みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 序盤、シャオチー (リー・ペイユー) とイケメン詐欺師のロマンスに心がときめき、彼にもらった弁当に涙ぐむ彼女の姿に、まんまともらい泣きしてしてしまった私はよいお客なんだろう (笑) この映画はざっくりと、前半のシャオチー編、後半のグアタイ編、とも言える二部構成となってます。前半は、二人の被写体 (シャオチーと詐欺師) がとにかくよく動く。シャオチーのせっかちで1秒早いフライング体質という設定、映画の撮り方もそこに同調していると思えます。(カット割りも多い) 後半は一転する。今度は1秒トロいグアタイのストーリーになると、カメラワークは落ち着きを取り戻し、ゆっくりな展開どころか、とうとう、時間まで止まる。 撮り方にこういう工夫がある上、おまけに映像美も素晴らしい。特にグアタイ編の、夕暮れの中、四方を海で囲まれた狭い道をバスが走っていく光景は実に幻想的。 二人の1日について、シャオチーが失った「1日」(24時間) は1秒生き急いできたこと、グアタイがもらった「1日」(24時間) は1秒遅れるように生きてきたこと、その帳尻合せと思っていますが、どうやら彼が長年彼女に認め続けた「手紙」や私書箱も要因の気がしてます。このあたり、まだモヤッとしてますが、ファンタジーだし感動に身を任せてそれでいいじゃん、、という良い意味での「ちから」(説得力) がこの映画にはありました。もちろん、何度か観て理解を深めたいとは思います。 主演のリー・ペイユーさんは、超美人ではなかったですが、恋することで段々と美しく輝きを増してゆきました。対するリウ・グァンティンさんは、その雰囲気から誠実さがにじみ出るよいキャスティングであったと思えます。 人よし、脚本よし、映像よし、そして「台湾」という国がよし。このオリジナリティーあふれる素晴らしい脚本は、お近くのパクリ主義の大国には決して真似できまい。 負けるな台湾、今のままでいつまでもいい映画をたくさん作ってほしいです。 【タケノコ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-04 23:34:45)(良:1票) 3.素敵な映画だった。まずは女性側ヤン・シャオチーの物語から始まる。モテなかった彼女にイケメン彼氏ができてウキウキ。バレンタインデーが失われることは冒頭で明かされているとはいえ、楽しい雰囲気で映画は進んでいく。そして中盤、男性側ウー・グアタイの物語にスイッチする。こちらは切ない話で、台湾の美しい風景が心に染みる。SFとしての面白さもあるし、ラブストーリーとしても見所があって充実の内容。日本でのリメイクも決まっているようだが、メイン二人の人選は難しいなー。女優の方は美人ではいけないし、かといって魅力無しでもいけない。Patty Leeはそこにバッチリ嵌まった人で、このような絶妙なキャスティングもポイント高し。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-08-29 22:14:34)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ワンテンポトロイ男性とワンテンポせっかちな女性のラブストーリー。 とても素敵な作品で、台湾好きになりそうです。 この話のミソは、ワンテンポトロイ男性が、神様のご褒美か、一日だけ得するという話。 逆にせっかちな女性は損するのですが・・ いやぁ男の素直な願望だよね。 時間が止まれば、好きな女性のとこに行きたいって・・ でも話はかなり捻ってて、よく出来てる。 (時間が止まるわけではないんだね、太陽はちゃんと動いているから(笑)) バスの運ちゃんと郵便局の窓口の女性のロマンスってのもいい。 地味だけど、大事な仕事だもんね。 素敵です。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-11-05 21:31:19) 1.《ネタバレ》 なんと言っても主演女優のリー・ペイユーが良い。なんか眼と眼が開いていて決して美人というわけじゃないけど、街を歩けば見かけるようなごく普通のOLみたいな感じだけどそのほんわかした雰囲気と豊かな表情に引き付けられてしまいます。こんな彼女が三十路の郵便局員を演じているのは、もう実在感が半端ない、そりゃあ同僚の超美人な後輩の方がビジュアルとしては目を引くのは確かですけどね。因みにこの美人な同僚、なんと本業はプロの囲碁棋士で七段、台湾でも有名な強豪なんだそうです。 ストーリーはラブコメとは相性が良いタイムパラドックス系列なんですが、中韓の映画にありがちな強引さや押しつけがましいところがなく、そのストーリーの根底にある情緒は日本人の感性に近いものがあります。台湾では七夕がバレンタインデーみたいに盛り上がるというところが、初めて知ったけど面白い。たしかに織姫と彦星が年に一度だけ会えるというところは、バレンタインデーに通じるところがありますね。そしてバスが走る海辺の光景の美しさには息を飲まされます。固まっているシャオチーをグアタイがバスからおろして色んなポーズを採らせて撮影するところはちょっと間違えば単なる変質者の所業ですが、なるほどこういう風に撮れば微笑ましくなるんですね(笑)。 この監督チェン・ユーシュンは90年代に台湾ニューウェーブの旗手として登場した人なんだそうですが、もっと他の作品も観てみたいと思います、でもフィルモグラフィを見ると寡作みたいですね… 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-07-13 21:49:28)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS