みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.オープニングと後半に出てくるパラ・セイリングや自家用小型飛行機、そしてプテラノドンといい、その飛翔シーンにこだわりを感じさせるのは、やはりJ・ジョンストン監督ならばこそ。通常シリーズ三作目ともなるとどうしても新味に欠け、前二作の焼直し的な印象しか受けないものだが、本作はその点アドベンチャーものとして、立派にひとつの確立した面白さを獲得している。それは観客にとって一番理想的な上映時間と言われる1時間30分にアクションが凝縮され、その計算され尽くした演出に些かもダレることがないことでも証明されている。日常と非日常の世界を携帯電話で繋ぐということが、いかにも“今”を感じさせるユニークな視点だし、電話の相手が全てを知り尽くしているローラ・ダーンだけに、ラストの大援軍は大いに納得できるのである。 【ドラえもん】さん 8点(2001-08-18 17:04:02)(良:2票) 2.本来ならロストワールドで完結していた本シリーズ、スピルバーグに三作目を撮らせてくれと直訴したというジョー・ジョンストン。続編として整合性の取れる作品ができるのなら撮っても良いと承諾されたのだそうだ。ジョー・ジョンストンは恐らく、「ジュラシック・パーク」で私と同じ一つの不満点を持っていたのではないだろうか?それは、マイケル・クライトンの原作「ジュラシック・パーク」で一つの大きな見せ場となっていた「プテラノドンのドーム」。きっと彼はこれを映像化したかったのだ。空にこだわっている監督だから尚の事?ティラノの代わりの大物恐竜としてスピノサウルスを据えたのはきっとご愛嬌。とにもかくにも原作にあったプテラノドンのドームがかなりのできばえで映像化されていて私も大満足。もっとも、これがあるからこそ、劇場に観にいったようなものでもあるが。グラント博士が返り咲いたのも○。下から少し見上げるような角度でつぶやく彼の演技は今回も何度も出てくる(笑) 【あむ】さん 8点(2004-06-06 19:44:05)(良:1票) 1.公開間近の最新作を除いた「ジュラシックパーク」シリーズの中で、個人的にもっとも好きな作品は、この「Ⅲ」かもしれない。無論、映画史における娯楽大作の傑作は1993年の第一作だと思うが、ふいに何度も観たくなるのは、間違いなく本作だ。 シリーズ第三作目にして、スティーヴン・スピルバーグは監督からは外れ、製作費やプロモーション費も大幅に削られていることは明らかだった。けれど、三度コスタリカ沖の孤島で繰り広げられる恐竜サバイバルの娯楽性を最大限に活かして、一流の娯楽大作として成立させることを早々に諦めて、“B級モンスター映画”に振り切った趣向が大変好ましい。 恐ろしくも少しユーモラスな恐竜の唐突な登場シーンや、ケレン味溢れる登場人物たちの危機回避シーンなど、シリーズ随一の娯楽要素に彩られている。 製作総指揮に退いたスピルバーグのあとを引き継いで監督を担ったのは、ジョー・ジョンストン。 決して世界的に有名な巨匠ではないが、「ミクロキッズ」や「ジュマンジ」、最近ではMCUの「キャプテン・アメリカ」第一作目の監督も務めた娯楽大作に精通したこの職人監督の力量は確かだった。 相互に意思疎通を行うラプトルの知能の高さや、人間による“神の真似事”への批判性、擬似的な親子関係の描写など、原点回帰を図った上で、しっかりと新しい要素も加味した本作のテーマ性は、2015年の新シリーズにしっかりと継承されている。 本作が存在したからこそ、「ジュラシック・パーク」シリーズは、スティーヴン・スピルバーグの二部作で留まることなく、人気シリーズとして「進化」していったのだと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-20 13:21:22)(良:1票)
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