みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
42.《ネタバレ》 母は年端も行かぬ長女京子の爪にピンクのマニキュアを塗る。いいかげんなこの母にとってそれは悪ふざけの一環としての単なる遊びだっただろう。だが母のその気まぐれに、京子は顔をほころばせる。大人の女のように爪を赤く飾りたいから、ではない。そのマニキュアを塗れば自分も母とお揃いの爪になれるからだ。そして何よりも当の母が自分の手を取り丁寧にその「お揃い」を施してくれることに、京子は喜ぶ。だがこの至福に引き続き描かれるのは、手を滑らせ大切なマニキュアの瓶を床に落としたがため今度は母にこっぴどく叱られる彼女の姿だ。そして、ある日突然失われるこの母の存在。母との親密さの象徴たる誇らしい爪のマニキュアは日を経てあっけなくはがれ落ち、過ちの痕跡としてこびりついた床のマニキュアだけが拭い去れぬまま在り続けるその部屋で、京子は不安な母の不在に懸命に耐えなければならない。母が去ったのは、彼女にとってはマニキュアの瓶を台無しにしてしまった自分のせいなのだ。つまり、事の真相を知る長男明を除いた3人の子のうち京子だけは、罰を受けるように自分を責めながら、母の帰りを待つ。本来責めるべき母を罰すべくその服を売り払おうとする明を必死に阻止する役回りは、だからこそ、彼女でなくてはならない。今度こそ京子は母の大切な所有物をその身を呈して守らねばならないのだ。そうして彼女は母の代わりに罰を受け続ける。本作は、一般的に認知される通り長男明の映画だ。だがもう一方では長女京子の映画でもある。子どもが正当に子どもでいられぬ悲劇を、是枝裕和監督はこの幼き長男長女に託し、静かに見据え続ける。自分の過ちのせいで母を失い、またきょうだいたちからもその存在を奪ってしまった京子。やがて彼女は自らこそが母となることで、その罪を贖おうとする。妹を隠したスーツケースを不安に見送る弟のその手を確かな力で握りしめてやる「母の役割」を補い担うのは、やはり京子だ。その姿に私たちは、彼女が母の不在をついに永遠のものとして受け容れたことを知る。そして、子どもが子どもとして存在しうる正当な幸福を幼い彼女が痛みを伴いながらも自ら抛つその瞬間を、息を呑んで目撃する。照りつける日差しの下、もはや希望も絶望もなくサバイブし続けて行く子どもたち。生ある限り彼らは逞しく生き抜くだろう。だが、剥奪された彼らの尊い子ども時代がその手に再び還ることは、もう決してない。 【BOWWOW】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-06-04 18:07:43)(良:3票) 41.「誰も知らない」――鑑賞中、この題名を何度も頭の中で呟いていた。 来るはずのない母親を駅まで迎えに行く二人の姿、モノレールの光。援助交際で得た金を受け取ることができず、街を駆け抜ける明。暗い飛行場で穴を掘るガリガリという音。暗い道を子供だけで歩く場面を観ていると、子供の頃に迷子になってしまったときの心細い気持ちを思い出す。 あの頃は、ちょっと親とはぐれてしまっただけで、もう二度と会えないんじゃないかとパニックになって泣いていた。この映画を観ている間、ずっとそんな心細さが胸を占めていた。子供たちはこんなにも危ういのに、「誰も知らない」。哀しく、辛い題名だ。呟くだけで、寄る辺ない感じ、どうしようもない心細さが襲ってくる。安心できる居場所、守ってくれるものが何もないという途方もない寂しさ。痛みに満ちた映画だ。この痛みは決して忘れることができないと思う。 【no one】さん 8点(2005-03-20 10:06:05)(良:2票) 40.是枝監督という人は、そのドキュメンタリー的手法を用いて、いわゆる「物語」の枠組みからこぼれ落ちてしまうモノ(物・者)たちを画面に捉えようとしている作家だと思う。・・・と何だか偉そーな言い方をしてしまったけど、要は現実ってそんな起承転結とか、或いは良いモンと悪モンとか、分かりやすくなってるわけではないじゃん。それを強引に分かりやすい形で解釈しようとすると見えなくなってしまうものがある、と言いたいのじゃないかな。例えば・・・例えば、第二次世界大戦中のユダヤ人とか、或いはフセイン政権下のイラクの人々とか、そんじゃなかったら今の北朝鮮の人々でもいいんだけど、大体「悲惨」という風に思われてるでしょ。いや、実際悲惨だろうし、ナチやフセインや将軍様を正当化するつもりは毛頭ないよ?んでもさ、だからって人々が四六時中ずぅーっと悲しがってて良い事なんか一つもなかったか?っつったら、それも違うと思うんだよね。きっと悲惨な暮らしの中でも、ささやかな喜びとか幸せとか笑いとかあると思う。人間は弱いようで強いし、誤解を招くような言い方だけど悲惨な状況下にある人々を単に「かわいそうな人」と捉えるのってかえって失礼な気もするんだ。で、話を映画に戻すと、確かに現実に起こった事件も映画の中の出来事も「悲惨」だし、その罪を問われるべき人もいると思う。でも、そういう中でもおそらくあったはずの幸せとか喜び(別の言い方すれば、人としての「尊厳」)が、この映画の中には込められている、と思う。