みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
99.《ネタバレ》 超久しぶりに再見。やっぱり秀作だと思います。本筋とは関係ありませんが、「ナッシュ均衡」のほんのサワリぐらいはわかる今、序盤に「敗者のいない世界を作りたい」みたいなセリフがあって、それだけでグッと来てしまいました。この時点で十分に「ビューティフル・マインド」じゃないかと。 それからこの作品が面白いのは、幻覚のリアルさ。見返すと「そういえばおかしい」と気づかされるのですが、初見ではほぼ無理でしょう。結局、見る側は中盤以降に主人公とともに衝撃を受けるわけで。実はものすごく地味なお話のはずですが、そのサスペンス感のおかげで飽きません。そして最後の「ペン」のシーンも見事でした。 それにしてもラッセル・クロウの芸域の広さには驚かされます。前年は「グラディエーター」ですからねぇ。ところがその片鱗をまったく見せず、人付き合いが苦手でしだいに病んでいくインテリを演じていたように思います。 一方、奥さんの献身ぶりはちょっと出来過ぎな気が。現実を振り返ると、こういう存在のほうが幻覚に近いんじゃないかと。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-09-30 21:12:48)(良:1票) 98.人づきあいの悪い数学者は、まあパターンどおりの演技だし、妻の役柄もさして面白いとは思えなかったが、国家における軍隊と人間における精神分裂病(統合失調症)とが、同質のものとして描かれているその一点で、この映画を褒める。被害妄想が限度を越えて結晶したもの、国家の場合それは常に過剰防衛に走る軍隊だし、人の場合は精神分裂病だ。冷戦下の軍隊のほとんど妄想の域に達している想像力の暴走は、精神病となだらかにつながっている。小屋の秘密基地で、雑誌の中からパターンを探す徒労の半生って、そのまま軍隊の情報部なのではないか。伝記映画としては凡庸。ラストの式典はいらない。ノーベル賞を貰うなんて妄想の最たるもので、どこの精神病院にも何人か必ず受賞者がいるだろう。彼はもっとそのことに半信半疑で、また妄想が出たと不安がるほうが自然では。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-06-22 12:13:00)(良:1票) 97.《ネタバレ》 人は誰しも過去に囚われている、と言う主人公。成果を出さねばならぬという強迫観念から精神に異常をきたした過去、その過去に彼は生涯、折り合いをつけて生きていかねばならない。過去の影は現在へと投影され続け、今の我々を苦しめ続ける、それは程度の差こそあれ、誰しも経験することであろう。しかし、主人公の過去は影ばかりではない。「過去」において成し遂げた業績が、思わぬところで成熟し、思わぬ「ノーベル賞」という形になって返って来る。過去に囚われることは、人間の宿命であり、悪いこともわれば良いこともあるのだよ。ロン・ハワード監督にだって、かつてはロジャー・コーマン門下だったという暗~い過去(?)があり、だからこそ今の彼がある。過去をしっかり受け止め、前向きに生きていく人間は皆ビューティフルマインドの持ち主なのさ(このオレ様ロン・ハワードも含めてな、フフフ)、という想いが、実に美しい映像で綴られた本作。結局サイコサスペンス映画でした(ハハハ)。ところで、関係ないけど、ロクな数学的素養も持たず、ドンブリ勘定でいい加減なコメントばかりテレビで言ってる自称・経済評論家たちよ、ちったあ反省しろ! すみませんホントに関係ありませんでした。 (ついでにもひとつ。窓ガラスに計算式を書くシーン。水森亜土を思い出しました、ははは) 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-02 11:38:55)(良:1票) 96.人間の行動には計算で割りきれるような「答え」はない。 それは人間が全てのことを「頭」で考えて最良の結果になるように行動しているからではなく、「心」で行動しているからなのだろう。 ナッシュを支え続けたアリシアや、プリンストン大時代のライバルであり、晩年のナッシュを支えた友人がナッシュを助ける理屈などはない。 理屈などなくても、人々は行動する。それは人間には「美しい心」があるからではないだろうか。 宇宙の広がりが無限だと証明する手段がなくても無限だと知っているように、「愛」や「友情」の存在を証明する手段はなくても、「愛」や「友情」が確かに存在すると知っている。 人間の行動を計算することはできなくても、「美しい心」に裏打ちされた「理」は確かに存在するかもしれない。 ナッシュのゲーム理論については不勉強であり全く知らないので、ここで持ち出すべきか妥当ではないのかもしれないが、「人間の行動」をモデル化し理論化したものではないだろうか。そのナッシュの映画に対して、人間の計算できない行動を主題にしているのはとても面白いと感じた。 