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バービー(2023)

Barbie
2023年【米】 上映時間:114分
ドラマコメディファンタジー青春もの
[バービー]
新規登録(2023-06-27)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-03-12)【Cinecdocke】さん
公開開始日(2023-08-11)


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監督グレタ・ガーウィグ
キャストマーゴット・ロビー(女優)バービー
ライアン・ゴズリング(男優)ケン
ケイト・マッキノン(女優)へんてこバービー
アレクサンドラ・シップ(女優)売れっ子作家バービー
ジョン・シナ(男優)ケン
アメリカ・フェレーラ(女優)グロリア
マイケル・セラ(男優)アラン
ウィル・フェレル(男優)マテル社CEO
ヘレン・ミレンナレーター
高畑充希バービー(日本語吹き替え版)
武内駿輔ケン(日本語吹き替え版)
朴璐美へんてこバービー(日本語吹き替え版)
斎賀みつき大統領バービー(日本語吹き替え版)
沢城みゆき売れっ子作家バービー(日本語吹き替え版)
坂本真綾ノーベル物理学賞受賞バービー(日本語吹き替え版)
諏訪部順一ケン(日本語吹き替え版)
小野大輔ケン(日本語吹き替え版)
置鮎龍太郎ケン(日本語吹き替え版)
下野紘アラン(日本語吹き替え版)
本田貴子グロリア(日本語吹き替え版)
内田直哉マテル社CEO(日本語吹き替え版)
早見沙織サーシャ(日本語吹き替え版)
榊原良子ナレーター(日本語吹き替え版)
脚本グレタ・ガーウィグ
ノア・バームバック
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影ロドリゴ・プリエト
製作マーゴット・ロビー
配給ワーナー・ブラザース
美術サラ・グリーンウッド
衣装ジャクリーン・デュラン
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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4.《ネタバレ》  2回見に行ったのだけれど初回と2回目とで見終わった後の気持ちが全然違っちゃったのよね。

 初めて見た時には痛快なコメディだと思ったわ。バービー達の暮らす作り物で固められた世界、目覚めてしまったバービーの揺らぐ自我、散りばめられた映画ネタや自虐的なマテル社いじり、そして明快なフェミニズムとホモソーシャル批判。それはそれは楽しい映画だったハズなのよ。
 だけどDJ SODAさんに対する性加害と大量の(本当に大量の)二次加害があった後に2回目を見た時、そこに感じたのは切なさ、辛さだったわ。

 この映画に描かれたフェミニズムは単純な基本中の基本、何を今更そんなところを、みたいな感想があるわ。
 わざわざ男と女とを分断するかのような描き方をするのは間違ってるって感想があるわ。

 だけど今現在のこの世界のこの現実、その基本だって全く尊重できてないワケじゃない。莫迦な男達が平然と莫迦を繰り返して反省もしやしないのが実情でしょ? ホモソーシャルに捉われた、あるいはミソジニー丸出しの、アタマの弱い男達には単純にストレートに批判をぶつけるのが正解じゃないかしら? そしてそれでも判らないであろう現実が切なく、辛いのよね。この映画って実は監督の怒りの発露だわよ。
 ついでに言うとホモソーシャルに属さないアランは映画において必ずしも良い存在であると肯定されてるワケじゃないので(逃げようとするでしょ?)自分はどちらかというとケンじゃなくてアラン、って思ってるタイプもちゃんと自分のアタマで考えないとダメよね。

 『2001年宇宙の旅』のパロディから始まって監督の差かしら『バビロン』に比べたらマーゴット・ロビーが格段に良かったとかケイト・マッキノン相変わらずステキとか美術デザイン最高とかマテル社の幹部連中が女性活躍社会!とか言ってる日本政府の男どもみたいとか色々と楽しめもしたのだけれど、この現実の中での映画の位置を考えた時にこれは重い重い映画なのではない?ってズーンと来ちゃったわ。 あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2023-09-05 15:45:55)(良:2票)

3.ただのコメディではなく、社会派的な要素もありました。驚きです。かつて幼かった女の子たち、彼女らが大きくなり、現代社会でもがき苦しんでいるながら頑張っているのを、この映画は応援しています。だいぶ理解しづらい部分も多いのですが、それでもこの映画の価値は変わりません。興味あるなしにかかわらず、1度は見た方が良い映画だと思います。 shoukanさん [映画館(字幕)] 8点(2023-08-26 22:30:06)