で、カンヌとかは別に関係なく、僕はこの映画、好きです。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-10-27 19:57:21)(良:2票) 39.《ネタバレ》 モデルとなった事件とは細部が異なっていると言った意見が多くあるが、私は実際の事件との整合の粗は特に気になりませんでした。是枝監督ご自身も、過去に起きた事件の詳細を伝えることは念頭になく、観た人がこれを教訓としてどうするのか、未来に向けた建設的な視点で本作を撮っているように思います。こういった事件の根絶は難しい。だが、それを目指して先ずは何かできること一つ、である。これを観た人が一人でも多くこのような母親にはなるまいと心に誓ってほしいし、親であるなら子供を今まで以上に大切にしてほしい。前を向いて歩きだすラストから監督のその思いは充分に伝わり、救いのない話の中に一筋の光明を見た気がします。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-05 21:06:02)(良:1票) 38.《ネタバレ》 もちろん一番よくないのは育児放棄した両親とりわけ無責任なヤリマンママなのであるが、それはこの映画では断罪していない。日本ではまず見かけない「ストリートチルドレン」だが、もし東京にストチル(略した)がいたらこうなるだろう。 コンビニで、チョコを沢山レジに持っていった時、店員は「旅行にでもいくのかな」とテキトーなことを言う。廃棄になる弁当をこっそりあげるコンビニバイトも、疑問を持たない。しかしこのやりとりは、あまりにも非日常的ではないか。それが監督の言いたかったことなのではないか。要は、こういう不自然な子供の行動について、まわりの大人は「?」をいだかなきゃいけない。それが大人に出来ることだろう。 残念ながら、東京でストチルになっても、普通の家庭の子供と区別がつきずらい。 【no_the_war】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-30 23:44:08)(良:1票) 37.《ネタバレ》 モデルになった事件を知ってから鑑賞しました。一部人物描写が事実と異なっていましたが、実在する子供たちへの救いかもと思いました。実在の長男がしてしまった事と映画の中の長男を比べると余計に辛かったです。あっぱらぱーで"子供より男"な母親。そして異常な親子関係が通常になってしまった子供たち。子供たちの学校についても、何故行かせないのかは実際の事件のレポートで謎が解けます。映画だけ観ていたら分からないと思います。そういうのを説明に入れなかった理由がいまいち分かりませんでした。映画は観ていてとても悲しく切なかった。そして小さな子たちの明るい演技に救われ、そして益々悲しくなる。いつも明るくおばかで愛らしい次男坊の変貌が悲しい。4,5歳になるのに赤ちゃん用のピコピコサンダルしかない次女の後姿がとても悲しい。母親の服を売らせない長女が悲しい。僅か小学生で家族の面倒、家計・家事等全てを押し付けられた長男が悲しい。その反面大人たちの冷たさ。少なくとも母親の元彼たちは実情を察する事は出来た筈。そして母親。もう言葉にならない。次女の死後届いた現金と手紙を見て本気でむかついた。親になってしまったら「いち抜けた」なんて出来ない。かといって"子供が全て"になるべきとは思えないが、親の責任はある。冷たいようだが実在した放置母の心境を知りたいものだと思った。この映画はそんな感情が渦巻く生々しい作品だった。 逃避的な救いは画面で見た悲惨な子供たちが役者である事でしょうか。 【ジェイムズ】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-04-21 01:05:38)(良:1票) 36.ヘビーだ。お酒とつまみを目の前にしながら口にする事なく見終えました。 【junneisan】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-23 21:53:41)(良:1票) 35.子供の演技が自然で、途中から映画を見てる感じがしませんでした。だから同時にすごく胸が痛くなった。子供を置き去りにするという題材がショッキングなだけに、そのショッキングさだけを浮き彫りに描かなかったことで、無邪気に遊ぶ姿すら、この子たちが世に取り残されていくように見えた。 【耳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-28 15:38:39)(良:1票) 34.子供は子供の世界を持っている。明を中心とした4人は、周りの大人に助けを求めたりせずに自分たちだけで必死に生き抜いていこうとする。確かに子供の頃はこんな風に行動するかもしれない。別に親を始めとした大人への侮蔑とか、プライドとかが原因でこういう風に行動しているわけではなく、子供なりの世界との折り合いの付け方というものがあって、それに従っているだけだと思う。そこが大切にされていて、自分の子供時代を思い出さずにはいられない。それにしても話題となった柳楽くん、なかなかするどい目をしている。