映画の創りとしては、序盤では、一人の学生の「すべてを支配する真理を見出したい」と夢にかける情熱的な姿を描く。中盤では、スパイ行為をサスペンス風に仕上げる。 そして終盤では、一人の男の人間としての復活をヒューマンドラマ的に劇的に描き出した。 これらの様々な要素を取り入れつつ、「夫婦愛(白いハンカチが象徴)」を映画の根っこに置いて一本筋のある映画に仕立てている。この点は評価されてもよいだろう。 ただ2時間余りでは描き出すのに時間の制約があり、夫婦の葛藤など個別エピソードは随分弱くなっている気がする。 ナッシュ自身の苦悩ももう少し描いた方がより分かりやすくなるのではないか。ナッシュは病状を悪化させないように、「すべてを支配する真理」の発見のような難しい研究は諦めているのではないか。しかし、自分には数学しかないから研究は続けざるを得ない。そんな苦悩や葛藤がもう少し欲しかった。 そんな苦悩や葛藤を描いた後に「学生に教える」という答えを導き出せば、ストーリーはより通るような気がする。それにしても、学生時代、教わるのを拒み、中盤の教授時代も人に教える姿勢も示さなかったあのナッシュが、最後の最後に人に教える(協調)素晴らしさに気づくというのもなかなかよい流れではないか。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-04 22:13:58)(良:1票) 95.《ネタバレ》 うちのダンナが酔っぱらって別の人?って感じになることがあるんで、この奥さんに激しく感情移入。(一緒にするなって) 数学的思考というのは芸術に近いものだと思うので、タイトルは「美しい思考」というようなイメージに感じたのだけど、違うのかな?(めっちゃ頭のいい私のイトコは、2次曲線とかのグラフを見て美しいって感動したらしい) たぶん偉大な画家とかの奥さんもこれに近い苦労をしている人がいるのでは。そんなテーマもさることながら「シックス・センス」的なびっくりもあり、飽きずに見れてよくできているなあ、と思いました。 【ETNA】さん 8点(2004-02-23 20:37:11)(笑:1票) 94.ラッセル少しは痩せろよ、演技うまいんだし。悩める天才数学者が、マッチョはないだろう。役作りは、少しはデ・ニーロを見習え。 【パセリセージ】さん 8点(2004-01-09 00:15:26)(笑:1票) 93.《ネタバレ》 自分は天才だと信じ(実際天才)、進んだ大学で思うように成果が出せず、 自分を追い詰めてしまい、統合失調症(幻視幻覚)を発症する。 成果を出したことで国防総省への就職も決まり、一時期収まっていた幻覚も 4年が経ち、大きな仕事が出来ると想像していた職務内容との相違から、再度、幻覚を見るようになる 精神病院で統合失調症が発覚し なぜルームメイトとバーに行かないのかという疑問 急にとんでも映画になった暗号解読 の疑問 二つが伏線だったことが分かってさらに引き込まれます 自分が信じていた物が存在しない と悟った時の絶望感とは如何なるものか・・・ 一度発症してしまうと、今視えている物が本物なのかどうか疑い続けなければならない 考えるだけでも、耐え難い生活になると思います。 アリシアが病院への強制収容を考え、部屋を出た後に戻ってくるシーンは 戻ってきたアリシアは幻覚なのでは?と思わせる程それまでの出来が素晴らしいです。 統合失調症は幻聴で苦しんでいる方が実際ほとんどではないかと思いますが、 苦しむ人、支える人の辛さをうまく表現した作品です。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-02-23 11:40:52) 92.何度も見ている。 実話ものだけど、原作とは似て非なるもの。 ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ポール・ベタニーの演技が素晴らしい。役者って本当に凄い。 見終わった後に誰かと語り合いたくなるような映画の典型だと思う。 【めたもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-07-15 23:42:21) 91.《ネタバレ》 二度目の観賞。事実に基いているものの、事実と違うところもあるらしい。 それでも、単体の映画として観た場合にこれは優れた作品だと感じる。意外性も多少折り込みながら、円満な終幕に向かう物語は心に残る。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-17 15:33:59) 90.《ネタバレ》 何の前知識もなく「とある数学者のよくある伝記映画じゃろう」くらいの感覚で観たものだから、途中のあのあっと驚く衝撃の展開にはかなりびっくりさせられちゃいました。テレビの前で「えぇー!!」と、食べていたポテチを撒き散らしそうになったくらい。