みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.《ネタバレ》 奥方の田中絹代、遊女の田中絹代、そして老婆の田中絹代。この3発の爆撃だけであまりにも強烈。これぞ役者、これぞ俳優。●映像面で印象に残ったのは、実は、最後の感動の再会からさらにその後、カメラが遠景を捉える中で、漁婦が黙々と作業を続けている風景。親子の再会という壮絶なドラマも、誰も気づかない、一番近くにいる人すらまったく気づかない中で、ごくひっそりと行われている。かつて存在した無名の町民・村民に対する製作者の祈りすら感じる。●姉弟を兄妹に変更してしまったのは、やはり大いに違和感がありました。荘園内での成長上の変化や、逃亡の決断のシーンに説得力がありません。 【Olias】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-05-17 01:36:33)(良:1票) 8.本作はヴェネチア国際映画祭で賞もとった国際的にも評価の高い作品である。 個人的には『残菊物語』と並んで溝口作品の中では最もお気に入りな作品となった。 オープニングのキャスト表示からして胸躍る。 重厚な音楽と共に、これから溝口作品が始まることを教えてくれる。 これからも溝口作品を観るにつけ、まるで『男はつらいよ』のオープニングを観るかの様に、条件反射的に胸躍ってしまうに違いない。 そして宮川一夫撮影による芸術的な映像美は言うまでもなく美しい。 単に美しいだけでなく、その映像を通してその世界に引き込まれていくような感覚を覚える。 この感覚がクセになってしまったので、もはやそう簡単には溝口映画から抜け出せそうにない。 そして出演陣では、香川京子に目を奪われた。 美しいというか、かわいいというか。 他の作品で何度か香川京子を観たことがあるが、この作品の香川京子が一番魅力的だった。 足の先まで可愛らしかった。 『ワンダフルライフ』での“おばあちゃん”香川京子を観てしまっているだけに、少々気分は複雑だが(笑)、今だ存命でいらっしゃるのは嬉しい限りだ。 『残菊物語』でもそうであったが、正直、中盤でダレル部分があるにはある。 しかし、これも『残菊物語』と同じく、“ラストの怒涛な展開”がそんな不満を木っ端微塵に吹き飛ばしてくれる。 本作のラスト15分はそれだけ凄まじい印象を残し、涙無しでは観ることができなかった。 こういったラストの怒涛な盛り上がりが、更に溝口作品へのハマりを助長する。 ますます溝口から抜け出せない。 困ったもんだ。 むちゃくちゃ忙しい毎日なのに、困ったもんだ。 あー、困った。 溝口健二には困った。 これから一つでも多くの、美しすぎる溝口作品を観ていきたいと思う。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-02 11:10:09)(良:1票) 7.悲しすぎるストーリー・・。美しすぎる構図・・。日本映画の至宝。これ以上言葉になりません・・。 【STYX21】さん 8点(2004-10-23 13:24:06)(良:1票) 6.STING大好きさんじゃないですけど、確かにキレイな構図の数々が非常に印象的な映画。入水シーンは私の見た入水シーンNO.1です。他にも山から都を見下ろすシーン、ラストの浜辺のシーンなど等、ただ近頃はきれいなシーンを取れるようなロケーションが日本にないんでしょうねェ。キレイと評判のところにはおかしな建造物が建ち、海には至る所にテトラや防波堤、残念です。話しとしては親子兄妹の愛もいいですが、千年続く日本の腐った官僚体制がよくわかります。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-03-10 22:24:06)(良:1票) 5.《ネタバレ》 溝口健二監督の代表作の一つだけに見ごたえがある。 森鴎外の原作とは姉が妹だったり厨子王が役職を辞したりと何点か変わっていて、少しほろ苦さが増しているようだが、わかりやすく感情移入しやすいストーリーなのは同じ。 艱難辛苦を乗り越える、兄妹愛や親子愛、愛するものへの献身、離別の悲哀、慈悲深い人物に心ある人の支え、善の報い、悪玉への制裁など、日本人の大好きな要素がいっぱい詰まった物語。 妹ながら兄を叱咤し、自ら犠牲になってでも兄や病人を助ける安寿の慈愛には心打たれる。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-07-24 22:20:21) 4.山椒大夫の下で働かされ、過酷な労働と掟によって望みを失い人の心を忘れてしまった厨子王、その彼を立ち直らせ、自分はどうなっても兄だけは助けたいと思う安寿、そのけなげな心に打たれる。またその役を演じた香川京子さんの美しさにうっとり。 森鴎外の「山椒大夫」を見事なまでに映像化した感動の名作、さすがは溝口健二だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-06-07 08:28:36) 3.安寿と厨子王の物語ですね。原作読んだときとまったく同じ評価点数です。そのときは激しい人生の物語にただただ圧倒され、その日以降少しずつ思い出しながらいろいろと考えを巡らした覚えがあります。溝口監督の手によって映像化されたわけですが、人生の根源を見据えるストーリーといい、喜怒哀楽の表現といい、まったく遜色ありません。安寿を演じた香川京子さん、下にも同じ意見がありましたが、とても清楚な印象で好感が持てました。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-04-02 20:39:40) 2.《ネタバレ》 圧巻の映像美。それに尽きる。映像が語る物語の厚さ。特に厨子王が山椒大夫のもとを脱走してからの重厚な展開は、もう文字通り息をもつかせぬ展開だ。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-10-11 00:55:19) 1.地獄のようなストーリーだが、天国のように美しい映画。時代劇だけど、どんな国の人が観ても確実に楽しむことが出来るということを確信できる映画。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-02-16 14:15:19)
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