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拝啓天皇陛下様

1963年【日】 上映時間:99分
ドラマコメディ戦争ものシリーズもの小説の映画化
[ハイケイテンノウヘイカサマ]
新規登録(2004-07-05)【DONGYAOS】さん
タイトル情報更新(2024-11-28)【イニシャルK】さん
公開開始日(1963-04-28)


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監督野村芳太郎
キャスト渥美清(男優)山田正助
長門裕之(男優)棟本博
藤山寛美(男優)柿内二等兵
左幸子(女優)秋子
高千穂ひづる(女優)手島国枝
中村メイコ(女優)井上セイ子
穂積隆信(男優)副官
井上正彦(男優)情報部将校
玉川伊佐男(男優)髭の兵隊
森川信(男優)博の伯父
上田吉二郎(男優)朝鮮のとうちゃん
加藤嘉(男優)堀江中隊長
西村晃(男優)原一等兵
多々良純(男優)浦上准尉
桂小金治(男優)鶴西
高橋とよ(女優)やり手婆さん
清川虹子(女優)井上セイ子の伯母
葵京子(女優)鶴西の妻
山下清(男優)街の人
小田切みき(女優)浦上の妻
若水ヤエ子(女優)中島の女
山本幸栄(男優)経師屋主人
浜口庫之助(男優)天皇陛下
谷よしの(女優)
原作棟田博
脚本野村芳太郎
多賀祥介
音楽芥川也寸志
撮影川又昂
高羽哲夫(撮影助手)
製作白井昌夫
企画市川喜一
高島幸夫
配給松竹
美術宇野耕司
編集浜村義康
録音栗田周十郎
松本隆司(調音)
照明三浦礼
その他IMAGICA(現像)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

別のページへ(8点検索)
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10.《ネタバレ》 いや、ほんと、そうなんですよ。人生において、いろんな人と逢ったり別れたりってのを繰り返すんですけれども、何か妙なクサレ縁みたいなのがあって、ふと気が付くと、何だか知らんがコイツとの付き合いって、かれこれ長いよなあ、ってなヤツがいたりする。何度離れても、なぜかまた出会って、つかず離れず、まさか、こんな長い付き合いになるとは。。。
長門裕之演じる「ムネさん」の視線から描かれる、戦前の軍隊時代からの友人・ヤマショー。これって、友人って言って、いいのかな。とにかく、クサレ縁です。そのヤマショーを、渥美清が演じていて、キャラ的にも、寅さんの原型のような。
しかし寅さんほどには「都合よく」デフォルメされたキャラではなく、もっと普通に庶民的。普通に純粋。ただそれが、いささか度を超しているもんで、いろいろと騒動を起こすのですが、二年兵になれば「普通に」初年兵をイビるし、「普通に」女郎買いもするし、盗みですらノホホンとやらかしてしまう。しかもそれを「徴発だ」などと澄まして言ってのけたり(そのヤマショーに対して、日本人が「日本人に対して」やるのはけしからん、と怒るムネさんもまた、庶民的なのだけど)、その庶民的であるが故の罪深さ、みたいなものも背負った存在として、ヤマショーは描かれています。
衣食住に困らないというただそれだけの理由で、理不尽な軍隊生活を耐え、いやそれどころか離れたがらず、そして、かつて世話になった上官への思慕を抱き続け、天皇陛下を敬い続ける、純朴な男。戦争が終わり、世の中が変わって、日本人が変わっていっても、この男は変わらない。
こういう国民の純朴さを利用して、当時の日本という国は、無謀な戦争に突入したのではなかったか、、、などと言うと、「国民は被害者でした」で済むのかよ、という声も出るのかも知れませんが、ただ純朴であることの罪深さと、その純朴さを利用する罪深さとは、ともに忘れちゃいけないんだと思う。しかし、多かれ少なかれ、それらは忘れ去られてしまう。「忘れる」ということの罪深さ。ヤマショーはニコニコしながら、しかし「変わらない」ことで、「忘れる」ということを暗に批判する存在ともなっています。
時代が変わり場所が変われど、当たり前のように再会できるヤマショー。しかしある日突然、二度と会えなくなる存在になってしまう。このまま彼を忘れていいのか、戦争を忘れていいのか、というラスト。コミカルでありつつシニカルであったこの作品が、最後に見せる哀しみです。 鱗歌さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-09-29 17:47:14)

9.これまでに寅さんを何回見たか分からない僕にとっては、渥美清=寅さんのイメージがあまりにも強すぎるのです。
しかし本作の見ている間はずっと、不思議と寅さんを思い出すことはありませんでした。
本作の中ではすっかり渥美清=ヤマショーになってしまっていました。渥美清の凄さを改めて思い知らされます。
渥美清が笑わせ泣かせてくれます。生涯の友に振り回されながらも受け止める懐の深さを感じさせる長門裕之のムネさんも実にいい。
冒頭で語られるヤマショーの生い立ちに、当時の農村の窮状を思わせる手紙。当時の若者が避けては通れない軍隊生活と戦争。
そして戦後の混乱期。ヤマショーが徴発と言いながら鶏を農家から盗んでくる。
昭和22年ごろと言えば、まだまだ遅れて復員してくる人もいたであろう貧しく苦しい時代。
戦中と戦後の境界線が曖昧になってこんな騒ぎが起こることもあったのかもしれません。
ヤマショーも少しずつ終戦後の暮らしに順応し始めたかに見えましたが、しかし・・・。
戦中から終戦直後にかけて、男と女も、誰もが戦争に人生を翻弄された時代。
ヤマショーとムネさんの出会いと別れと再会の中に、そんな時代の世相と時の流れをとても巧く重ね合わせていく。
ヤマショーのキャラクターもあり、ブラックユーモアも含みつつあっけらかんとした作品の空気の中に、
戦中から終戦直後を生きた庶民の苦しかった日常を描き出す。いい泣き笑いのある人情喜劇でした。 とらやさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-10-16 18:27:15)(良:1票)