そして、統合失調症からくる幻覚に悩まされる主人公のお話にどんどんとのめり込んでしまって、最後は素直に感動。それにこういった何が現実で何が幻覚なのかという、自分のアイデンティティが根底から揺らいでしまうような映画が個人的に大好きなもので。特に、主人公が嵌り込む不毛な妄想の世界がリアルで不気味に陰鬱に、そしてときには妖艶に描かれているのも良い感じ。でも、これって実話なんですよねー、もし自分がこんな世界に嵌り込むことを思うととっても怖いです。ナッシュがノーベル賞を取れて本当に良かった。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-13 20:26:42) 89.序盤は小難しい話なのかなと思ってたけど、中盤からハラハラドキドキのミステリーに突入して、終わってみれば素敵なラブストーリーでした。 登場人物の歳の取り方がとても自然で、歳を取らない人たちとの対比がわかり易かったです。 何故、突然幼女が出てきたのか、その必然性がよくわからなかったけど、感動的ないい話だったと思います。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-04 18:27:45) 88.骨太な映画らしい映画。アカデミー賞受賞も納得です。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-27 14:11:04) 87.伝記映画ということだが、いくらなんでもこの演出はファンタジーだろう。ということで史実と打ってしまうことは問題があるが、本人から文句が出たという話は聞かないしある程度の許容範囲なのだろう。伝記とか史実とかを一切排除した場合、病気と闘いながらも長所を生かして生きようという1人の人間の人生の物語として傑作ドラマと評価できるので高得点。アリやアビエイターのように伝記だけど退屈な映画よりは、誇張されてるけど面白いこういう映画のほうが評価する場合は高得点になる。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-03 16:35:31) 86.《ネタバレ》 特別観たかった作品ではなかったのに、お決まりの配給会社のオープニングが始まり数秒で作品に引き込まれ「やられた・・・」と感じる作品が時にあり、慌てて監督名を調べ更にダブルパンチ。アイラヴロン・ハワード!初観が今頃なのを後悔。 【成田とうこ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-15 11:27:11) 85.《ネタバレ》 幻覚を見て苦しんでいても、それを活かして成功できるということを目の当たりにした作品だと思います ラッセル・クロウの演技もよく、映像(特に幻覚の部分)も違和感なく作られていたのではないでしょうか 【キャラメルりんご】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-28 13:56:20) 84.《ネタバレ》 いい映画ですね。ナッシュがみているものが幻覚だったなんてまったく気付かなかったし。こういう病気で苦しんでいる人がいるということを知ってもらうためにも、多くの人に見てもらいたいですね。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-10 00:26:44) 83.《ネタバレ》 彼の見ていた幻覚を現実そのもののように描いた演出は見事。障害を抱えながらも数学を愛する純粋な心を持った一人の男の人生を、静かな音楽を背景に切々と描いた名作。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-07-31 18:43:09) 82.《ネタバレ》 ラッセルクロウの演技が素晴らしい。ちょっと変わり者の学生時代、政府諜報活動に明け暮れる姿、幻覚に苦しむ姿、圧倒的な演技力だ。 ノーベル賞受賞時のコメントにもあるように、彼を献身的に支えた妻の姿も印象的。 【FIGO777】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 16:16:24) 81.《ネタバレ》 途中まではどうなるのかドキドキものだったが、病気と分かって唖然とした。実話物とはいえ、どこまで事実に忠実に描かれているのであろうか。偏見を助長する恐れもあるのではないか。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-23 22:15:05) 80.感動した。愛と友情の物語。久しぶりに泣いた。 【十人】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-25 05:10:42)
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