みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
29.「死刑囚には同情しない」という向きがあるようだが、主人公は真っ当に生きようと就職活動をしたが全て断られ、結局悪の道に進むしかなかったのだし、そもそも彼の犯した罪からして殺人未遂でしかなく、重罪とはいえ連座制とかいうわけのわからんシロモノがなければ到底死刑になるような罪ではあるまい。また、死に際に「次に生まれてくる時は金持ちになって生まれてこよう」という訓練兵がいることを考えれば、他の訓練兵にしても事情は主人公と大同小異と推測できる。そういう彼らに対して「死刑囚だから死んで当然」と言い放てる人がいるのは、結局ここ日本という国では、社会的・経済的弱者のことなどもはや想像の域を超えた他人事になってしまったからと言えるのかも知れない。「同情しない派」にとっては、死刑囚になるような人間は全て猟奇連続殺人犯のサイコ野郎で、当時まだ貧しかった韓国のように貧困や無知ゆえに犯罪を犯す者がいたなど思いもしないのだろう。しかし、少しでもそのような視点を持ち合わせていれば、彼らが生まれながらの極悪人というよりも、むしろ上手く生きることが出来なかった人間・不器用な人間と感じられ、急速に我々に親しい存在となるはずだ。そして反対に、そんな彼らの弱みにつけこんで殺人マシーンに仕立て上げた権力者達のほうが死刑囚としてふさわしいのではないか、とも考えるはずだ。しかし、現実には兵達は抹殺され、権力者達は生き延びる。この悲惨な事件(というか映画)の肝はまさにそこにあると私は思う。我々が憎むべきなのは個々の人間よりもそういう社会の矛盾ではあるまいか。そしてそこに普遍性があるからこそ、三十余年経った今でもこの事件の顛末が我々の心を打つのではあるまいか。 【veryautumn】さん 8点(2004-07-04 22:32:26)(良:5票) 28.《ネタバレ》 犯罪者を集めて特殊部隊に鍛えあげ、金日成暗殺計画を企てる。ところが、犯罪者集団ゆえの跳ね返り者もいて、強姦事件を起こすあたりが生々しい。 684部隊の実話は知らなかったが、そこから結構フィクションの部分もある模様。北と南の戦いは韓国映画の素材としては臨場感、リアリティがあるのでよく使われる。韓国映画によくあるあざとい演出はあるが、なんだかんだで迫力に飲み込まれて最後まで見てしまう面白さがある。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-08-03 01:52:33) 27.本当にあった話ということに価値がある映画。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-11 12:32:44) 26.《ネタバレ》 妻投稿■企業のセクハラや大学アメフト部暴行事件って、こういうノリの延長だったんだなーという再確認が最初の感想。根性論って行き過ぎると、弱者への暴力に対する抑制が利かなくなるんだよねえ。火山高の先生が軍服来て船の上でマシンガン乱射している時点で魁男塾的ノリを想像していたんだけど、後半は現在皆さんが利用している仁川国際空港‐ソウル間のAlex=広域空港地下鉄の車窓から見える島でこういうことがあったんだという事実に愕然とさせられました。■この映画の登場人物に同情すべき点は見当たらない。みんな犯罪者だし、劇中でやっていることも殺人、強姦、民間人の人質を取っての籠城。神の目視点でモルモットを見るように映画を見ることはできても、登場人物に感情移入して映画を見ることはできないし、そういう映画でもないと思う。■・・・・なんだけど、誰もやりたくないことを誰かに強要するときに「お前らは同情する価値もない人間だから、騙して酷いことをやらせても、殺してしまってもいいんだよ」と言ってしまう行為…この”悍ましさ”はしっかりと受け取ることができた。史実では登場人物は死刑囚でもなく、農村から騙されて連れてこられた(今の福島原発みたいだね)人であるという事実を敢えて捻じ曲げ、登場人物に過度に感情移入しないようにしたのも、上記の悍ましさを描き出すことにこの映画を特化させた結果なんじゃないかと思う。■今の世間でも弱者や無抵抗の人間に酷いことをしても、謝る前に「こいつはこれこれこうだから価値のない人間なんだ」と吹聴する奴とか、「こうやって逞しくしてやっているんだ」って言う奴いるよね。