みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.森雅之!お前は性懲りもなく~(怒)! 違うって、そりゃ他の作品だってーの。いやもう何だか身につまされる話でしたよ。ま、私は一人の男に尽くしたってワケじゃないけどさ、ふと気が付けば40歳で財産もなけりゃ家族もいない。私の人生なんだったのよ?「歳とるとどうして汚くなっちゃうんだろう。シミとかシワとかさ。」うんうん、ホントだよ最近しみじみ思うよ。でもさ、アンタ子供産んでるじゃん。その点はさ産めない奥さんは何たってツライよ、ねぇ。などと画面に向かって一人話しまくり。高峰と飯田の掛け合いがいいんだなー。あと笑ったのがホステス達の話しに所在を無くしてひとり手品の練習をする旦那さん。みんなそれぞれ立場もあろうが、自分のやった事には責任もとうよ。と思ったス。それにしても「男の朝食を作るのが女の幸せ」ってすごーく良く分かります。リアルすぎ。どうして男の人がこんな映画つくれるんだろう?マイッタね。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2005-03-24 12:31:50)(良:3票) (笑:2票) 6.《ネタバレ》 夫が十数年間も浮気をしていて、しかもそれを奥さんが承知しているという状況が凄い。一見幸せそうに見える夫婦関係も裏では不信と疑惑が渦巻いている。この前観た『妻(53)』もそうだったけど、成瀬巳喜男監督の映画には夫婦間の問題をテーマにした作品が多いのかな?後半の子供を巡る展開、子を産んだ女と子を育ててきた母の対決、こうなると夫の立場はかなり情けないものになってくる。淡島千景の「いかれてるわねぇ」連発発言には失笑。最終的に家庭崩壊で終わるというラストが何とも無情のようにも感じるけど、有耶無耶で終わるよりかはスッキリしたこっちの方がかえって良かったのだろうと思う。というかそう信じたい。 【かんたーた】さん 8点(2004-05-29 11:35:12)(良:2票) 5.《ネタバレ》 いや、これって成瀬監督の作品の中では比較的マイナーな方ですが、傑作なんじゃないでしょうか。 高峰秀子と飯田蝶子の掛け合いの面白さ、話が次々と展開されていき全てが分かっていくというストーリー展開の巧さ、女同士のバトルの凄み、相変わらず「イライラする男」を演じると素晴らしく巧い森雅之、仲代達矢の意外な(?)清々しさ、そしてラストの“親はなくとも子は育つ”的な終わらせ方など、全てにおいてハイレベルな本作です。 高峰秀子と森雅之が共演しているせいもあって、成瀬監督の代表作『浮雲』を連想してしまいました。 『浮雲』は救いようのなさ加減がまた逆に良かったんですが、それに対し本作は、最後に「子供は子供」みたいな救いがあって、とてもバランスが取れていました。 そういう意味でも、本作は『浮雲』より自分の好みに合った作品となりました。 結局「不倫」というものや、「浮気」という名の裏切りは、「悲劇」しか生まないということを本作は語っている様な気がします。 それと同時に、男女の仲というものは、なるようにしかならない、理屈では割り切れない、そういう“やるせなさ”も主張されているんではないかと思うわけです。 それらを観る者に散々訴えかけた後で、上にも書いた様な「親はなくとも子は育つ」的な救いのあるラスト。 いやぁ、実に味わいがあって、しかもバランスの取れた傑作ですね。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-05 22:54:40)(良:1票) 4.女優として一枚看板の主演作が殆どだった高峰秀子の、数少ない貴重な「同格女優演技バトル作品」、私見ではベストスリーのひとつ。他は「華岡青洲の妻」(ver若尾文子)「女の園」(ver高峰三枝子・岸恵子・久我美子)番外として「稲妻」(VS浦辺粂子)同じ成瀬作品でも「ひき逃げ」「娘・妻・母」なんかは、演技のしどころというかバトルという点で、少々物足りず消化不足。この作品での淡島千景は、女優としての格、存在感と押し出しの良さ、演技力においても相手役として申し分なし。名コンビ森雅之氏ですら、彼女たちの前では役柄も含め影が薄くなってしまっていた。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(邦画)] 8点(2024-09-25 08:25:53) 3.《ネタバレ》 凄いねえ!女の恐ろしさと男の駄目さ加減がここまで徹底して描かれているのがまずは何よりも凄い。そして、その凄さを表現して見せているのは二人の女優、高峰秀子と淡島千景、更にそんな二人の間でただただウロウロしているだけの駄目亭主ぶりの森雅之、妾である高峰秀子と正妻淡島千景の女同士の凄まじいバトルの間で何一つとして出来ずにいる森雅之の駄目ぷりが素晴らしい。こういう駄目男、そして、常に何かに対してイライラしている男のだらしなさを演技させるとより凄さを発揮するその名演技ぶり、成瀬監督らしい女の強さと弱さ、男のだらしなさを描く中で高峰秀子と飯田蝶子のやりとりの可笑しさが単なるドロドロした作品でない面白さを見せてくれている。この映画、高峰秀子の友達が皆、誰かしら男がいて愛人であるというのも面白い。また、水野久美の女スパイもこれまた似合いすぎだし、キャスティングの妙とでも言っていい面白さというものがある。星由里子の可愛さも印象に残るし、そんな星由里子が二人の女、高峰秀子と淡島千景に向って吐く捨て台詞における強烈なまでのパンチ、家を出た二人、弟と最後、映画でも観に行こうかと去っていく終わり方も成瀬監督ぽい。あの二人が観に行った?本当は観に行かなかったのかもしれない?が何の映画を観に行ったのか気になる。観る者に対し想像させる力をここで教えてくれているような感じがするのもこの映画の良いところではないだろうか!それにしても浮気は金がかかるけど本気は金がかからないなんて台詞が出てくるのを聞いたりすると、そういうものかな?と考えたくもなるし、これを観たら恐ろしくて私など浮気なんて絶対に出来なくなる。そういう色んなことも真剣に考えさせる力の持った作品だと思いました。現在、きちんとした奥さんがいるにも関わらず別の女と浮気中のあなた!若しくはこれから浮気しようなどと本気で思っているあなた!そういう方にこそ見せて女の恐ろしさを教えてやりたいと監督がまるで言っているようでもあり、いやはや、本当に怖い。怖い。 【青観】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-07-21 14:38:10) 2.《ネタバレ》 なんと言っても高峰秀子と淡島千景が繰り広げる女のバトル、見ごたえ十分でした。板ばさみの森雅之についてもちょっと共感できるな。ああドロドロだとこのままでいいじゃんって思う。結局高峰秀子の行動は子供も不幸にしてるわけだし。あとちょっと気になったのはいきなり回想シーンが挿入されてくるので慣れるまで少し戸惑った。 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-16 23:30:13) 1.《ネタバレ》 森雅之のというか、成瀬作品のダメ男達の態度は妙に現実的で、心境を考えると共感してしまう。対する女性たちの強さと潔さはどうだろう。決して泣き寝入りなんかしないで、男を頼っている形はとっていても、見方によっては強さが感じられる。逃避というより割り切りに長けている。森が演じる男は、変化を恐れてずるずるとどっちつかずのまま、争いを好まずといった感じだが、確かに、男はそういう方向に行きたがる。つい反省している自分がいる。 【パセリセージ】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-05-19 00:19:09)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS