みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 オープニング、江戸川の風景をバックに寅さんのテーマ曲が流れる。 しかし、「ん?歌声が違うぞ・・・?」と、不安になるオープニング。 終盤の泉の家族のドラマはちょっときついものはありましたが、 寅さんをこよなく愛する者にとっては山田監督がもう1度寅さんを見せてくれた、それだけで十分でした。 当然、現在の時が流れるドラマの登場人物としての寅さんは登場しませんが、 現在を生きる登場人物が懐かしく回想するという形で、過去の作品の中にいる寅さんが登場します。 その1つ1つが懐かしい。そして無理やり登場させているという感が無いんです。 今を生きる登場人物の心の中に生き続ける寅さんがふとした出来事をきっかけに当たり前のように顔を出す。 裏の工場はもうありませんが、あけみが裏から出入りする生活の動線が何も変わって無いとか細かい所も良かった。 特に今を生きるリリーが登場し、寅さんとの思い出を語るシーンも見どころの1つ。 (僕の希望としては「リリー、俺と所帯持つか・・・。」の方を使ってほしかったですが) 今のリリーさんがさもありなん、という感じで。 僕以外のお客さんも、みんな寅さんが好きな方ばっかりだったんだろうな。 例えば、さくらが仏壇に供えられたメロンを見て、「メロンと言えばお兄ちゃんを思い出すのよ。」 その後にはあのメロン騒動が出てくるのが分かっているから、もうこの時点で笑いが起こるんですよ。 第1作から随分時は流れましたが、寅さんの作品の世界の中の時の流れ、 演じる俳優さんたちの時の流れに、今、本作を見る者の時の流れが重なり合う。今年最初の劇場での映画鑑賞は、 何も考えることなく実にゆったりとした気分で、心が温まるいい時を過ごすことができました。 ラストに次々と登場する歴代マドンナたち。そして交互に挿入される満男の表情。 この「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストを彷彿させる本作のラストと、 高羽哲夫さんや、今は亡き主要キャストに捧ぐspcial thanksからは 山田監督の寅さん愛が溢れ出ているかのようでした。 【とらや】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-01-08 20:06:47)(良:4票) 6.《ネタバレ》 某BS局で昨年から放映された全作品をコンプリートした後に鑑賞。 まさに50周年だからこそ企画製作された作品だろう。 他のレビューアーもご指摘のとおり、内容については気になる点は少なくない(ゴクミの棒読み、泉の父役の改変など)が、諏訪家とそれを取り巻く人々の「その後」を見たい、懐かしい寅さんの映像も見たい、という欲求にはきちんと応えてくれたと思う。 スター・ウォーズのジョージ・ルーカスではないが、多くのファンをもつ作品ほど、皆が納得できる続編を作るのは難しい。 でも、これは他でもない山田組による続編なのだからと納得するしかない…… 「男はつらいよ」は、極端に一言にまとめてしまうと、フーテンの寅さんが故郷・柴又にふらりと帰ってくるお話だ。 なぜか間の悪いタイミングで帰ってくる寅さんに、とらやの面々はいつも慌てふためいてしまい、なかなか普通に「お帰り」と迎えることができなかった。 だから、今回は観客も含め、みんなで「お帰り、寅さん」と迎えてやろうじゃないか、というのが本作の魂ではないだろうか。 その時、寅さんの横にはきっと「女房」が伴われているに違いない。さくらはどれほど嬉し泣きをするだろうか…… ラスト、歴代マドンナの回想シーンが流れ、合間にあの懐かしい寅さんの笑顔が挿入される。 そうしているうちに、あのテーマ曲が聴こえてきて、渥美清さんの歌声と共にエンドクレジットが流れる。 私はこれでやっとこのシリーズが完結したのだと、瞼を熱くしながら思った。 【田吾作】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-03-23 11:20:59)(良:3票) 5.本シリーズをキチンと観たことはありません。親父が好きで、金曜ロードショーで放送していたものを小中学生の頃に家族で何本か観たくらいでしょうか。 寅さん、良いですね。めちゃくちゃで面倒くさいおじさんなんだけど人情に溢れて暖かい。ご存命だったら新作を撮ったのかな?どんな作品になったのかな?懐かしい街並みも大変興味深かったです。昔の作品も観てみようかな。 【Kの紅茶】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-08-02 12:01:36) 4.主役不在でどうやって映画にするのかと思っていたのですが、意外によかった。 一般に評判がよろしくないシリーズ終盤(満男シリーズ)の中でも、特に酷評喧しい「寅次郎の休日」が私はけっこう好きでして。満男が新幹線に飛び乗るシーンとか、その後に車窓の映像とともに德永英明の「最後の言い訳」が流れるシーンとか、自分の若かりし頃を思い出して胸がキュンキュンするわけです(そういう実体験があったわけではないが)。実際、寅さんにはけっしてできない芸当であり、満男がとうとう寅さんを追い越した瞬間だったようにも思います。その意味で、全シリーズの中でも重要な、記念碑的なシーンだったのではと勝手に解釈しています。 で、本作はそんな経緯を折り込みつつ展開したわけで、その後の年月の重みのようなものを感じさせてくれました。シリーズ中の暖かい雰囲気はそのままながら、しかし時間を遡ることのできない悲しさとか、人が離れていく寂しさとか、冷徹な現実も突きつけられた気がします。 しかし「作家」ってのは安易だよなぁ。よほど人気が出ないと、今どき食えないでしょう。もし第51作があるとすれば、満男父子は「とらや」の2階に居候してるんじゃないでしょうか。それとも池脇千鶴に食わしてもらっているか。 【眉山】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-07-31 03:26:34) 3.《ネタバレ》 物語は終わっても、人生はダラダラと続いていく 寅次郎という「祭り」が消えた後、取り残された身内の者たちは、「男はつらいよ」という年に2回の「祭り」を失った我々の象徴のように感じました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-12-20 21:01:49) 2.寅さんが大好きな父と劇場で観ました。考えてみたら、私が子供の頃、父に怪獣映画に連れて行ってもらったときに、併映でやってたなというくらいの印象ですが、過去のシリーズのエピソードがまぶしてあって他の作品を見てみたくなりました。 【NOBUK】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-02-22 09:36:23) 1.《ネタバレ》 最後のマドンナたちのシーンは、ニュー・シネマ・パラダイスのキスのシーンのよう。山田監督が最終回の構想として持っていたという、子供らとかくれんぼをしていて、隠れているうちに息を引き取る、ってシーンが見たかったなあって思います。でもそれは、どんなに技術が進んでも、かなわないことなんだと思います。 【なたね】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-01-02 17:00:39)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS