負っていたのではないか、と思うことにします。映画としては、やはり原題通り天才ロビイストである彼女を堪能するべきで、必ずしも銃社会の問題に固執した物語ではないと思いました。 (クライマックスでは銃うんぬんはどうでもよくなってるし) そして、観終えてみれば納得の邦題も秀逸だったように思う。それは人間たちをチェスの駒のように自在に操った彼女の見えざる手であり、彼女が張り巡らせた壮大な罠でもある。でも実は彼女自身を導いて突き動かし続けた力こそ、" 女神の見えざる手 " かもしれません。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-12-07 22:12:17)(良:1票) 9.《ネタバレ》 最初、うつらうつらしながら見てました。 だけど、これじゃいかんと思い直し、残り50分のところで最初から見直し。 馴染みのないロビー活動とか法務関係とか難しすぎたのと、字幕が多すぎてとっつきづらかったんですね。 でも、姿勢を正して集中してみたら、どんどん引き込まれてしまいました。 最初、このサイトをのぞいた時「「どんでん返し」という文字が目に入ってきて、多分、メガネの腹心のアシスタント(?)がスパイになってひっくり返すんだろうなと薄々気付いたのが残念でした。 それでも、怒涛の展開の連続で最後まで面白く観れました。 はああ。報酬ゼロで仕事引き受けてたんかー。 どんでん返し要素、多すぎやろー。 【プラネット】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-25 20:17:44) 8.《ネタバレ》 すごく面白かった。ストーリ展開にしっかり起伏をつけていて、一切ダレることなく見ることができた。主人公の目的のためには手段を選ばない非情さを存分に描いているが、特に事務所の同僚が銃殺されかけて仲違いさせるのとそのやり方の蹉跌も描くことで最後のドンデン返しを活かすプロットは見事。「ロボ・ローチ」はホンマかいなって突っ込みたくなるけど、まぁいいでしょう。決して万人受けするテーマではないけど、ハウス・オブ・カードを楽しめる人にはお勧めできます。あと男娼が法廷で偽証するのも主人公のパワーを無理なく感じさせて、なんかリアリティがあってよかった。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-20 22:32:58) 7.《ネタバレ》 正直言うと話が難しくて分からない場面がいくつかあった。 視聴環境の問題もあるけどたぶん自分の頭が悪いんだろうな。 いずれにしても楽しめた。 感情の無い自己満足の為に貪欲に勝利を求め続ける主人公のように思わせて 少し人間らしい一面を覗かせて最後一気に実は熱い人間だったことが分かる。 最後出所した時に待っていたのは誰だったのか。 個人的には男娼だと思った。 法廷では顧客情報を漏らさないプロとミスリードを誘って 実は彼からしたら男娼としてでなく彼氏として主人公と逢瀬を重ねていた的な・・・。 臭すぎるかなw 二週目観たら一週目とはまた違った印象を受けるんだろうな。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-11-29 15:05:17) 6.《ネタバレ》 大赤字だったみたいだね、この映画。 なぜだろう? 批評家の評価も低い印象だし。 これほどのロビー活動手練手管なら、いくらでも大ヒットと高評価を得られそうなものを(笑) この娘最後裏切るな、と思っていたらそのとおりにはなったが、裏切る直前は、あれ?裏切らないのかな? と思わせてくれて。。 結局だまされたくせに最後はほらやっぱりと自尊心を満たしてくれる、そんな観方をする者もここにいる。 【woo】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-04-21 12:47:30) 5.決して共感できるタイプの主人公ではないけど、あまりにも尖ってて頭が切れて、圧倒される。日本人には馴染みのないロビー活動だけど、展開が上手く自然に引き込まれてしまう。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-02-19 23:05:38) 4.《ネタバレ》 ジェスカチャスティンの独断場。サスペンスもあり、社会派でもある娯楽作。楽しめる。どんでんかえしが見事。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-08 14:53:07) 3.スローン役のジェシカ・チャスティンがすげぇかっこよかったです。 早口なのと、セリフが多いので一時停止したり、巻き戻したりしましたが、スピード感があってよかったです。 ロビー活動や、ロビイストなど、馴染みのない言葉がでてくるので、hpで調べて観ました。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-06-02 20:09:35) 2.《ネタバレ》 銃撃事件が後を立たない米国において、銃規制を進めるのがいかに難しいかがわかる映画。 ロビー活動というものは知らなかったのだが、銃規制を勝ち取る為にあらゆる手段を用いる主人公に感心しきりだった。 彼女自身正義の為だとか本気で銃規制をしたいと思っている訳ではなく、あくまで依頼を引き受けたから勝ちに行くって割り切ってるのが、米国らしいプロフェッショナルさを感じられていいなと思った。 とにかく、常に先を読んで行動する彼女の頭脳プレーは目を離せなかった。感情をあまり表に出さず、機械のような冷徹さだったが、ある事件をきっかけに、次第に正義の為に心を動かされて行くという展開が熱くてしびれた。 日本で言うと池井戸潤原作のドラマを観ているような感じで大逆転とかもあってかなり楽しめた。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-06-02 20:00:10) 1.《ネタバレ》 ヒロインを取り巻くガラスや鏡は、彼女の読唇術を披露する機能にとどまらず、その姿を雨に滲ませたり、 フレームで画面を割ったりという効果も担う。 銃撃事件後の空港ロビーで大写しになるガラス窓は虚空を強調するし、オフィスの仕切りは時に硬質の質感で彼女を映し出し、 時に脆さとして象徴しもする。 ラストシーンで彼女を後ろ向きで去らせるか、前向きに歩ませるか。 映画はその期待以上のハードボイルドな表情と佇まいで締めくくってくれる。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2018-01-19 23:09:35)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS