みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 たくさん人が死んでるので、面白いという表現が妥当かどうか悩ましいけど、やっぱりこの作品は面白い。 冒頭の殺人事件から回想への繋ぎ方が上手いので、一気に話に引き込まれます。 戦争に人種差別を絡めた重いテーマで、宗教色もかなり強いので苦手なジャンルではあるんですけど、プリマヴェーラ像の首というインパクトのあるアイテムのお陰で、退屈することなく牽引してもらえました。 終盤は完全に感情移入してしまって、自分も部隊の一員というくらいの勢いで頑張りましたけど、ただ涙腺を崩壊させるしかできない無力さに打ち拉がれました。 それでも、まあ、これが戦争の現実なんだろうなって少し悟りを開いたところで物語は現代に戻って裁判です。 もう悟りを開いちゃってるので死刑でも別に構わなかったんですけど、謎の女弁護士が現れて保釈金200万ドル現金でお支払いしますって、何これ?面白いんですけど! まあ、冷静になって考えてみれば、殺された男もそんな極悪人だったわけでもなく、戦争の悲劇の一因に過ぎなかったとは思うので、手放しで万々歳とはならないんだけど、その後の再会シーンのお陰で、なんだか感動的な話だったような気がしてきます。 結局、プリマヴェーラ像の首には大したご利益もなくみんな死んじゃったけど、ラストの再会に導いてくれたという意味では、奇跡を齎してくれたんですね。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-10-21 15:54:19) 2.《ネタバレ》 奇跡も悲劇も惨劇も全て人間が起こすもの。そしてそれはどっちに転ぶかなんて誰にもわからない。アメリカ、イタリア、ドイツ、パルチザン、白人、黒人、兵士、民間人、少年。そうやって意図せず一くくりにさせられる部分と、決して一くくりにできない1人1人の心の部分との葛藤。 本意ではない戦争という舞台を通じて出会い、時には交流を深めたり、争ったりする。しかしどれだけ追い込まれても人間の奥底にある「慈悲」の心は失わない。だからこそそれが最後の最後で奇跡を起こさせる。私は弱い人間なので、そこに描かれるものが真実であったとしても、救いを求めてしまいます。戦争という人の命を簡単に奪い合う醜い中でも、人の心を失わなかったものに救いのある展開は本当に安堵します。 戦争で生き残り、まっとうに余生を過ごしている男が容赦せず人殺しをした相手とその理由。そしてその釈放に力を尽くした人間の存在。見終わると全てが見事に繋がります。 冒頭で上から降ってきた新聞を見た時に、衝撃でカップをこぼす彼がアンジェロなんですね。最後のバハマのシーンで、老いたヘクターに語りかけるアンジェロの目が、戦地で出会った少年とまったく同じ純粋な目をしていたので、涙が止まりませんでした。 スパイク・リーは個人的には前作でとてもガッカリさせられたのですが、この作品はまさに新境地で感動いたしました。チョコレートの巨人を演じた役者さんが本当にステキだった(ちょっとだけ「パニック・ルーム」のフォレスト・ウィテカーとイメージがかぶりました 笑)ことも最後に付け加えます。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-04-29 17:57:25)(良:1票) 1.《ネタバレ》 敵、味方、殺す側、殺される側 当たり前ですがみんな同じ"人間"なのですね。 そのことが実感できる戦争映画と言うのも珍しいと思います。 セントアンナで住民虐殺の指揮をとるSS将校さえも同じ人間だと言う事を薬指にはめた指輪が物語ります。 "人間"は見ず知らずの子供を命がけで守ろうとする優しさを示すことも出来るし、無抵抗な女 子供をあっさりと殺してしまう残虐さを示すことも出来る。 主人公が、かつて仲間が(文字どおり)命懸けで守った少年に再会するラストは唯一の救いです。 そうでないと辛過ぎます。 【Feld Hern Halle】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-05 00:19:51)
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