みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
8.冒頭のビリヤード場は本当の帰還兵だそうで生々しく興味深い会話のシーンになっている。なぜ戦ったかを力説する男に、「戦ったことが無駄だと思うとやりきれないから、あれこれ理由をつけてやったことを正当化しようとして自分に言い聞かせているだけ」と反論する男の言葉は多分真実をついている。 心身ともに傷ついた帰還兵を通して、戦争は無意味で敵味方なく人を傷つけるだけ、、という反戦のメッセージを伝えてくる。会話や個々の話にとてもリアリティがあり、演じる俳優たちの力演もあって訴えてくる力が強い。 その他にも障害を負って荒れていたジョン・ボイドがジェーンとの出会いで立ち直る、というラブストーリーもロマンティックで美しい。ラストのブルース・ダーンの海辺のシーンは寂しくて悲しいが、ジョンのスピーチのショットも交え印象深い余韻を残す。 【キリコ】さん 8点(2005-03-26 23:25:50)(良:2票) 7.《ネタバレ》 あらすじに「映画史上ベトナム戦争を描いた最初の作品」と書かれているけど本当だろうか? もっと他にあったような気もするけど……。 本作はベトナム戦争を背景にした本国アメリカでの恋愛ドラマといったところだが、戦闘シーンが一切ないのに反戦のメッセージが鋭く伝わってくる。 全編に流れるロックミュージック、特にストーンズやジミヘン、ジェファーソン・エアプレインなど、80年代後半から流行する(?)ベトナム戦争映画が本作を模倣しているように思える。 三角関係に陥る愛情の嫉妬も戦争で患った精神的被害を考えると、たいした問題にならないのが、とても切なく感じる。 主軸は二人の男に挟まれたジェーン・フォンダの心の揺れ動きだが、結局観賞後に一番残るのは、ジョン・ボイトとブルース・ダーンの永遠に消えることのないトラウマではないだろうか? しかし、この映画、日本では全く浸透していない。ジャケット、タイトル(特に邦題)を見ただけでは、何の映画か全くわからない。センス悪すぎる。 図書館で無料レンタルされてなければ観ることはなかったと思う。 思わぬ掘り出し物。 追記……音声解説を聞いて驚いたのですが、監督の意向は、最後に全裸になって泳いでいくブルースは自殺したということですが、そのシーンになるとブルース本人は死んでないと言ってるんです。私には自殺のようにはみえませんが、皆さんはどう思われますか? 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-05 03:43:10)(良:1票) 6.戦争というのは形は様々でも多くの人を不幸にする。同時期に作られた「ディア・ハンター」「ビッグウェンズデー」「地獄の黙示録」等と共に『ベトナム戦争後遺症映画』と呼ばれたが、本作は正面から反戦を訴えたという点では他の作品とは一線を画す。ストーンズを中心に数々の60年代ヒット曲が流れ、特にオープニングで使われた”Out of Time”を聴くと「彼ら」の二度と戻らない奪われた時(とき)を思う度に切なくなる。 【nizam】さん 8点(2004-06-18 12:54:06)(良:1票) 5.同じ年の製作である「ディア・ハンター」と重なるものを多く感じる作品です。 戦場のロシアンルーレット、ニックの壮絶な最期など見る者に強烈なインパクトを残す「ディア・ハンター」と比較すると、 終盤までは淡々と帰還兵と夫の帰りを待つ女の日々を綴る本作は地味な存在ですが、 両作品とも、心に、身体に、傷を負った帰還兵と夫や恋人の帰郷を待ち続ける女、 その心の奥を描き出した素晴らしい作品であり僕にとってはどちらも甲乙つけがたい映画です。 本作はジェーン・フォンダとジョン・ヴォイトのラブストーリーを軸に展開していきますが、 出番は少ないもののブルース・ダーンの存在が効いている。 ラストのヴォイトのスピーチがいい。 その強烈なメッセージと交互に挿入されるブルース・ダーンの姿が哀しい。 当時の空気が感じられるような挿入曲の使い方も素晴らしい。 80年代以降も様々なアプローチ方法でベトナム戦争を扱った映画は作られ続けますが、 当時の空気が伝わって来るかのようなこれらの作品には独特の悲しさが感じられます。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-15 15:40:46) 4.公開当時の宣伝がお涙ちょうだいものと誤解させるやり方だったのでずっと敬遠してたのですが、見てよかった、と心から思える作品でした。音楽の使い方も秀逸。 【おばちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-31 17:13:18) 3.いい音楽とともに淡々と進むストーリー、ラストがまた切なくて、しばらく後を引きそうです。“Coming Home”を「帰郷」にせず「帰還(兵)」などがとっつきやすいのかもしれない、、、 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-24 13:41:31) 2.《ネタバレ》 見ている間は、余計なシーンがあったりして少し長いかなと感じていたのですが、やはり、あのジョン・ヴォイトの自分を縛り付けシーンは強烈すぎる。あのようなシーンを、動機からの掘り起こしも含めて完全に撮りきったという点で、この作品は他の類作と一線を画しています。ラブシーンの落ち着いた美しさや、ラストの余韻ある切なさも含めて、声高に反戦を叫ぶのではなく、そこに浮き彫りにされるべき登場人物の心の動きをきちんと追っているのが良い。●再見して分かったのですが、この作品は、ベトナム戦争を題材とした反戦メッセージ映画の形をとりながら、実はそこに不倫三角関係直球メロドラマをストレートにぶち込んでいるんですね。しかも、その展開の随所で、戦争そのものの影響が進行を左右しています。だからこそ逆に、そのメッセージが上滑りに終わらず、実感を持って感じることができるようになっているんですね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-17 02:12:49) 1.主役の二人がオスカーとは、選考委員はリベラルな人が多いのかな。ベトナム戦争の反省と、簡単には否定できないジレンマが淡々と描かれている。音楽がいい。監督はストーンズのドキュメントも撮っている。 【パセリセージ】さん 8点(2003-12-24 22:26:16)
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