あんまり笑わないので、たまに笑うとドキっとする。母親がYOUというのもうまい。普通の女優だったら母親=悪のイメージが強くなってしまって観ている間ずっと母親を憎んでしまうが、YOUならただ身勝手なだけという感じがして映画のバランスをとってくれる。それにしても謎だったのがセーラー服の女の子。どうしてこの4人に付き合ってるんだろう。明が好きだったのか(それはないと思う)、それとも世界に自分の居場所が見つけられなくて、自分と同類の4人に引かれていったのか。音楽が透明感あってとても良かった 【おしりはばとび】さん 8点(2005-03-27 02:44:33)(良:1票) 33.危ない映画。「バトルロワイヤル」以上に18禁でしょう。子供達をこんなにエロチックに描いた日本映画は稀かも。明のほとばしる汗、ユキの可憐な指、清楚なセーラー服。東京の無表情な四季を通して、子供達の性と生と死を非情に描いている。ユキを羽田に埋めるシーンはまさしく“禁じられた遊び”の無垢なるいたずら。ロリコン・美少年趣味・死体愛好家の皆様は大喜び。変質者がかった見事な演出に拍手を送りたい。名作! 【つむじ風】さん 8点(2004-09-23 02:01:27)(良:1票) 32.演出をしてなく、とても観にくい映画であった。だが、演出されていないということは、ある種の感動やある種の憎悪を増長しないということだ。そのため、多分見た人は同一の答えを持ち合わせない映画と思う。つまり、自分自身がどう考えているかを認識できるという映画だということだ。 自分は、どう感じたかというと。子供は、親の枠でしか生活できないが親の枠から外れた時こそ本当の幸せを手に入れることが出来るのだと思う。(公園で遊んでいた子供たちの笑顔)また、少年少女達の非行は大人汚されることによって起きているのだと思う。(援助交際のシーン)そして、その汚れを落とす為に誰かに擦り付けたり他人にも自分と同じ汚れを与えようとするのだと思う。(イジメのシーン・万引きの強要) たぶん、これは自分がまだ子供だからそう思うのだろう。 【NAYU】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-09-03 20:03:23)(良:1票) 31.柳楽くんだけじゃなく子供達みんながセリフをしゃべっている、演技しているという感じがしない。母親のYOUと子供達のやり取りでもそう。回しっぱなしの隠しカメラで日常を撮ったように自然な感じがする。 それくらい普通っぽくリアルな映像で淡々と描かれるのでとても不思議な感じのする作品になっている。 長男の明は無責任な母親にあとをまかされるとなんとか兄弟の世話をして期待にこたえようとする。この世でたった一人の頼りになる大人がいなくなったのに、子供なりに知恵を絞って生きていく様子がけなげで逞しい。 映画は母親や父親、接点のあった近所の大人たちなどをことさら非難するでもなく、子供達を哀れむようでもなく、ただ淡々と子供だけが放り出された生活を描写するが、子供達の表情や生活状況からは少ないセリフ以上のものが伝わってくるので様々な思いがわいてくる。それこそがこの映画の狙いかもしれない。 題材がそもそもインパクトが強いこともあって、面白かったとか感動したとかじゃない、一言ではいえないような複雑な、たくさんの感慨がのちのちまで尾を引いて残る。 子供達が演技してるんだか素のままなのか判断がつきかねる、、というのでは「ポネット」のビクトワールちゃんが一番近い感じかもしれないと思い出したが、こういう作品(作りも感想も)はとても珍しかった。 明以外の子供達もみんな素晴らしくてびっくりだったが、それを引き出しカメラに収めた監督が一番うまかったのかもしれないと思う。柳楽くんは子供を代表して賞をもらったという気もする。 点数は悩んで・・7.5点といったところだけど未だにインパクトが強いのでやはり8点に。 【キリコ】さん 8点(2004-08-26 21:11:57)(良:1票) 30.胸をかきむしられた映画でした。下の彦馬さんの書き込みによれば監督が泣き顔は撮らないと言っていたそうですが、なるほど確かに泣き顔はなかった。それが象徴しているように非常に淡々とかつ綺麗に映画はすすんでいきます。そして僕の胸をかきむしり傷跡を残したのはその静かさによるところが大きいとは思います。ただそれはそうなんですが、あまりに禁欲的すぎたような気も。難しい所ですが。もう一度映画館で見たい気もしますが、最初の家族5人揃ってるシーン見たら号泣しちゃいそうで怖い。 【馬飼庄蔵】さん 8点(2004-08-23 15:43:23)(良:1票) 29.《ネタバレ》 是枝裕和監督による家族ドラマ。八方美人でヤリマン女のYOUお母ちゃん。父親の異なる4人の子供を抱える。大阪に出張のはずが電話で別の性を名乗るお母ちゃん、ガヴィーーン。長男のヤギラ少年が親代わり。だけど12歳で弟妹3人を養えるわけもなく、次第に極貧生活に突入。家はゴミ屋敷と化す。そんなボビっているオイラたち。シャツは穴だらけ、公園の水で洗髪。ある日、家の椅子から落ちて冷たくなった末っ娘。止む無くヒコーキの見える所で遺体をほかす。戸籍登録もされていない娘、誰も知らねえコト。