みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
36.あたしを連れ出したのだから幸せにしてくれるよね。 愛してるならできるはず。おいしいディナーも、素敵な家も。 あたしは幸せになりたいの。幸せにしてくれるっていうから来たのに。 あたし全然幸せじゃない。これって、愛されてないから。ひどすぎる。 なのに何もかもあたしの為っていうの?こんなこと頼んでない。 悪いのは全部あなた。あたしは悪くない。 【mogu】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-01-04 00:36:15)(良:2票) 35.人の人生は容姿や知能などの才能と、家族や友人や生まれた場所などの環境によって決まる。そしてその二つの要素は足し算ではなく掛け算のような関係性にあるのだと思う。どれほど優れた人格者になるための素養を持ち合わせていても、環境が0点に近い状態ではその素養が発揮されることもない。彼女がもし、普通の環境で育っていたら・・と考えるのは机上の空論でしかないが、それでもそんなことを考えずにはいられない。 メッセージ性のある映画は数多くあるけれど、大半は「ああ、そうですか」で終わってしまう。しかしときどき強烈な説得力で、見終わったあとしばらく呆然と考え込まされることがある。モンスターはそういった映画の一つだ。 その説得力を生み出しているのは、事実を基にしていることや監督のリアルな演出もそうだが、やはりシャーリーズ・セロンだと言うしかない。その捨て身の演技は、演技という言葉すら生ぬるいと感じてしまうほどに圧倒的な存在感を見せてくれた。 こういう人たちが世の中にはたくさんいる。それを知ってはいるけれど、身近に感じられない私には心に突き刺さる作品です。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-15 02:26:27)(良:2票) 34.当初は確かに被害者的な立場だったアイリーンも、単なる金が目的の行きずりの強盗殺人犯に変貌していく。そしてその金も、その日暮らしの生活にと言うよりは、むしろセルビーとの関係を繋ぎ止めておく為であるかのようだ。何とも虚しい二人の関係だが、愛に飢えていた彼女にはセルビーが最後の砦だったのだろう。が、そのアイリーンへの曖昧な愛は、ラストの証言台でのセルビーの姿に象徴される。セルビーの描写の希薄さは、そのままアイリーンへの気持ちの希薄さそのものではないだろうか。そもそも、アイリーンの幼い頃に両親が離婚した事。虐待されて男に憎しみをもっている事。娼婦として体を売って一人で生きてきた事。これらの事はよくある話で、さほど珍しくも無い。ただ、彼女が自暴自棄になって男を殺し続ける事とは本来何の関連性もなく、その生きざまにも必然性が感じられない。映画は決して彼女を美化していないし、ほとんど事実に即して描いているのだろうけど、ありのまま描き過ぎて彼女の行動そのものが即物的な印象を受ける。そして愛を知らずに苦悩し彷徨する人間というよりも、男に憎しみと恨みを抱いているという大義名分を振りかざしている人間にしか見えてこない。だから、一度上手くいった事に味を占め次々に罪を犯す彼女にもはや感情移入などできなくなってしまうのである。それにしても、こういった車での道すがら娼婦を買うという行為は、いかにもアメリカ社会ならではの特徴とも言え、そういう意味でも本作は、この国の病巣と人間関係の不毛さをえぐり出した作品だと言える。 【ドラえもん】さん 8点(2004-10-19 17:40:20)(良:2票) 33.《ネタバレ》 アメリカで女性初の連続殺人犯アイリーン。病んだアメリカが生み出したモンスターとの事だが、生い立ちや境遇は痛々しい。最初の殺人で自首していれば正当防衛と判断されたかもしれないが、日陰で生きてきたため隠匿してしまったのだろうか?同性愛者であるセルビー。相手に流されているように見せながら、実は相手を掌で躍らせている。自己破滅に陥らせる悪魔的。セルビーとの出会いで、人生で初めて愛を感じられて幸せだったのかもしれないが、出会わなければ殺人は犯していなかっただろう。もっとも自殺していたのかもしれないが。簡単に手に入る銃社会や賄賂など社会問題もえがいている。セロンは孤独と狂気を見事に演じきっていましたね。凄みのある迫真の演技で、女優としてかなりのステップアップでしょう。 【ロカホリ】さん 8点(2004-10-01 20:46:35)(良:2票) 32.《ネタバレ》 ストーリー重視の私ですが、この作品にかんしてはストーリーより主演二人の演技に圧倒されます。 特にシャーリーズ・セロン。 『いったいいつ出てくるんだ、シャーリーズ・セロン。主役と思っていたのに、全然出てこないじゃないか。