2.《ネタバレ》 冒頭からの「バービーランド」の描写のブッ飛び具合には、コレがこのまま最後まで行ったら流石に付いていけねーゾ!とチョイ不安にも思ってしまったのですが(⇒そりゃコッチとて、今作中でバービーが=バービーランドそのものが悪役側にひっくり返る様なコトは幾らナンでも無いだろ~と思ってたので)最後まで観ると全然「無難」に=穏便に・予定調和的に・共感可能なモノとして終わってってくれる映画ではあったので、そこはひとまずホッとしましたかね(⇒まあ、世界的にヒットしてるチャンとした商業映画だったな…と)

ただね、あくまで個人的には、今作って世間で言われてるよーなメッセージ性の強い・批判精神に満ち溢れた(部分的なる)社会派作品…なんて代物には全く見えていませんでしたよ。この作品が最も批判するトコロの=主人公バービーがラストにはソレを打ち破っていくトコロの「敵なる」価値観とゆーのは、ソレこそそのバービー自身が自己矛盾的に抱えてるとも言える「画一性」であって、その端的な顕れとしての「男と女の関係性の中に在る画一的な(古臭い)ナニか」だと思うのですよね(+最終的にはそこに対する批判の刃はソレこそバービー自身にもチャンと向いてゆくのですし)。でも、今作って別にそこに関して何か一歩先のラディカルなコトを言ってるワケでもナンでもなくって、唯々「男も女もどう生きても・どう在っても好い」とか、ナンなら「人間は誰しも好きな様に生きれば好い」くらいのコトしか言ってないと思うのです⇒でソレって、ナニをどう言い訳したトコロで(少なくとも)30年くらい前には完全に・白黒ハッキリ「勝負が付いた話」だよな~と。私は正直、やや刺々しくて申し訳無くも思いますが、この映画がイラついて観れない or 社会として受容し難いから上映禁止にしちゃう、とかってのは、流石に今どきソレはどーなの?と思ってしまいますケドね⇒ゴズリング演じるトコロのケンなんて、女にビール持って来させてふんぞり返る様な・海辺で焚火焚いてギター弾きながら迫って来る様な、見た目カウボーイ(or スタローン)なんてゆう激イタ男じゃねーですか⇒幾らナンでもモ~絶滅したでしょ⁉と。。

重ねての結論、私にとっては今作は特筆すべきメッセージ性など無い、とうに滅びた「過去の遺物」(or 人類全体としての「若気の至り」)を笑いの対象とした「ノスタルジック」コメディでしかありませんでした⇒で結果的には今年最高レベルに終始ゲタゲタ笑い転げてしまった…のでこの評価となっております。ただし、純粋にコメディとしては一点ダケ、こーなるとやっぱ「ツッコミ」役が欲しい…と思ってしまうのですよね。。誰かツッコミのプロ(⇒比較的毒気の少ない一流のベテランの)が唯々ひたすらツッコミ倒す…てオーディオコメンタリーとか付けてくれたら、BD買っても好いのですケド。。(ソレかもういっそ、こーいうのに対して最早「毒」でしかないウエストランド井口とかでも好いかな…な~んて。。)



※追伸:前述どおり、作品の内容的には(個人的には全く)悪意も敵愾心も⇒だから当然イライラも感じなかったのですケド、内容とは関係無いトコロの所謂「バーベンハイマー」とかは少し話が違うのでして、例えばコレが納得いかないから観に行こうかどーか迷ってる…という人も居るかと思うのですね。個人的には、そーいう人は別に観に行かなくても好い(という程度の)作品だった…とも思いますかね。重ね重ね、本当に単なるコメディでしかなくて⇒大した中身が在る様な作品ではない…とゆーのが個人的結論なのでして。。 Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 8点(2023-08-19 14:28:42)

1.小学6年生の娘はブルーやグリーンが好き。小学3年生の息子はピンクやイエローが好き。
自分の好きな“色”に対して、子どもたちが違和感を持つことはないし、親の僕自身も好きな色を選べば良いと心から思うけれど、一方で、こうやって敢えて言葉にすること自体が、僕自身が古い価値観を抜け出しきれていない証明なのだろうとも思う。

