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孤狼の血 LEVEL2

2021年【日】 上映時間:139分
アクションドラマサスペンスシリーズもの犯罪もの刑事ものヤクザ・マフィア小説の映画化バイオレンス
[コロウノチレベルツー]
新規登録(2021-05-16)【mighty guard】さん
タイトル情報更新(2024-11-16)【イニシャルK】さん
公開開始日(2021-08-20)
公開終了日(2021-12-22)


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監督白石和彌
キャスト松坂桃李(男優)日岡秀一
鈴木亮平(男優)上林成浩
村上虹郎(男優)近田幸太(チンタ)
西野七瀬(女優)近田真緒
音尾琢真(男優)吉田滋
早乙女太一(男優)花田優
渋川清彦(男優)天木幸男
筧美和子(女優)神原千晶
青柳翔(男優)神原憲一
斎藤工(男優)橘優馬
中村梅雀(男優)瀬島孝之
滝藤賢一(男優)嵯峨大輔
矢島健一(男優)友竹啓二
三宅弘城(男優)中神悟
宮崎美子(女優)瀬島百合子
寺島進(男優)角谷洋二
宇梶剛士(男優)溝口明
かたせ梨乃(女優)五十子環
中村獅童(男優)高坂隆文
吉田鋼太郎(男優)綿船陽三
さいねい龍二(男優)菊地
堀内正美(男優)村民
柚月裕子(女優)クラブのママ
足立智充(男優)
有働由美子有働由美子
二又一成ナレーション
原作柚月裕子「孤狼の血」シリーズ(角川文庫 / KADOKAWA)
脚本池上純哉
音楽安川午朗
津島玄一(音楽プロデューサー)
主題歌アイナ・ジ・エンドインスパイアードソング「ロマンスの血」
製作木下直哉
東映(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
木下グループ(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
テレビ東京(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
KADOKAWA(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
東映ビデオ(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
電通(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
朝日新聞社(「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会)
企画KADOKAWA(企画協力)
配給東映
特殊メイク藤原カクセイ
特撮納富貴久男(ガンエフェクト)
美術今村力
藤原カクセイ(特殊造型デザイン)
編集加藤ひとみ
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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5.《ネタバレ》 前作「孤狼の血」は、現在の“ヌルい”娯楽映画が蔓延るこの国の映画界において、確実なカウンターパンチとなり得る“アツい”作品であったことは間違いない。
血と脂汗が入り混じって匂い立ってくるような暴力性とその熱量は、往年の大傑作「仁義なき戦い」をはじめとする東映のジャンル映画を彷彿とさせた。
昭和臭漂う血生臭い映画世界は、平成という時代の末期において、時代を越えて逆に新鮮で、センセーショナルだったと思う。

前作公開時点で決定していたこの続編に対しても期待感はひとしおだったけれど、どうなのだろう?という危惧もあった。それはやはり、前作で絶対的な主人公であり物語の中核であった“大神”の不在(死亡)によるところが大きい。
演じた役所広司の存在感の大きさもあり、あのキャラクターが不在で、果たしてこの映画世界のテンションが保持されるものだろうかという不安が拭えなかった。

だがしかし、結果的にはそういった危惧は杞憂に終わったと言っていい。

役所広司の跡を文字通り引き継いだ松坂桃李が主演俳優として気を吐き、新たな敵役として登場した鈴木亮平が圧倒的な存在感を放っていたからだ。
両者は終始敵対するキャラクターでありながらも、ストーリー展開と共に己に孕んだ狂気を相互に高め合い、最終局面で爆発させる。
そのキャラクター描写とストーリーテリングは、現実離れしていて殆どファンタジー。全くもって常軌を逸しているけれど、それをまかり通す映画的エネルギーに溢れていた。
特に鈴木亮平が演じた“上林”のキャラクター造形は凄まじく、凶悪性、残虐性を超越したその「絶対悪」ぶりは、国内映画において近年稀にみるヴィランを作り上げており、松坂桃李演じる日岡と正対するもう一人の主人公としてキャラクター性を高めていたと思う。