そしてやたらグイグイ出てくるこのゴリラみたいな女は誰だ?キャストを確認してみよう。ええ~と。うん?ええー!!』 というわけで、シャーリーズ・セロン=アイリーンという事実にまず驚きます。 家庭環境にめぐまれず、娼婦しかできなかったアイリーン。同性愛者のセルビー。共に世間から阻害されているという共通点でひかれあう二人。お互いがはじめて自分を必要としてくれる人間に出会ったわけですか。うーん。辛い。マイノリティの人間というのはかくも大変なものなのか。 同じ境遇、同じ苦しみを知っている二人。その二人がそろう。二人のコミュニティが出来る。すると悲しいかな、微妙なパワーバランスというものがやはり出来てしまう。お互い依存しあっているようでいても、その依存の度合いにわずかな差が出来てしまうものなんですね。 一見アイリーンのほうが優位に立っているように見えますが、実のところ支配権を握っているのはセルビーでしょう。アイリーンは確実にセルビーの精神的な支配下にあります。それは、ラストからもわかりますし、遊園地のエピソードからもわかります。バー、遊園地で、悪気も無く他の女性と仲良くしようとするセルビー。つまり、アイリーンには本当にセルビーしかいませんが、セルビーはアイリーンの代わりがいれば、それは誰でも良いわけです。 ラストの電話で、自分だけ助かろうとするセルビー。かたや、セルビーだけは救おうとするアイリーン。皮肉にも一致してしまう利害。 社会的にモンスターなのはまぎれもなくアイリーンですが、本当のモンスターは誰なのか。セルビーなのか、それともアイリーンのような人間を生み出してしまった社会なのか。 アイリーンは善良な人間の命を、自分の都合で奪います。同情の余地はありません。ですが、アイリーンは事件の最悪の加害者であると同時に、最大の被害者でもあるかもしれません。 だからなのか。見終わったとき、とにかく私は悲しかったです。そしてこんなに悲しいのに、この映画は泣くことさえ許してくれないのです。 そしてこれだけ力の入ったレビューばかりだと、何を書いても誰かのパクリになってしまう現実がまた悲しい。 この状況が一番のモンスター。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-06-10 13:12:21)(良:1票) 31.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンの役作りは圧巻。実年齢はクリスティーナ・リッチと5つくらいしか変わらないが映画の中では20くらい上に見えた。セルビーみたいな奴、結構身近にいる気がする。状況に応じて態度が180度変わるところや、相手の心情をくみ取れない鈍感さ。都合のいいところだけ自己主張。書いているだけでむかつく。アイリーンは不器用な生き方。根はいい奴だが、不器用なため事故を起こす。セルビーとアイリーンの描き方が個人的にはいいバランス。セルビーの小悪魔さをもう少し強調してしまうと、アイリーンが同情されてしまうし、セルビー性格を抑えてしまうと、アイリーンの独りよがりになってしまう。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-17 07:00:59)(良:1票) 30.B級モンスターパニックに紛れていたため(苦笑。題名のせいか)何の予備知識もなく観た。最後のテロップで実話に基づいていると知った。また後から主役を演じているのが美人女優として名高いシャーリーズ・セロンであること、相手は子役から出ているあのクリスティーナ・リッチであることに気付いた。そしてセロンの“女優根性”が話題になったことやアカデミー賞受賞を知った。今思えば、話題作を何の予備知識もなしに観れたのはラッキーだった。役作りの話題、実話物であること、犯罪物であることすら知らずに観たのに、作品の力に圧倒されてしまった。よって、私としては相当高い評価が出来る作品。偶発的に最初の殺人を犯してから、殺人を繰り返すようになってしまう女性。不幸な生い立ちを背負いつつ、いつか来る幸せを夢見る少女だったのに。セルビーとの逃避行は息も詰まるようだ。あとからアイリーン・ウオーノスの伝記を見ると、映画では描かれていない背景は多々ある。しかし、映画というのは欲張りすぎると失敗するので、セルビーとの関係に的を絞ったのは成功だろう。裁判で冷たくアイリーンを指差すセルビーが印象に残った。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-14 13:44:57)(良:1票) 29.シャーリーズ・セロンさんの凄まじい役者魂に感動しましたと同時に「俺のセロンちゃんを返せ」と思いました。ずっとスティーブ・ブシェーミに見えてしまつた。 