この映画はこういう社会を、前半の魁男塾から後半のバス自爆まで、一貫して皮肉っている。 【はち-ご=】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-29 12:18:50) 25.《ネタバレ》 この映画に基づき、実際に政府が調査を実施したとの事なので、ほぼノンフィクションなのでしょう。とても惹きつけられる作品。最期の自決といい、教官?の買ってきた飴といい、南の深い同志愛を感じました。テレビ東京の昼間にやる映画のチョイスは秀逸だと、いつもながらに思ってしまう。 【けっけ(硝子の心を持つ少年)】さん [地上波(吹替)] 8点(2011-05-23 15:40:44) 24.《ネタバレ》 こぼれ落ちた飴が切なすぎて泣けた。 【ピンフ】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-03-16 00:56:01) 23. 映画としては面白いストーリーですが、事実としては最悪な話です。国家の気まぐれに翻弄された人間達の哀しい姿を映し出しています。 本当に希望のかけらも見つけることのできない絶望的な作品でした。しかし、作品から漲るパワーに圧倒されたのも事実です。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-08-19 00:21:41) 22.実話だと知って見たのだけど、あまりにも壮絶すぎて絶句した。若干脚色しているとは思うが、死刑囚を使ったこの蛮行は、ある意味国家の意のままに死刑執行を操ったに過ぎない。 それに巻き込まれた人々の報いを政府当局者は受けるべきだ。 歴史的背景や現況の違いがあるので一概に言えないが、こういう映画を見てしまうと、邦画のレベルの低さが露呈される。まるでTVドラマの延長で、チャラチャラした俳優たちがニャーニャーやっている。ハリウッドのように、金をかければ良いってものではないけど、もっと重厚な作品を心待ちにしている。 韓国映画は、俳優の演技力が抜群でとてもはまっているが、近年の韓流ブームでその質が邦画流に落ちぶれてきているのが心配だ。 今後もシルミドのような熱い作品を期待したい。 【しむいち】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 09:11:10) 21.実話ならではの感動があった。民族とは歴史とは主義とは。。 【はげねずみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-23 01:53:42) 20.全く飽きることなく最後まで観ることができました。よくある戦争物映画には飽き飽きしてますが、演技もストーリーも申し分なし。オススメできる内容だと思います。 【レンジ】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-06-24 19:34:35) 19.なんとも救いようのない悲しいお話。実話というのだから驚き。彼らは一体何のために 訓練したのやら。久々に泣ける映画みました。 【rainbow】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-06-15 22:53:36) 18.決して後味の良い映画ではないが、見ごたえのある良作。金日成暗殺のため、特別部隊が編成されたが最終的にはお払い箱となったという実話がベースになっているだけに、真実を歴史に埋もれさせまいとする製作者の気合いが伝わってくる。一方、脚色と思われるドラマや一つ一つのエピソードもそれぞれが深く無駄がない。いよいよ作戦決行の命令が下され、どしゃぶりの中、部隊が出発する場面が最も印象に残る。作戦中止の命令も聞かず、ひらすらオールを漕ぐ男達を見ながら、人間はモノではない、国家権力といえども、簡単にコントロールすることなどできないと思った。「国民」あっての「国家」なのに、最後に優先されたのは「国家」だったという悲劇の物語であり、この作品はそのような転倒を二度と繰り返してはならないというメッセージに他ならない。ほとんどの役者は男性だが、皆個性的で、好感が持てた。特に「チョ軍曹」が難しい役を好演している。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-13 14:02:41) 17.