みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 恋愛の夢が現実に敗北していく内容は、さながら『ラ・ラ・ランド』の日本版って感じです。現代の日本の若者の標準的な恋愛のリアルを直球で切り取ったような物語。 清原果耶と細田佳央太が出てくる場面はほとんどコメディで、悲しいというよりも笑ってしまいました。もしも、あの場面を70過ぎの老夫婦が微笑ましく眺めるような映画なら、それは幸福な人生の物語になるはずですが、わずか4年のサイクルで恋愛を終える男女が見てしまうところに現代日本のリアルがあるのよね。とはいえ、結末を見るかぎり、その現実を悲観的に捉えるのではなく、むしろ4年のサイクルで恋愛を積み重ねていくことをポジティブに捉えてるらしい。 実際、ひとつ前の恋愛での学びが次の恋愛に生かされることもあるだろうし、これから恋愛をする男女にも、ひとつの恋愛を終えた男女にも、希望や勇気を与える映画に仕立ててるといえます。とくに文化系オタクの男女にとっては夢をくれる映画なのでしょうね。「マ」のつく花の名前を教えなかったことと、タイトルの「花束」の関連はよく分からないけど、ひとつ前の恋愛が次の恋愛へのプレゼントだという解釈も出来そうです。 わざわざラブラブのカップルに割り込んでイヤホンの使い方を説教する人なんていないだろうし、ほかにも序盤の脚本と演出にはクサいところが目立つのだけど 、後半のリアルな展開とのコントラストを狙ったものだと考えて大目に見れば、オマケで8点つけてもいいかなと思います。坂元裕二の作品として考えれば、地上波のテレビドラマのほうがスリリングで面白いけどね。 【まいか】さん [地上波(邦画)] 8点(2025-01-11 01:25:49) 6.《ネタバレ》 奥さんと子供達と別れて過ごす正月、ベイビーワわるきゅーれ一気見の中、第3作目! なるほど、手の届く範囲の日常に感化されてYouTubeでフレンズ聴いたり、ジャックパーセルとか履きたくなったわ。 久しぶりにヤングな映画を観たもんだから、時代を感じてしまったぞ。 サブカルへの振り切り方がモテキに通じるものがあったが、オタクが絶滅してはや幾年、サブカルがメインストリームになったことを嬉しくも寂しくも感じる。 モテキはあくまでサブカル好きの冴えない主人公を笑い飛ばすストーリーだったが、本作は冴えない2人が出会い恋をして、それが大衆に受け入れられる時代となった。 悔しい。 溢れ出す悔しさから苦言を呈すならば、この映画は素晴らしいが、いわずもがな、こんな奇跡のような出会いは映画でしかないだろう。 よく音楽が好きとか言ってると、知り合いに音楽好きの異性とか紹介されるけど、タイミングや感性のズレは必ずあるもんで、こだわりが強い分確実にぶつかって喧嘩になるかんね!と、誰だか忘れたが年上のお姉さんが言っていた。 一方で、世の中はこのズレがあるからうまく行くこともあるわけで、本来、世の中はそうして回っているかんな! しかし、悔しいぞ!なんだろうが花束みたいな恋がしたかったぞ!! この映画、主役の2人がちゃんと冴えない感じを出していて素晴らしい。作り手と演者の腕の見せ所。 ベイビーわるきゅーれ2とセットで観るといい映画。 少なくとも、映画に出てきた作家やきのこ帝国とかフレンズとか羊文学とかガスタンクが好きな人には楽しめる映画! 夜の街を意味もなく楽しめる陽気な方々には、多分全く良さがわからないのではないだろうか。 -ネタバレ追記- 通常色恋なんてものはお互いを知るうちに花咲くもので、お互いのことを理解して時に相手が好きなものを好きになったりする中でピークを迎えるものですわな。花束は多少蕾はあるものの、もらった時点でほぼピーク。ピークで始まり枯れゆくものであると。そんな恋って、どうなんでしょうね?知らんけど。 【おでんの卵】さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-01-04 13:06:50) 5.《ネタバレ》 いわゆるハナコイ。 これね、最後は別れなくて良いと思うんだよね、だって素敵な出会いだったじゃん。 最後、抱きしめあってそれでやっぱり離れたくない、でいいんじゃんよー。 自分のあの頃を思い出すというか、「そうそう!こんなのあった!幸せだった!」みたいなシーンが沢山出てきて、結構ニンマリしながら見てた。 最後の落とし方はいまいちだけど、そこに至るまでの恋愛エピソードとか二人の会話は楽しかったね。 あとは、きのこ帝国解散とかのエピソードが入ってたのは、個人的にツボだった。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-09-17 23:32:07) 4.《ネタバレ》 これを見たカップルは別れると聞いて怖くて1人で見た。 サブカルや文学が好きなカップルならそんな単純に影響を受けないと思う。 話し合いがうまくできないのはまあ、若いからなんだろうけど、そこまでうまく冷めていくか? あと趣味のマッチングが出来すぎなので、どうしてもリアリティに欠ける。 というか欠けてて助かった。 流れとしては完璧だった。 泣いた。 ただ、家庭不和の生育歴があるのでああいう暴力的なプロポーズは辛いものがあった。 でも、また観れる映画だ。 あれだけ「アイツならどう思ったかな」と気にするぐらいなら復縁の可能性もゼロじゃないしな。 つうか、お前らホントに作品が好きか? 何を学び取ってるんだ? もっとルーツを追いかけろよ。 掘り下げこそが我々の使命だろうがよ。 作家名や作品名を語るより中身と自分の変化や影響、そこから生み出したものを語れや! ちょっとマイナーなカルチャーを知ってるからって世間を馬鹿にするような態度はよくないわけだが、 だからこそ「語り合える相手」を求めてやまない我々の「寂しがり屋体質」に起因する病を取り出して 煮詰めたソースは坂元味で美味でしたよ。 