ただ、時代の変遷とともに移り変わり様変わりする価値観そのものを「古い!」と言って一概に否定したり、拒否したりすることは容易なことだけれど、あまり意味のないことだとも思う。
なぜなら、一つ一つの価値観には、それぞれの時代や環境において、何かしらの「意味」と「役割」を持っていただろうから。
本作の主題である“バービー人形”は、その顕著な事例であり、価値観という概念を象徴するものだったのだと思えた。

それまで少女たちの“ままごと”の子守相手に過ぎなかった人形が、バービー人形の登場により、夢や理想を投影する存在となった意味。
そして、少女(=女性)たちに、“定番”の夢と理想を与えて、“現実”から目を背けたかった意図。
なぜ少女たちは、金髪の白人人形に自らの夢を投影したのか、なぜ女性たちは非現実の世界に逃げ込まなければならなかったのか。
そこには、「功罪」が等しく存在していて、一方的な否定も肯定もできないと思う。

時代の変化、社会の変化に伴い、価値観の象徴であるバービー人形の存在意義そのものが問われることは必然だろう。
ただし、だからといってそれまでの価値観をそっくりそのまま“反転”できるかというと、無論そうではない。
「時代が変わった」「価値観が変わった」とただ声高に叫んで、バービーたちの女性社会を、ケンたちの男性社会に逆転させてみたところで、本末転倒で結局何も変わらないということ。

本作の最も素晴らしいところは、そういったこの世界の“価値観”の今現在の有り様に対して、極めてフラットな視点に立ち、そのことを偏った価値観の象徴であった“定番バービー人形”の変化の中で顕わにし、笑い飛ばしていることだ。
“定番”であり、世界の女性たちの夢と理想の権化であると信じていた“彼女”が、いつの間にか古臭い旧時代の女性像の象徴であると突きつけられるシーンは、つまるところ、今この瞬間に是とされている価値観すら常に変容していくものだということを物語っていると思えた。


いつからか世界は「完璧」を求めすぎている。
それは決して皆が一様に完璧な自分になりたいわけではなく、完璧でなければ許容されない現代社会の風潮に振り回されているからだろう。
そして、その“風潮”自体にも、必ずしも真っ当な信念があるわけではなく、ただ耳障りのいい“トレンド”に過ぎないことが、この世界の悶々とした息苦しさに繋がっているように思える。

本作は、ピンク一色のイカれた世界観の中で、浅はかな見識や無責任な正義感によって、“ポリコレ”や“ジェンダーレス”という言葉の嵐に振り回される現代社会に対する痛烈な批評性と風刺に満ち溢れていた。
“バービー人形”の中に、今この瞬間の世界で描き出すべきテーマの本質を見出し、映画化を実現し、この狂気的な映画世界の中で終始“バービー”としての存在感を貫き通したマーゴット・ロビーが、映画人として、女優として、そして一人の現代人として、本当に素晴らしい。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2023-08-18 23:18:01)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 6.58点
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5421.05% line
6421.05% line
7736.84% line
8421.05% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
作品賞 候補(ノミネート) 
助演男優賞ライアン・ゴズリング候補(ノミネート) 
助演女優賞アメリカ・フェレーラ候補(ノミネート) 
オリジナル主題歌 受賞What Was I Made for?
オリジナル主題歌 候補(ノミネート)I'm Just Ken
美術賞サラ・グリーンウッド候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジャクリーン・デュラン候補(ノミネート) 
脚色賞ノア・バームバック候補(ノミネート) 
脚色賞グレタ・ガーウィグ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)マーゴット・ロビー候補(ノミネート) 
助演男優賞ライアン・ゴズリング候補(ノミネート) 
監督賞グレタ・ガーウィグ候補(ノミネート) 
脚本賞グレタ・ガーウィグ候補(ノミネート) 
脚本賞ノア・バームバック候補(ノミネート) 
主題歌賞 受賞What Was I Made for?
主題歌賞 候補(ノミネート)I'm Just Ken
主題歌賞 候補(ノミネート)Dance the Night
シネマティック&Box Office業績賞 受賞 

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