みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 実はこの作品、ずっと前から観ようと思いつつ、躊躇していた作品。はっきし言って僕は恋愛経験豊富ではないし、多分小学生レベルだと思う。だから基本的に恋愛映画は「良い奴が素敵なヒトとめぐり合って幸せになる」みたいなのが一番好きだし、あんまりディープなものは苦手。だからこの作品も、全然理解できないか、もしくは心の奥のあまり触れたくないトビラが開いてしまうかどっちかだろうという予感がしていた。結論から言うと、結果は後者。クレイは旅の途中、花の名前を持つ女性に声を掛けるが結局途中で捨ててしまう。僕はそれがすごく分かる気がする。いや、実際にそういう事をした経験は無いけれど、何つうのかな、「ここで手を伸ばせば、望んでいたものが手に入るかもしれない」というかすかな希望と「やっぱり、自分が望んでいたものは“それ”じゃなかった」という失望。途中の、特に事件が起こる訳ではないシーンが退屈という意見も分からないではないけれど、例えばクレイが車を走らせながら窓から手を出して風を感じる所とか、或いは塩の砂漠をバイクで疾走して地平線の彼方へ去っていくシーン(実際、あそこでギャロは自分を消し去ってしまいたい、とどこかで思っていたと、思う)とか、主人公のやるせなさ、哀しさがヒシヒシと伝わってくる。そして問題のシーン、そして謎の解明。あれは痛い。あれを痛いと感じない人はきっと、人生でも恋愛でも失敗や後悔を一切していない(か、忘れているかのどちらかの)人で、皮肉ではなく幸せだと思う。僕もあれとは全然違うけれど、何かをすべきだったのに何もしなかった、出来なかった、ただ立ちすくんでいただけだった経験があって、それはとても昔の事なのだけれど、今でもそれを思い出させるようなものを目にすると、心がキリキリと、痛む。おそらくギャロにも、あれと同じではないにせよ、本質的に似たような経験・想いがあったのだと思う。そんな自分の想い・弱さとギリギリの所で向かい合い、このような表現をしたギャロは、やっぱりホンモノだ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 17:34:42)(良:2票) 1.ギャロに感情移入しすぎて、切なくてもう開始5分で泣きそうでした。 大切な人がいなくなった事の、どうしようもない寂しさ。 花の名前のついた女性に話しかけるものの、どこか満たされない空虚感。そして襲い来る焦燥感。 昔の私なら「うじうじした奴め」で終わるかもしれないけれど、今の私にはとても他人事には思えないのです。 個人的な事でごめんなさい。 でも、大切な人から必要とされない、会えないということがどれほど自分の心に大きな穴を開けるのか、私にはとてもよく分かる。 まるで自分の心の中を見ているようで、辛かったです。 さて、問題のラストシーンですが、 アレですね、私には免疫が出来ているのか何なのか、さほどエロいとは思いませんでした(滝汗) むしろそのラブシーンどうこうよりも、最後の最後に明かされる真実の方が衝撃的でした。一気に涙腺緩みましたよ…。ああやられた。。。 私はバッファローがイマイチかな(好きな方ごめんなさい…)って感じだったので、これもどうだろな~って思ってたんですが(評価もキレイに分かれてますし)、いやいやとてもイイ作品でした!クロエ・セヴィニーきれいでしたvv 【Ronny】さん 8点(2004-12-18 01:27:02)(良:1票)
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