主人公二人の狂気と凶悪に引き寄せられるかのように、その他のキャラクターもみな悪人揃い。言うなれば“狂気乱舞”の愚かな人間模様が、本作に相応しい娯楽性を生んでいた。
その中でも特に印象的なのは、“或る夫婦”役として登場する中村梅雀と宮崎美子。中村梅雀は2時間サスペンスの「信濃のコロンボ」シリーズでの刑事役そのままの暢気な風貌で登場するが、そのイメージ操作こそがまさに確信犯的であった。
彼らが孕む真の悪と、闇。劇中、中村梅雀演じる瀬島自身の台詞に表されていた通り、「悪意」の無い「悪」こそが最も始末が悪いということ。

両目を自らの指で圧し潰すという猟奇性極まる殺人を繰り返す鈴木亮平よりも、手料理の味見をしながら“味付けに満足したかのように”微笑む宮崎美子の方が、実は一番恐ろしい。




無論、完璧な映画ではない。
この映画における最たるウィークポイントは、女性キャラがあまり魅力的ではないということだろう。
これは前作における最大のマイナス要因でもあったが、どうやらこの監督は、男性俳優に対しては突っ切った演技指導ができる反面、女優に対する演出が大人し過ぎるようだ。
この手のジャンル映画において、濡れ場や、シンプルな「裸」描写は必須だと思うのだが、それが殆ど無いというのはいただけない。
乃木坂を卒業したばかりの西野七瀬を脱がせろ!とは言わないけれど、あのような役柄である以上、もう少し踏み込んだ演出は必要不可欠だったと思う。西野自身、求められればそれに応える覚悟はあった筈だ。
どうしても初々しいヒロインに対する演出が無理ならば、かたせ梨乃御大に“一肌”脱いでもらうくらいの心意気は、監督側に見せてほしかった、と、思うのだ。 鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-29 00:29:07)(笑:1票)

4.《ネタバレ》 大神が前作でああなったので大丈夫かなと心配した二作目ですが、上林が強烈なキャラでグイグイ引っ張ってくれました。よくここまで行かれた人物造形にできたなと思います。日岡との直接対決は待ってました!という感じでしたね。それにしても、チンタの死亡フラグが半端じゃなかったです。十本くらい背負って歩いてるみたいなんですもん(苦笑)。 次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 8点(2022-05-03 20:50:51)

3.鈴木亮平の怪演に加え悪魔のように尖った耳がキャラとマッチしていて非常に雰囲気があって良かったです。ラストの1対1のシチュエーションを無理矢理作るためのカーチェイスは要らなかったかなと思いますが全体としては前作に引き続き満足のいく作品でした。 映画大好きっ子さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-09 21:32:57)

2.《ネタバレ》 続編を待ちわびて映画館行ってきました。
正直,鑑賞前まではオリジナルストーリーということで少々不安,
また「LEVEL2」というサブタイトルより「凶犬の眼」のほうがしっくりくると思ってました。
ガミさん亡き後,日岡の成長をどう描くか見ものでしたが今回は主人公がもう一人いましたね。
悪魔こと上林。彼には本当の意味で仁義が無い。敵対のみならず、邪魔とみなしたものは身内の親だろうが五十子姐さんだろうが平気で嬲り殺し、目玉をくり抜き、容赦なく放たれる銃撃音…恐ろしさを覚えました。これは上玉のバイオレンス。歴史に残す悪役というのは嘘ではなかった。
日岡の成長はつまりこの悪魔との戦いによって狼化していくのである。
クライマックスの熱量はリミットレスでした。

仁侠のおもしろさを再確認。時代が違うからこそより強く感じる。

白石監督や主役二人も流石だがキャスティングも素晴らしかった。特に続投したバイプレイヤー(中村獅童,滝藤など)が見せ場は限られていたものの憎たらしさも含めて光ってました。
仁義なき戦いに引けも取らない東映の怪物作といっても過言ではないでしょう。
次回作の布石も十分で期待しときます。 mighty guardさん [映画館(邦画)] 8点(2021-08-25 17:53:11)

1.《ネタバレ》 前作より物語の展開がシンプルではあるが、面白さは引けを取らない。ターミネータ―上林の強烈な悪が圧倒する本作は、主人公は上林と言えるかも。。。大上と比べて覚悟がまだまだの日岡は成長途中であり、次回で本物になるのではないかと期待している。 リニアさん [映画館(邦画)] 8点(2021-08-20 18:55:48)

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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.33点
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100.00% line
200.00% line
314.17% line
414.17% line
528.33% line
61041.67% line
7520.83% line
8520.83% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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