実話に基づいた衝撃的な物語。傑作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 8点(2023-12-29 02:43:37) 28.なんとまぁ悲惨な話だ。酷い親に腹ただしくなった。子供達は長男長女が頑張るがどんどん生活は細っていき、最期は・・・。不登校?のお姉さんやコンビニのお兄さんの優しさが作中の唯一の救いだった。結局この事件はどんな結末だったのだろう。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-09-05 21:51:48) 27.悲惨すぎて、涙も出せない。惚けちゃう感じ。 新聞記事では伝わらない実像に、少しでも触れた気にさせてくれるという意味で貴重な映画。 実際の事件と違う部分があるというのは、そのままリアルに描いたら エグすぎて普通の人は鑑賞に耐えないということなんだろうと思う。私も、読んだだけでウゲっとなったし。また当事者へのプライバシー配慮という側面もあるかも知れない。 変に希望を持たせるような描き方をせずに 陰惨なまま終わらせて、「後は各自で考えるべき」と突き放すのも好感が持てる。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-03 17:24:06) 26.《ネタバレ》 この映画を観ていて、「蠅の王」を思い出した。 無人島で子どもたちが行き抜いていくという話である。 本作は、まさに都会という中で、子どもたちが生き抜いていく映画だった。 この映画は現実はこうだ!という映画ではない。 ただ子どもたちだけの世界を、静かな時間を描いている。 ドキュメンタリー手法で、大人が大事にする世間というもののない世界を我々に体験させてくれる。 いつこの幸せな時間が奪われるだろうと思っていたが、この映画はそこまで描かない。 社会への怒りなども描かない。 作者の主張の薄い映画だった。 それでも、とても作家性のある映画だった。 音楽も良かった。 ゴンチチの音楽が、都会の孤立を表してるようで、胸にスッと入ってきた。 救いのようなコンビニの女性店員さんが、ラストの曲のシンガーソングライターだと知ってビックリ。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2018-11-30 12:13:06) 25.良い映画を作ってますね。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-06-21 22:51:38) 24.《ネタバレ》 ●現金がない、電気・水道を止められるのは恐ろしいこと。実際、この映画の描写程度では済まないのだろうと思う。それでもなお、いびつながらも平穏な生活が徐々に荒んでいく様は見ごたえがあった。●もう一つ恐ろしいのは、学校に行かせてもらえないことで教育の機会と同年代の友人を作る機会を奪われることだ。主人公の男の子が不満を持ちながら母親を説得するすべがなく、テレビゲームを餌に遊び友達を逃がさないように努力したけれど、冷たく断られてしまう場面がつらかった。●何となくヤバい状況なのは分かるけれど、世間知が不足し、アドバイスをくれる大人もいないために、とりあえず目前の苦難を我慢するしかない。見捨てられた子供ほど気の毒な存在はない。●母親のキャラクターはリアリティがあって強烈だった。長男からなぜ学校へ行かせてくれないのかと問われた時、最初は言い逃れし、次にキレた。彼女には、子供をそう扱う特別な理由があるわけではなく、単に面倒だったのだろう。今さら取返しを図るのはしんどいことだ、そもそも、初めから通学していないけれど、今こうして無事生きているじゃないか、何が気に入らないのか、と。こういう人に「私はまずいことをしてしまった」と思わせるのは、たぶん誰であっても無理なのだろう。彼女は送金の描写により、どこかでつつがなく生きていることが分かる。子供たちに起こった事実を知ったら、長男をこう叱るはずだ。「任せるってあんたに言ったでしょ?なぜこんなことになってんの?」。●音楽はゴンチチ。生活に暗雲が迫る状況とのんきなBGMとの組み合わせが妙だった。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-10-08 19:38:22) 23.重そうなトランクを開けてびっくり、これはただならぬ映画だと感じた。映画の元になった事件はもっと悲惨なものだったろうし、親の身勝手さで起こる家庭崩壊問題は私が現役の頃も多々あった。10年ほど前この映画を見たときは、唯ださいたたまれなかったというのが正直な感想、現役を退いた今は比較的冷静に見ることができたが、何度見ても考えさせられる映画ということには変わりはない。コンビニ店の店員や不登校の子などの接点がある以上、もっと何とかならなかっただろうかという気持ちは残るが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-14 09:56:06)
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