みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.三船敏郎演じる無骨な獣医と寅さんの対比が面白い。ただ、三船と淡路恵子のロマンスに重点が置かれていて、寅さんの恋が霞んでしまってるように思えるのが少々残念だ。 しかし、主演ではない三船を初めて見たのがこの作品だっただけにとても印象に残り、また、黒澤明監督の「野良犬」で共演していた淡路恵子が共演しているというのも黒澤映画ファンにとっては嬉しかったりもするし、「野良犬」ではまだ女の子だった彼女が、堂々と三船の相手役を演じていてなにか感慨深いものがある。ちなみに淡路恵子はこの作品が一時引退して復帰した後の最初の映画とのことで、両方の作品で三船と共演しているのも偶然ではなくもうこれは山田洋次監督が「野良犬」を意識した上でのキャスティングとしか思えない。冒頭が夢ではなく、1作目を意識したかのような寅さんの語りと桜の映像で始まるオープニングも意表をついた感じで印象に残った。竹下景子がマドンナを演じる回では「口笛を吹く寅次郎」のほうが好きだが、この「知床慕情」もやはり後期シリーズの名作であり、三船の助演としての、そして晩年の代表作であることは間違いないと思う。最初は7点にしていたが、8点に変更だ。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 8点(2005-04-29 13:12:55)(良:2票) 4.《ネタバレ》 【 団子まるめるのが嫌い 串に刺すのが嫌い アンコ混ぜるのが嫌い 見舞いにバナナ 足を踏まれたからたくさん踏み返してやった 寅さんと喋っているとあくせく働くのが嫌になる(そりゃそうだ) 知床半島世界遺産 世界の三船がサロンパス。マドンナは二度目の出演:竹下景子さん。】 今回、開始早々、おかし過ぎて仕方がなかった。ハナから怒涛の楽しさ20分間でした。 ~以上、中略~ そして最後に締めるボイスレター。いまだ反省してますですと。しかし今後もずっと反省の日々を過ごし生きてゆきますんですと、従ってこのまま旅を続けてゆきますんですと。 つまり、とらやの跡を継ぐ事は一生無理でしょうということに辿り着いてしまうんですよね。 あららダメだね ずるいね ほんと役に立たない男だね~(^^;) でもさ、アンタだから許したげるよ はい了解。そんな寅さんでしたが、今回すごく元気でしたね、病院内でイッセー尾形とやったけったいな足の踏み合い、ジャンプ寅さん ナイスコントでした。ナイス寅次郎さんでした。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-07-20 23:41:30)(良:1票) 3.《ネタバレ》 山田監督は東映の健サンとか日活の浅丘ルリ子とか、かつて映画会社の個性がはっきりしていたころの看板スターを自分のチームに取り込むのが好きで、映画史への尊敬が感じられる。それも特別出演的な付けたりでなく、ちゃんとスター俳優として扱っている。で今回は三船。『七人の侍』のメンバーでは志村喬と宮口精二がすでにいい役を貰っていて、これが「ストイックな男であることにこだわりすぎて孤独」って役だったのが特徴。今回の三船もそう。東宝の名監督への尊敬と、それへの批評が感じられる。そのストイックを破って告白させるんだから。そして告白できない寅。ちょっと池内淳子の『寅次郎恋唄』を思い出させる縁側のシーンがいい。ラストでりん子ちゃんがまた東京に出てくるのが厳しい。けっきょく知床には若い娘を引き止めておくものがないという現状。知床の人情を賛美しつつ、しかしそれに吸い込まれるのには抵抗を示す。山田洋次の平衡感覚と言えばそれまでだけど、でもそういうふうに行きつ戻りつさせることが大事なのであって、単なる折衷主義とは違うと思う。「寅さんと喋ってると、あくせく働くのが嫌になる」「そういう悪影響を人に及ぼすんですよ、あいつは」なんて会話もあった。今回は夢がなく、またとら屋で寅とマドンナが一緒になるシーンもない。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-05-01 11:55:48)(良:1票) 2.《ネタバレ》 まさか三船さんがご出演なさってるとは・・・、前知識ゼロ鑑賞でしたので結構ビックリ致しました。この「男はつらいよ」シリーズに縁のなさそうなイメージでしたのでかなり意表をついたキャスティングじゃないですかね(個人的に)。寅さん(渥美清さん)との共演もとっても新鮮である意味とても感慨深い。同じ画面に映ってるだけでちょっと感動的ですらありました。北海道知床の美しい風景・世界の三船の出演他なにげに豪華な出演者・とっても元気な寅さんなどなど名作と呼ばれるだけのものはありましたね、とっても良かったですハイ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-04 21:45:41) 1.《ネタバレ》 シリーズ後期の秀作。この頃になると寅さんの恋が物足りない作品が増えてきます。シリーズを通して何度も登場した素直な愛情表現が出来ない不器用で口下手な男。この頃には寅さんの恋よりもそんな男の恋に手を貸すといった話が多くなる。 本作でも基本的にそうなのですが、寅さんとりん子の互いの気持ちもしっかり描かれ伝わってくるのが嬉しい。本作でそんな不器用な男を演じるのは何と三船敏郎。寅さんの楽しさと三船敏郎の無骨さが見事にかみ合い、この2人のどの場面も非常に味わいのあるものになっています。 マドンナは竹下景子。この前に登場した第32作同様、結婚に失敗し家族の事で悩みを抱えているといった役どころ。本作でも寅さんを頼る竹下景子の演じるマドンナ像がとてもいいですね。 序盤で喧嘩してとらやを飛び出していくまではいつも通り。その後寅さんは一度もとらやに帰ってこないのは淋しいですが本作の場合は知床には世界の三船がいる訳でして、それも仕方なしでしょうか。でもその分作品の大半を占める知床での三船のもの凄い存在感にそんな不満も忘れさせてくれます。そして三船敏郎が告白するシーン。これも僕の中ではシリーズ史に残る名シーンの1つとして強く心に残るものになっています。 【とらや】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-24 21:21:16)
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