みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 動いて喋るリタ・ヘイワースをはじめて観ました。なんてキレイなんでしょ。ゴージャスな衣装がとても似合っていて、高級レストランの食事や男性からの口笛ピューをもらうために男たちの前を歩いていたなんて告白する彼女はとてもかわいらしい。結局、金と地位に目がくらんで結婚した彼女は自分の姿を恥じるようになっていますが、それでも相変わらず綺麗なんです。結婚前の姿よりも結婚後、自分が欲しいものが富や名声をもつだけの男ではなかったと気付いた時点から、すごく輝きはじめます。シャンデリアや電気、絵画やスパゲティ(当時は最先端の舶来モノメニューだった 笑)を自慢しても、停電になったり、スパゲティが上手く食べられなかったりする。そういうところにクスリと笑いながらも、停電の暗闇に紛れて、リタ・ヘイワースはギャグニーにキスをする……。さりげなく市長との会食を自慢するあたりは相変わらずなんですが、彼女は彼女なりに悩み苦しんできたんだろうと思うわけです。もちろんオリビア・デ・ハビランドの可憐な美しさ、女性人権を唱えてみたり、タバコをくわえたりしながらも本当は好きな男に尽くしたいタバコなんて吸わない女性だってところに彼女の強さと弱さを感じます。好きな男が友達を好きで、結婚したとわかるやすぐに自分になびく男に「失礼よ」と言う彼女の誇りを感じるとともに、男の面目を立たせるために虚言に話を合わせてあげるオリビア・デ・ハビランドは素晴らしい女性だなぁ〜と感じました。一方、男共のほうはなんかまぁ情けない感じでねぇ……。喧嘩早くて、気遣いを知らないアホなギャグニーには終始イライラされっぱなしでしたが、ラストの道のど真ん中であっさりとオリビア・デ・ハビランドにキスをして「自分の妻にキスをするんだからどこでもいいじゃないか」と言うあたり、むっちゃステキでした。 【元みかん】さん 8点(2004-03-01 15:45:03)(良:2票) 1.《ネタバレ》 BGMかと思われていた調べが実は劇中の楽隊の演奏だとわかる、という具合に、ドラマの流れに沿うように音楽が活かされている。 ライオンの口のショットから酒場で歌う男の大口のショットへと繋ぐ場面転換や、素っ頓狂な声で笑う娘など、 ギャグも音声的・音楽的で軽快だ。 冒頭の猫と犬の喧嘩や、リタ・ヘイワースの帽子を弄ぶ馬など、動物の活躍も楽しい。 公園のベンチを舞台に演じられるキャグニーとハヴィランドのシチュエーションは3度。 そのささやかな場でのやりとりが、二人が段階的に育んでいく愛情の効果的な演出となる。 1度目の出会いで見せる、彼女のウィンクのキュートさ。 2度目の出会いの場では二人に落ちる枝葉の影の揺れがシーンの情感を美しく盛り上げる。 3度目の出会いの、切り返しからツーショットへの流れ、キャグニーの誠実な科白一つ一つがハートフルで素晴らしい。 そしてラスト、ハヴィランドは止めの笑顔とウィンクを見事に決めてみせる。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-11-20 23:55:21)
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