【ケムール人】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 20:26:36)(笑:1票) 28.《ネタバレ》 まず第一声は、シャーリーズ・セロンはどこに映ってんの?でした。それぐらい全然別人のようでした(裏を返せば完全に役になり切ってました)。オスカーは当然でしょう。生きるために殺す。この映画、いや、アイリーンという女囚にとっての真実です。人間が悪になるのは全ては環境のせいと語るのは簡単です。しかし、報道によって我々は、実際に犯罪を犯してしまった人間に対するイメージは悪であると当然のように思い、そこへ行き着くまでの過程を考えなしに断罪してしまいます。アイリーンの行為は本人があざけていた通り”汝殺すなかれ”の教えに従えば悪ですが、人生をやり直そうにも周囲が受け入れてくれない状況の中で、それでも生きなければいけないなら、殺人も自分の中では正当化せざるをえない。人間のそんなジレンマを上手く演じていたと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-06-02 21:58:17)(良:1票) 27.ゴージャスな美人女優シャーリーズ。彼女はまだ若い、まだしばらくは美しいヒロインで充分やっていける。しかしシャーリーズは「私は最初からセクシーさで勝負する気なんて毛頭ないわ」といわんばかりに醜く変身して連続殺人犯を演じきった。彼女くらいの年齢の美人だハンサムだセクシーだと言われる俳優たちは大抵、見た目ではなく演技者として認めてほしいという思いが強いようですね。役者が体重を極端に増減したりメイクで化けるというのは今やさほど珍しいことではないので「へぇ~こうなりましたか」という程度の感想。けれど話題性においてはひと役買うことにはなると思う。この作品もシャーリーズの化けっぷりが注目されたのは確か。しかしそれに頼っている、負けているとはまったく感じなかったシャーリーズの演技は圧倒的でした。いったんは娼婦をやめ、セルビーとまともに生活しようとするアイリーン、しかしセルビーにはそんな気はまったくないのだ。カラダを売って稼いでこいとグチグチ泣きながら遠まわしに言うセルビーの残酷さよ。最初「私を利用する気?」なんて言いながらしっかり自分がアイリーンを利用するわけ。意識的にではなくセルビーの自分のことしか考えない、人に寄生して生きていこうとする甘ったれた性格の成せる業だ。中盤以降、私はずっとセルビーにムカついていた。観ている者を本気でムカつかせ、不愉快にさせたクリスティーナ・リッチ、「恋する人魚たち」の子役時代に「この子は他と違うっ!」と感じたのはハズれではなかったです。けれど、どんなにセルビーにムカつこうがアイリーンに同情は全くできなかった。あえて安易に同情をひくことにならないように描かれているといったほうがよいのかもしれない。唯一のよりどころであるセルビーのために犯行を重ねていくアイリーン。このあたりの描写と彼女の心情を表現したシャーリーズは見事です。彼女は加害者であると同時に被害者でもあるのだ。この監督は女性なのね。だからなのか、女のネチっこくてイヤな部分がうまく出ていたと思う。点数の大半はシャーリーズの演技に対してです。 【envy】さん 8点(2004-10-28 15:32:47)(良:1票) 26.Fuckin'な奴らに囲まれて生きてきたFuckin'女のFuckin'地獄人生。とにかく辛かった。でもよかった映画で、、、、って実話かい!! 【馬飼庄蔵】さん 8点(2004-10-27 18:36:17)(笑:1票) 25.生きる為に自分を傷つけながら人生を送ってきたアイリーン、そんな彼女が心を許せる人と出会ってしまい、お金のため、生きるために無差別殺人を繰り返してしまう。あまりにもせつな過ぎる人生です。 確かに殺された人を思うと彼女の犯したことは許されることではないが、せめて刑を受けた彼女が天国に行けた事を願うばかりです。 ローラースケート場でセルビーと一緒に滑っていた時と、エンドロールで流れる、ジャーニーの“DON'T STOP BELIEVIN’”は80年代の洋楽を聴いていた人には聞き覚えの有る曲なのですが、内容がアイリーンを歌ったような歌詞なので少し紹介します。“一人ぼっちの世界に生きてきた、小さな田舎町の女の子、彼女は夜行列車に乗った、どこというあてもなく。(中略)ブルーバードを行き来する、人待ち顔の見知らぬ男と女彼らの影が夜の中で、お互い探りあう刺激を求めるためだけに生きるストリートライト・ピープル、彼らは夜のどこかに姿を消してゆく、(中略)信じることをやめるな、自分の感覚を信じてストリートライト・ピープル 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-10-11 23:39:32)(良:1票) 24.