《ネタバレ》 単に複雑な話を分かりやすくまとめただけではなく、その表現の目的やコンセプトがしっかりしているのが素晴らしい。第1は、いうまでもなく、個人の運命が国家権力の指先によって簡単に左右されることの悲劇という点です(死刑囚でもこれは変わりません)。そして第2は、すべてを失った後の個人のアイデンティティの希求という主題です。島にやってきた訓練兵は、所持品や身分はおろか、自分の法的存在すら抹殺された、幽霊と同じ状態でした。それでも、自分が存在していることの証を求めたいという強力な意志から、彼らは訓練を完遂し、さらに官邸に行くことを決意したのです。だから、訓練からソウル突入までのすべての過程が、身近なものとして説得力を持っていますし、最後の血文字の場面が忘れがたい名場面となっているのです。DVDのジャケットのみんなの表情も絶品。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-11 02:39:53) 16.《ネタバレ》 なんかいろいろ考えさせられる映画ですね。「国」の命令って・・・なんだかなぁ。いい映画です。 【もりろ】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-06-05 22:49:19) 15.とても良かった。製作者たちに拍手を送りたい。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-05 18:09:48) 14.歴史の暗部を主題にこのような映画をつくれてしまう韓国ってすごい。私が感じたのは「相手を思いやった愛」ってなんなのかな?ということでした。というのは、隊員の処刑が決まったときの反応として、色々と同情的でいい人っぽい教官は自分の保身のために処刑を即決。写真を破ったり、殺したくなるほど酷そうな教官は反対する。一見反対のような反応を示すと思えばそうではない。究極の決断時には本当の人間性が出ますね。愛があればこそ厳しく接する。ちょっと考えさせられてしまいます。面白くも悲しい、いい映画です。 【バチケン】さん 8点(2005-02-10 21:10:27) 13.悪人がたくさんいる部隊なのにみんないい奴だったなぁ・・・ 【はりマン】さん 8点(2005-02-07 18:57:57) 12.《ネタバレ》 長かったけど、ブラザーフッドのようにダルさはあまり感じられなかった。 中々鬼畜な映画だったけど。なかなか楽しかった。最後の何とか軍曹がジープから 降りる時飴玉が散らばる位から最後までは、なんだかなぁとやりきれない思いになりました。 【たこら】さん 8点(2005-01-03 19:17:06) 11.ひどすぎるなあ。実話とは 【タコス】さん 8点(2004-12-31 02:01:24) 10.日本人である私としては、韓国の歴史に関する知識や理解は当然低いので、「○×~の描写がおかしい」とか「×△~は理解出来ない」等の批評は全く考えずに、というよりも無視して鑑賞しました。韓国の歴史は韓国人にしかわからず、我々日本人が日本の視点で見る事になんの意味も感じないと思ったからです。それで純粋に映画として政治的・倫理的史観を除いて鑑賞した私の感想は、とても魂のこもった、熱い映画であり、非常に素晴らしかったと感じました。最初から最後まで一挙に見せる物語の力強さ、俳優達の迫真の演技、どれも素晴らしかったです。所々のアイテムも素晴らしく、「飴」がこぼれ落ちたシーンは本当にぐっときてしまいました。少なくとも、韓国は映画作りに関しては、残念ながら日本の数歩先を先行していると認めざるを得ない。ブラザーフットを見た時も感じたが、俳優の表情が全く違う。とても骨太な感じがするので、表情だけで迫力を感じます。かって、日本の誇る映画の巨匠、黒澤明は「日本には心の底から鬼気迫る、本当の迫真の演技が出来る役者がいなくなってしまった」と晩年言ってた事をふと思い出したが、お隣韓国ではそういう役者がごろごろ居る事に、驚嘆の念を覚えてしまいます。どうか邦画もいい意味で色々刺激を受けて、頑張って欲しいと願わずにはいられなかったです。 【はむじん】さん 8点(2004-12-03 03:21:11)
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