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人間の條件 第四部 戦雲篇

1959年【日】 上映時間:75分
ドラマ戦争ものシリーズものモノクロ映画小説の映画化
[ニンゲンノジョウケンダイヨンブセンウンヘン]
新規登録(2004-01-17)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2021-02-17)【イニシャルK】さん


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監督小林正樹(1916年生まれ)
キャスト仲代達矢(男優)
諸角啓二郎(男優)弘中伍長
浜村純(男優)土肥中尉
渡辺文雄(男優)参謀
井川比佐志(男優)増井一等兵
井上昭文(男優)赤星上等兵
川津祐介(男優)寺田二等兵
大木正司(男優)中井一等兵
安井昌二(男優)見習い士官
末永功(男優)小泉一等兵
小林昭二(男優)野中少尉
織田政雄(男優)舟田中尉
小笠原章二郎(男優)円地二等兵
藤田進(男優)鳴戸二等兵
千秋実(男優)小野寺兵長
佐田啓二(男優)影山少尉
原作五味川純平「人間の條件」
脚本小林正樹(1916年生まれ)
松山善三
音楽木下忠司
撮影宮島義勇
川又昂(撮影助手)
製作細谷辰雄
企画若槻繁
文芸プロダクションにんじんくらぶ
配給松竹
美術戸田重昌(美術助手)
編集浦岡敬一
録音西崎英雄
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
国境線に位置する青葉陣地に配属された梶は、少尉になった影山と再会する。影山は梶を助手に任命して初年兵の教育を担当させ、上等兵に昇進させる。小原の苦い思い出を持つ梶は初年兵を殴らぬことを心に誓うが、古兵との衝突は避けられずいざこざが絶えない。影山はもっと美千子を大切にするように諭すが、梶は初年兵を守る事で精神を磨り減らす。そんな中でドイツが降伏し、ソ連参戦が近づいていた。

fero】さん(2004-02-01)
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7.影山もっと梶を助けてやれやー。 すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-15 18:42:33)(良:1票)

6.《ネタバレ》 第四部。今回の見どころはなんといってもクライマックスとなる終盤の戦闘シーンだろう。戦争映画の大規模な戦闘シーンの場合、バックに壮大な音楽を流してシーンを盛り上げる演出が多いと思うが、そうせずに淡々と描く小林正樹監督の演出と梶を演じる仲代達矢ら俳優陣の迫真の演技のおかげで逆にリアルで緊迫感のある戦闘シーンとなっていて見ごたえじゅうぶんだった。この戦闘シーンを含めて上等兵になった梶の苦悩や、少尉として梶と再会した影山の運命など今回も重い展開。とくに発狂した小野寺兵長を梶が殺すというラストは偶然そうなったとはいえ、かなり衝撃的だった。このことで第二部のラストで楊春蘭が言っていたように本当に「鬼」になってしまった梶。(劇中、自分自身で言ってる。)あとの2本がこの先、どうなっていくのか見るのがちょっと怖い気もする。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-18 23:18:53)(良:1票)

5.《ネタバレ》 新兵の教育係に抜擢されたことで古参兵の顰蹙をより一層受けてしまう梶、しかしその怒りがついに爆発。
極限状態においては平時の負荷がものをいうような気もするが、結局古参兵の鬱憤晴らしの面が多いので、永遠に答えの出ない問題だと思いました。結局は腐敗した軍部のせいという感じがより一層出ていました。
そして、ついに実戦、弾丸、砲弾の飛び交う中、ついに自分の身を守るために殺人を犯し、人の道を外れてしまう。
これは正しかったのか?間違っていたのか?しかし彼は、人ならざる者になっても、愛する妻のもとへを帰ることを選ぶ。
非常に考えさせられる章でした。 クリムゾン・キングさん [DVD(邦画)] 8点(2021-08-23 01:48:17)

4.《ネタバレ》 最後の戦闘シーンは、本物を使っているだけに迫力があります。それにしても、あれだけの戦車が相手では、負けは決まったようなもの。相手が条約を結んでいたとはいえ、本土から遠く見捨てられていたことがよくわかります。根本的に兵を大切にしない軍隊は、日本独特のものだったのでしょうか。
今回、梶と鳴戸が怒りを爆発させる場面がありますが、抑圧された展開ばかりなので、ああいうところも必要でしょう。それで何か解決したわけではありませんが。 アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-30 13:45:49)

3.《ネタバレ》 上等兵となり初年兵の指導を任される前半部と、ソ連軍との戦闘の描く後半部にはっきり分けられるようだ。
映画の内容も第三部よりも深刻なものとなっていて、建前だけで筋を通すことが難しくなっている。特に終盤の何としても生き抜くんだという梶の強い決意や、戦闘の中の兵士の極限状態はよく描かれていてる。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-28 17:35:26)

2.上等兵になった梶さん。相変わらず自分のやり方を貫くが、そのせいで反感を買ってしまう。いじめがやりすぎな感じがして、ストレスが溜まるし、いい大人が何やってるんだという呆れもある。しかし戦闘シーンにおいては、本作が大作であることを再認識させられた。きっと当時の外国映画と比べても何ら見劣りしないものだろうと思う。 リーム555さん [DVD(邦画)] 8点(2010-04-29 13:12:44)

1.《ネタバレ》 梶のラストの叫びこそがこの映画の中で監督が一番、訴えたいことではないだろうか!人間なんてラララララ~♪て歌があるけれど、人間は時として自分さえも見失い、そして、鬼と化す。例え上司であれど、場合によっては構わずに殺すという狂気、「俺は鬼になる」「絶対に生き抜いてみせる。」「その為ならどんなことにも耐えてみせる。そして、鬼になる」この梶のラストの台詞は第1部と第2部の中で梶が中国人の捕虜達を助けることが出来なかった。自分の情けなさによって、命を助けることが出来なかったことへの苦悩の表れである。中国人に「お前は鬼だ」と言われたその通りに鬼と化した梶(仲代達矢)の才気、演技がとにかく恐ろしい。戦争はこうまでして、一人の人間を変えてしまうのか?戦争シーンの一切、音楽を流さずにひたすら延々と描く描写、モノクロの画面から伝わってくる重苦しさ、それは今時のCGなんかでは絶対に伝えられない恐怖、その全てが描かれていて、とにかく回を重ねる度に怒りと恐怖に心が震える。果たして梶はこの先、最後まで生き残ることが出来るのか?美千子との再会が果たして出来るのか?色んなことが頭の中でめぐりめぐって、毎度ながら観ていてもやりきれない重さがあるけれど、ここまで見た以上、最後まで絶対に見なくては気が済まない。梶が無事に美千子と再会し、昔の幸せを取り戻せることを心から祈るばかりです。 青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-06 17:04:10)

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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.87点
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