みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 いやぁ、好きですねこの作品。 おっとりした人早口な人、世の中にはいろんな人がいるわけですから、普通は人それぞれの個性というものを引き出して 映画として見せていくというのが当然だと思っていた自分にとって、この作品はかなりのカルチャーショックでしたよ。 なんせ、すべての登場人物が凄まじく早口でやかましい元気はつらつキャラなんです。こういうスタイルをこうやって一貫して作るってすごいなと思うと同時に、 この作風によってこの時代の空気感とか、そういう風潮とか、それから本作が伝えたいメッセージが浮き彫りになってるなと思うわけです。 1958年。日本がどんどん復興して、そして高度成長に突入する。みんながむしゃらな時ですね。 そういう時に、こういうアンチテーゼみたいなテーマの作品を撮るというのもまた凄いもんだなぁと。 キャラメルの大量生産風景、へんてこで味わいあるCMや宣伝方法の数々、刺激的な歌詞による土人の踊り。どれもこれも鮮烈でありました。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-07-22 23:13:53) 3.この異様なテンションの高さは何なんだろう。とにかく巻頭の強烈な歌詞の歌からしてもうテンションが高く、映画が始まっても冒頭の山茶花究のまくし立てるような台詞回しに始まり、出てくる俳優たちがやたらとテンションが高い演技をしていて圧倒されっぱなし。そのまま最後までいってしまうのだからちょっとすごい。とくに高松英郎のテンションの高さは凄まじく、後半になって過労で吐血しているにもかかわらず、それでもテンションの高さを保っているのがすごすぎ。増村保造監督の初期50年代の作品はこれまでデビュー作の「くちづけ」と若尾文子との初コンビ作となった「青空娘」を見ていて2本ともハイテンポな展開だったけど、ここまでのテンションの高さはなかった。そんなテンションの高さを維持しつつ、現代でもじゅうぶん通用するような社会風刺劇としての面白さがあり、増村監督のパワーを感じさせる作品になっている。普通の女の子から大スターになるヒロインを演じる野添ひとみも明るい元気娘という前半の感じから、後半のワールドキャラメルを離れた後の少しタカピーな感じまでうまく出していて素晴らしい。彼女がステージで歌い踊っているシーンがやや悪趣味なのが増村監督らしい。先週見た「妻は告白する」のような深みはない作品だが、これもなかなかの傑作だと思った。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-24 15:19:03) 2.《ネタバレ》 主役の川口浩といえば、探検シリーズのイメージが強かったんですが、いい役者だったんですね。キャラメル会社の宣伝部員役なんですが、いい意味で青臭く、ラストで上司の高松英郎役と言い争うシーンがよかったですよ。それから冒頭のシーンで重役の山茶花究が重役室から外を眺めながら「ほんまに人間が多いな、氾濫や」というセリフを言うんですが、これが渋くて光ります。 【上野若宮深】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-25 00:41:55) 1.《ネタバレ》 観る前はキャスト的にどうかと思ってたけど、そんなの関係なしに凄まじかった。ここまでパワーを感じさせる作品は久しぶりに見た。特に野添ひとみ、出演作2、3見てたけどこんなに凄い女優さんだとは思ってなかった。彼女ならピノコでもどろろでも出来そうな気がする。やっぱりこれ撮った増村保造って凄いんだろうなぁと改めて。50年代後半の高度成長する日本の風景が見れるのも収穫。ほんとゴミゴミしててめちゃくちゃやってたんだなぁと思った。 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-11 00:00:51)
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