みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.内容の濃い、素晴らしい作品。だが大きな興行収入は期待できない、そんな作品。それにしてもショーン・ペンの演技力が尋常ではない。オスカー受賞も納得。こんな作品を観た後に、日本のタレント(俳優ではなく)が主役を張る映画なんて絶対に観れない。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-09-28 01:18:09) 4.自分がマイノリティだと感じているなら、それには何か理由があると考えた方が良い。我々ひとりひとりに物事を変える力があるのだ。ハーヴィー・ミルクの強い心は、彼の周囲に集まった人々、そして一般市民へと浸透していった。今では考えられないことだが、法律で同性愛を禁止しようとしていたなどとは、何とも恐ろしい話だ。ショーン・ペンの演技はまさに完璧(ハーヴィー氏本人はどちらかというとハビエル・バルデムに似ている)。「我々は平等だ」と拳を振り上げるシーンでも、くねっとしているところなんか最高。脇を固める面々も、ジョシュ・ブローリン、エミール・ハーシュ、ジェームズ・フランコと実力派揃い。特にブローリンは最近いい仕事をしている。伝記ものとしても非常に分かり易く作られており、オスカー受賞は納得の出来。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-28 10:18:35) 3.《ネタバレ》 「ゲイの政治家を描いた作品」が面白いわけがないとレッテルを貼り付けて、今まで敬遠してきたが、いざ鑑賞してみると、飽きる部分がほとんどなく、映画自体が意外と面白い。 ゲイの気持ちはさすがに理解できず、コアな部分については感情移入しにくいが、マイノリティに対する人権侵害を許さない戦いという観点から見れば、感情移入することもできる。 自分らしく生きられない人々、自分を偽って“クローゼットの中”で生きなくてはいけない人々が、自分らしく生きるための戦いは美しくも感じられる。 彼ら自身の戦いだけではなくて、自分達と同じような迫害や苦しみを味わなくてはいけない子ども達のための戦いでもあるというのも、素晴らしいメッセージだ。 また、ハーヴィー・ミルク一人の戦いではなくて、彼の仲間や彼の支持者、彼の言葉を聞いた者、彼の当選を知った者たちによるムーブメントがこの流れを作ったことがよく分かるようになっている。 チカラのある一人の戦いではなくて、迫害を受ける人々それぞれ一人ずつ立ち上がってこそ、世の中を変えることができるパワーを産むということが伝わってくる。 まさに彼が行ったのは“リクルート”ということだろうか。 ハーヴィー・ミルクについては何も知らなかったが、本作を観れば、彼の生き様、彼の夢、彼の希望、彼の志、彼の愛がはっきりと見えてくる。 当該人物について何一つ描けていない伝記モノが多い中において、本作は極めて優秀な伝記モノとジャッジすることができる。 ただ、本作を見て、ハーヴィー・ミルクについて、清廉潔白な偉大な人物であるとは思わなかった。 ガス・ヴァン・サント監督は、彼をリスペクトする気持ちはあっても、彼を美化する気持ちはないと感じられた。 そういう意味においても、なかなかフェアな映画に仕上がっている。 彼は“特別な存在”ではなくて、恐らく“誰とも変わらない普通の男”ということなのかもしれない。 ゲイについては、さすがに気持ちも分からず、身近にもいないので、彼らの心情を深く理解することはできないが、彼らに対する“偏見”はやや無くなったと思う。 本作には、そのような効果もきちんと含まれている。 アカデミー賞作品賞ノミネート、主演男優賞受賞は偽りではなくて、本作に対する妥当な評価といえる。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-06 13:17:24) 2.《ネタバレ》 鑑賞前の予想とはかなり違う、ハーヴィー・ミルクという人間の40歳からの8年間の生き様がガツンと心に響くとてもアツい映画でした。実話モノの持つ説得力のあるパワーがビンビン伝わってきます。同性愛ものは苦手なのでどうしようかな?と思ったのですが、観てよかったです。とてもいい映画でした。映画の冒頭のミルクの「40歳にもなって誇れる事を何もしていない」という台詞がとても強く印象に残りました。放浪紳士チャーリーさん、同世代ですね。よ~く分かりますよ…。冒頭のこの台詞が観ている間も、映画館を後にしてからも、そして一日経った今も頭から離れません。僕にはミルクのような行動力も無いし、結局は大したことは何も出来ないんですけど、一日一日をもうちょっと頑張ってみるか!この映画に元気を貰ったような気がしています。ゲイ・ムーヴメントのカリスマとなっていったミルクの強さも弱さも見事に演じきったショーン・ペンのアカデミー主演男優賞受賞も納得の素晴らしい演技でした。ラストでミルクと行動を共にした仲間の今が伝えられますが、皆ミルクの遺志を受け継ぎ、誇りに満ちた人生を送られているのにも納得できると共にとても嬉しい気持ちになりました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-05-01 01:11:00)(良:1票) 1.《ネタバレ》 レイトショーが終わった後、この映画のポスターの前でしばらく立っていた。主役のミルク=ショーン・ペンが真っ直ぐな笑顔でこっちを見ている顔を見てるだけで、なんだか涙が溢れてきて困った。「おい、どうした?元気出せ!」って言われてるみたいで。ああ・・・どうやら最近の俺はかなり精神的に参ってるみたいだ・・・。映画の内容そのものに刺激を受けたというよりも、未だに何も為していないこれからの自分の人生どうすべきか、この作品を観て彼から軽くでは有るがポンと背中を後押しされたような感じ。かつては(今もか?)40歳といえば「不惑」と言われていたが、勿論自分も含め足元さえ覚束無い状態でフラフラしている同年代の人間が、この日本に一体どれだけいる事だろう?この映画の主人公、ハーヴェイ・ミルク氏は1972年当時、齢40歳にして志を立てゲイムーブメントに身を投じ、第一線で8年間活躍して・・・そしてあえなく凶弾に斃れた。志を同じくする数多くの人間を遺して。ストレートとかゲイとかはこの際関係なく、自分がマイノリティだとある程度自覚してる人間の方がこの映画はより共感出来る映画のはず。このテの映画にありがちなきわどいシーンも意外に少なかったのも高ポイント。実際のドキュメンタリー映像を巧く絡めてくる展開も効果的。ただ、一側面であったはずの彼の家族との関係がどういった状況だったのか一切描かれていなかったのが、片手落ちじゃないかとちょっと思ったんですが・・・。他作品のレビューでも書いたけれど僕自身も、どっちかっていうとマイノリティ側の人間。自己をハーヴェイ・ミルクの生き方に投影させたと思われる脚本と、ショーン・ペンのアカデミー賞受賞は納得の出来栄え。彼を囲むジェームズ・フランコ、エミール・ハーシュも「ハイスクール・ミュージカル」のライアン君も含め揃って自然体の好演。同じ40歳前後世代の方に観て頂いて、いろんな感想を伺ってみたいなあ・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-04-25 10:27:27)(良:1票)
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