一言で言えば「重い映画」ですね、、。ただ、決して不快な感じではなく、 いい意味で考えさせられる作品です。ただ一つ声を大にして言いたいのは いくらピュアな恋愛感情から来る行為にせよ、殺人は絶対に許されないし、 (ピュアかどうかはわかりませんが、、w)死刑は当然であると思います。 ただ、自分の深い心理の中にアイリーンのような感情が(これほど激しいかは 別にして)ないとは言い切れません。これだけ重い役を演じきったシャーリーズ・ セロンは凄いを通り越して神がかり的とさえ思われます。久々に見ごたえのある 映画でした。 【GRIN】さん 8点(2004-09-28 12:25:42)(良:1票) 23.《ネタバレ》 冤罪でもない死刑囚に感情移入させてしまうセロンの熱演に脱帽です。堅気になろうと就活の面接での場違いさを自覚できない主人公の姿や愛されて次第に増長していくレズのパートナーの態度は、主人公がひたむきなだけに切なくなります。心にズシンとくる映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-11 19:57:57) 22.《ネタバレ》 もうぉとにかくシャーリーズ・セロンがすごいね。「えっ!この人が!?」全く別人だよ・・・やさぐれた感じ?も自然で賞受賞も納得。この内容が実話というのもすごいけど、これがアメリカの実情なのか(そんなに前の話しじゃないよ)。。。とても迫力の力作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-02 09:43:06) 21.《ネタバレ》 タイトルからは想像できない、とても綺麗な映画だったと思います。 シャーリーズ・セロンって誰だっけっていうくらい顔が不細工になっていたのと(本当は美人!)、クリスティーナ・リッチがお相手だったのも後になって気づきました。 こういうのって本当の演技なんでしょうね。 主人公の犯した罪は本人にとっては罪とは言えず…、そりゃそうですよね。そういうふうに映画は撮っているんですから。「愛」を描ききっています。FU×Kという言葉が出てくるほど汚いものを感じさせないのは、二人が愛し合っているからでしょうね。その生末は主人公の尻拭いで終わるのは胸がつかえました。 二人がローラースケートを滑るシーンでジャーニーの曲が流れるのは印象的でしたが、エンディング・ロールでも使われていたのは、ちょっとやりすぎではないかと思いました。 彼女は死刑執行されたんですからね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-16 19:15:28) 20.《ネタバレ》 公開当初、あのシャーリーズ・セロンが体重増量&特殊メイクをして、まったく似つかわしくない連続殺人犯を演じたと評判になったので、見たかったのですが、私自信、殺人やら銃やらの映像が怖くてあまり見れないので機会を作れずにいました。TVでやってたので、録画してみましたが、殺人鬼の怖い部分を全面に押し出してるのと思いきや、人間ドラマでした。一人の人間が殺人を起こしてしまうまでのドラマ。生きていくために選ぶしかなかった道を歩んでいたら、自分が殺されそうになったから、殺した。その時、愛した人を守りたかったから、お金がほしかった。一度目の犯行でうまく逃げとおせたので、次から次へと殺してしまう。自分の過去の経験からなる、男への復讐も相まって。殺人なんて許されることではないが、アイリーンの人生を見せられると、何とも言えない悲愴感に苛まれてしまった。シャーリーズセロン、ほんとにすばらしい演技でした。 【リノ】さん [地上波(字幕)] 8点(2010-01-17 23:26:46) 19.作品タイトルと内容が、アジャ・コングとその本名くらいのギャップを感ずる作品。 重く切ない良作。 【Keicy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-02-11 04:24:20) 18.投稿し忘れていました。 クリスティーナリッチがモンスターに惚れていくのがなぜかが気になりました。 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-30 00:07:17) 17.《ネタバレ》 だんだん気持ちが盛り上がってくアイリーンと冷めていくセルビー・・・ラストの法廷で、アイリーンの方をチラリとも見ず、無表情に指差すセルビーが印象に残った。 【二矢PUNK】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 22:29:46)
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