みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.原作は未読。しかし、おそらくは原作のエッセンスを忠実に再現しているのでしょう。良く言えばドキュメンタリータッチ、悪く言えば抑揚なく淡々と物語が進行していく感じ。キモとなる2つの〝ビッグイベント〟も、あまりにも唐突に、さしたる説明もなく描かれます。どういう意図なんでしょうね。 それはともかく、山崎豊子の作品はヒーローとヒールがはっきり分かれている場合が多いのですが、この作品におけるヒールの権化であろう大介は、なかなか味がありました。単に権力欲・強欲に走ったのではなく、食わなければ食われてしまうという危機感が原動力だったように見えます。多くの従業員を抱える組織のトップとして、当然の責務を果たしただけではないでしょうか。その意味で、〝企業もの〟としておおいに堪能できました。逆に「出生の秘密」とかはどうでもいい感じ。調べる方法はいくらでもあったはずで、ちょっと嘘くさいですね。 惜しむらくは、田宮二郎と目黒祐樹の出番が少なかった。もう少しストーリーをかき回すのかなと思ったのですが。一方、腰抜けな「社民党」議員や、会社の敷地内で虚しくシュプレヒコールを叫ぶことしかできない労働組合は、リアルすぎて笑えます。これじゃあ大介に勝てるわけがありません。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-08-13 20:17:54) 3.「心臓に毛が生えている」とはどういうことかが、よーくわかる3時間半。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-07 14:13:13) 2.《ネタバレ》 虚々実々の策略と陰謀、弱肉強食の資本主義社会の裏側を、赤裸々に鋭く描いた映画である。そこには銀行や企業の合併問題に政略結婚なども絡み、すさまじい愛憎劇にもなっている。これは元々の原作山崎豊子の小説と屈指の社会派監督山本薩夫の両方がそろってなせる技であろう。 政略結婚によって作られた一族は、見かけは非常に華麗である。しかしそこには心通うものはなく、一挙に崩れ去ってしまう。 映画では佐分利信、仲代達也の存在感が大きいし、京マチ子の演技力も光る。近年テレビドラマ化されたそうだが、現在の役者でこのような重厚感を出すのは甚だ難しいように思われる。 私は映画館で見たときは、この万俵家のこどもたち(正確には次男役の目黒祐樹と同じ)の年齢であったが、30数年経ってDVDで再鑑賞する今では、佐分利信や小沢栄太郎が演じた役の年齢になってしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-08 00:07:15) 1.連ドラで話題になっていたので久々に視聴してみたがやっぱりおもしろかった。佐分利信の存在感がすごすぎる。悪役なのにあんまりそうは感じなかったのは善悪を超えたこの人の存在感のせいでしょう。それにしても政治家や官僚の傲慢・狡猾ぶりは何度見ても腹が立つ。小沢栄太郎や田宮二郎の演技力の賜物なんでしょうが。 【陽炎】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-28 06:30:24)
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