8.貧しさの時代、主人公のように軍隊を真逆にとらえる人も多かったのでしょうね。渥美清が寅さんよりもいい味を出していて、可笑しさの中にも共感できるところがたくさん入っているいい映画でした。 ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-11 20:48:17)(良:1票)

7.《ネタバレ》 タイトルとは裏腹の笑いあり涙ありのヒューマン喜劇。戦争・貧困といったテーマは元より人情味あふれる渥美清らしさが存分に発揮されておりました。華厳の滝の死体処理ってのは失礼ながら笑ってしまった。 すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 8点(2012-01-22 21:59:18)

6.《ネタバレ》  軍隊というのをこういうふうに捉える人というのは、珍しい。
 よく、「タダで飯が食える場所」として刑務所に何度も入りたがる、犯罪者の話を物語の中では見るが、それも軍隊となれば、普通は話は別だろう。それだけこの主人公は、体と心に自信があり、且つシャバでは苦労した人なんだろう。
 生来の丈夫な体と、図太い神経で、軍隊ではさほどの苦労もなく、良き上官に恵まれた「ヤマショウ」は、天皇陛下の熱心な信奉者(というと語弊があるか)になる。、今で言うところの「ファン」なのか!
 最後、ヤマショウが、亡くなった時、画面に手紙の文面が映しだされる。
「拝啓、天皇陛下様
 陛下よ、
 あなたの
 最後のひとりの
      赤子が
 この夜
 戦死をいたしました。」
 これは、ヤマショウの視線ではなく、観客の視線の文面、我々が陛下に知って頂きたいと願う視線の、出すことの叶わぬ手紙なのだ。そして私は、ここまで来てやっと思い知る。この物語全体が、陛下に宛てた手紙だったのではないかと。ヤマショウが出そうとして出せなかった、ファンレターなのではないかと。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-15 21:45:39)(良:1票)

5.今までろくな教育も受けておらず、その日の食べ物にも困っていたが、軍隊に入ることで初めてまともな生き方ができた前科もちの男のお話。
じつはこれ当時ではよくあった話しだったらしいですよ。お話としてもブラックジョークがあってよかったですが、とくにラスト。もっと軍隊生活について尺があればなお良かったですね。終戦からが長すぎたような・・・
 まさか山下清が出演しているとは思いませんでした。 のび太さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-01-30 23:07:49)

4.昭和天皇陛下様はこの作品を御覧になりましたか?私は少し泣けもしましたし大いに笑いもしました。 aksweetさん [映画館(邦画)] 8点(2007-04-06 23:14:27)

3.《ネタバレ》 ストーリーとしては、軍国主義の時代に翻弄された人々を描いているのですが、その中で主人公は天皇陛下を敬愛し軍隊を天国だと言い切る異色ぶりで、彼の生涯を通して軍国主義というものを皮肉っています。(非常に粗暴だけど純粋なキャラクターで、渥美清の演技が光ります。)
ただ、まだまだ日本も今のような豊かな国ではなく、子供の身売りなんかもあった時代ですから、主人公が、「軍隊は天国だ」と言うのも理解できないことはなく、一面的にこの作品を捕らえることはできないです・・・・・。(まあ、主人公も最後は結婚相手も見つかったし決して不幸な人生では無かったと思いますが。)
渥美清以外の役者さんも非常に良く楽しい作品でした、
TMさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-07-26 15:09:46)

2.映画見て久し振りに笑った。やっぱり渥美清はすごい。 ゆきむらさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-01 22:15:57)

1.軍隊なんか誰だって嫌なものだろうに、そこが天国のように思えるというのはよほど生活が苦しかったということで、1年目は2年兵に苛められても我慢、2年目には立場が逆転する。2年兵の西村晃がうまい。
彼を哀れんだのか軍の中隊長は新兵の教師(藤山寛美)を教育係りにつけてくれたり除隊の時に着物をくれたりする。愛情に恵まれなかった正助は初めて暖かい情を受けて彼を父のように思う。ちょっとコミカルな中隊長の加藤嘉が絶品で思わずホロリとさせられる。
この作品には大勢の人が出入りしてそれも楽しめる所だが、最初から最後まで登場する中心人物は正助の渥美清と、彼と軍隊で知り合い長い付き合いをすることになる長門裕之の二人。ボケとツッコミでもないけどなかなかいいコンビで楽しい。渥美清が演じるので正助は一見気のいい人に見えるが、新兵に威張ってみたり卵や鶏をかっぱらってきたりする。一目見た天皇に感激し軍隊に疑念のない彼が戦場ではどうであったのかと思うと、そうそう好人物とばかり言えないかもしれない。コメディとしては十分楽しく面白い作品だが、正助や軍の描き方などにもう少し毒(パンチ)があればもっと面白くなったかもしれない。
キリコさん 8点(2004-11-28 20:37:34)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 7.12点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
325.88% line
412.94% line
512.94% line
6720.59% line
7823.53% line
81029.41% line
912.94% line
10411.76% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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