ただ、岩松了とオダギリジョーを出すなら絹ちゃんのお母さんには、 ふせえりか、江口のりこをアサインして欲しかったが、それをやると軸がブレちゃうから無理なんだな。 つまりこの映画が物語たいポイントはサブカルではない。 気持ちがすれ違っていくタイプを現代版に、そして固有名詞を織り交ぜて親しみを持たせてる作りになってる。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-04-08 16:49:46) 3.《ネタバレ》 全編、おシャレでカッコイイ。 アメリカやヨーロッパのお洒落な映画のようなテイストがある。 男には2パートあるんじゃないか? 自分の可能性をかけて社会にぶつかってる時。 もうひとつは、現実的な問題にぶつかり、 組織の中に身を置いて、自分を殺すとき。 この2パートの自分を知ってもらえる女性って本当に特別だよね。 花束(ブーケ)になった恋をした!になるといいな♪ 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2022-03-06 19:55:03) 2.《ネタバレ》 韓英恵が言う様に「若い時の恋愛と、結婚って違う」という、その変化の過程を描いている映画である(最終的には結婚なんかには辿り着かずに終わっちゃうお話だケド)。だからある種、これもまた人の成長を描く映画だとも言えるのかと。 趣味・好み・つまり「価値観」が似ているとゆーのは、人間関係を築く取っ掛かりとしては非常に分かり易くて効果的な要素だとは思う。しかし、ソレが恋人を選ぶ重要なポイントだった…とゆーのは、例え部分的にはそーであっても(=ある部分の価値観がドンピシャでも)他人同士なんて価値観が異なってるモノの方が絶対に多いのだから、その時点でも若干その「継続性」の面には危うさがあるとも思うし、そもそもソレがポイントになる時点でカップルの各々としては「自分の価値観が結構大事」という人たちなんだろう、とも思えるのだよね。人間関係ってやっぱり「妥協」が何より大切だと思ってるので、その意味でもまた危ういなあ、ともね。 若干、女のコの方がよりチャランポランに見える、という人も多いのかも知れないのですケド、どーでしょうかね。確かに彼女は自分が幸せに生きてゆくにはごく「感覚的」に自分が楽しいコトをやってゆけば好いと思っている、その点は(方法論としては)少し浅薄だ、とも思います。ただ男のコの方も、自分が仕事を頑張れば(収入が安定すれば)・或いは結婚というカタチに持ち込めれば多分ナンとかなると思ってる(+ワリとそーとしか思ってない)という点で、コッチも結構テキトーだとも思うのですよね(キョウビ尚更)。だからやはり、彼らは両人とも同じ様にまだまだ成長過程にある二人だ…と見えていて、で、人間ってやっぱり一直線に向上していくワケでもなくて、上がったり下がったりグネグネと波打ちながら徐々に徐々に少しずつ上向いていく…てなモンか、とも。個人的には結局のトコロ、それでもだからその山谷の巡り合わせが生んだ結末…てなコトでしかなかったのではないか、と。まァ~ねェ~~~中で一つ、私が菅田将暉に思いっ切り感情移入してしまった…てのが、仕事がマジでヤバい時って(私の様な映画オタクでさえ)映画観ても全然楽しくない…てなコトも実際あるんだよなァ~という場面すね(ソレを「彼は変わっちゃった」とか思われると、ちと辛い…てなモンで)。 主演2人は、別にルックス的にもとても魅力的な若人だと思いますが、超絶的美男美女というワケでもないごく近寄り難くない感じも大いに纏っている、そのコトは今作が「ごく普通の恋愛」を描こうとしているという点においては非常に適切なキャスティングだったと思います(ただ、有村架純ちゃんは演技力的にもごく等身大なこの役はピッタシだったと思いますが、菅田将暉が全力で演じるにはこの役はちょっと「簡単」だったかも知れませんね)。あと、年代を明確にし、かつソコで流行ったカルチュラルな諸々は全部実際の名前を出している、そのコト自体は、この映画が「刺さる」世代や地域、的な面での普遍性を損ないかねないという意味で(映画としては)若干リスキーな選択だったかな…とも思います。が、私の様なごくターゲットド真ん中のジェネレーションにとってはコレもまたお話を一般的なモノに見せるのには非常に効果的だったとは思います。だから私としては、その点への一種の感謝を込めて、1点足しておくコトと致します。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-01-29 18:54:22) 1.《ネタバレ》 坂本裕二さんのファンなので観ました。 前半二人が出会いから付き合い始め迄は、自分が体験しているかの如く幸せな気分になりました。 お互いの趣味や感性が合えば、付き合う上で最高ですよね。 でも、就職をし、お互い生活環境が変わるうちに価値観に違いが生まれ、ギクシャクし始めるというよくあるパターン。 世の中、そこで折り合いを付け結婚するケースが多いのだが、劇中では、彼女が妥協出来ず、別れてしまう。 後半、上手くいかない二人に切なくなりますが、最後は、今時らしく、明るく爽やかに別れていきます。 脚本がしっかりしているので、安心して最後まで観れます。坂本氏には、年1作ぐらいは映画の脚本を書いて欲しいですね。 【とれびやん】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-07-24 17:13:54)
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