みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.モーニンっす。 昨日は持ってるBlu-rayを物色していたんだ。 そこで、観た事が無かったので…今回初めて観る1本。 ――ロビン・フッド(2010) そう、リドリー・スコット版のやーつー。 でも「何で、この作品を観なかった?」と回想してたんだが… ううーん…観たい映画がラッシュしてたってのも勿論あるんだけど、一番の理由は「グラディエーター」のせいだな。 あれって最高映画の1本だけど…監督(リドリー・スコット)と主演(ラッセル・クロウ)がロビン・フッドと重なってるし、またジャンルも中性っぽいってのもある。 故に(俺的には)一瞬観るのを躊躇してしまったんだろうね… まぁ、よくよく考えりゃ時代背景も全く違うけど…「ミッション:インポッシブル」シリーズとか「男はつらいよ」の寅さんシリーズとかみたいに習慣化したなら別として、違う作品だと、なるべく回避して欲しいなーって思う次第なんだが……他の人はどうなんだろ? 俺的に、ジャッキー・チェンの映画っぽいと思うんだよな、マジで。 ――さて、ロビン・フッドだ。 ただ観るだけじゃ詰まらないので英雄として捕らえ、その「ロビン・フッド」の系譜を学習したくなった。 なので、自宅の下にあるBookoffに行って持ってない「ロビン・フッド」を関する作品を全部揃えてみた。 まず、2日間で観たんだが…頭の中がもう大変だわ。 だって、作品の其々がシーンをフォローし合って「脳内で一本の映画」っぽくなってしまいやがんの。 こういうの滅多にないけど(別監督で)たくさん出てる作品……例えば、キングコングなら出来そうな気がするね。 ソぉーンなコぉーンな的に、難関を乗り越えて途中で他の映画も挟まず…うん、全部観終わった。 んで、この作品に関しては… 設定は流石だし、観てて重厚感が感じられるのは流石リドリー・スコット監督って感じだ。 簡単に言うと、(皆の知っている)ロビン・フッドが出来上がるまで!…って感じだったが、その導入も凄く上手いな、と思った。 ただ、ケビン・コスナーのロビンを観てると、そこまでの流れを期待しちゃうのは好いのか?・悪いのか?の判断は難しい所ではあるけど。 ただ、テーマとして…今回は指導者…つまり、「王」と言う権力者についてテーマの一つとして語られてたのが面白かった。 そして、「王が創った法」が気に入らなければ…もはや闘うしかないのだ! 例えアウトローと冠されようとも…。 そして、ロビン・フッドについて調べたが… 彼は、実際に居たのか?それとも居なかったのか? そして、もし居たとしても「複数の人間を集合させていた」説が主流で濃厚らしい。 いや、事の真偽は置いて置いて… ただ「集合説」はヒーローの誕生として面白い発想だ。 例えば、何かのドラマを考える時に、新しい作品を派生させたい場合は「Aというキャラ」と「Bというキャラ」を足してしまうのも(俺の)考えのひとつ。 複数のキャラを足して1つにする時って、普通は外見が多いけど…スキル的な技だけじゃなく、性格なんかを足してみるのも良いかも知れない。 今回のロビン・フッドの件で「これは面白い入り口だぞ…」と気持ちが昂ったね。 なーなんて考えてたら…うん、色々と夢が広がってゆきそうだ。 想えば、アレだ。 ――英雄とは遺産だ。 いや、英雄って強さの伝承だけじゃない。 このように「新しさ」を産み出すための遺産でもある。 そして、新しい英雄が…また生まれる。 涯てなどなく…今も生まれる。 まるで輪となって…生まれる。 ああ、その素晴らしさよ。 ああ、時代と英雄たちよ。 . 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-02-24 07:25:46) 8.《ネタバレ》 やはりスコットは凄ぇ! 彼の作品全部に言えることだが、とにかく構成能力が凄まじく高い。 話的には『兵卒のロビンフットが騎士になりすましリッチな生活を手に入れようとするが、気付けばなりすました領主の義理息子になり、気付けば民に好かれる領主になり、気付けば兵をまとめフランス軍に勝利し、その功績を妬まれた王様から隠れるため森へ・・終』と、並の監督が作れば3時間は越えてしまうような内容を、非常に絶妙なテンポと繋ぎの上手さでダレること無く高い密度で2時間30分以内に収めている。 キャラの位置関係もキッチリ決めており、と言うか掘り下げているのは主人公とヒロインのみ。後のキャラは本当にそのシーンを盛り上げたり話を進めるためにだけに存在し、格好良い死に様や特定の敵役もいない。だからこそ主人公の活躍とストーリーに集中できる。正に盛り上げるための『脇役』として最高の仕事を皆がしているのである。 そしてたっぷり時間を割いて描かれているロビンフット(ラッセルクロウ)がまぁ素敵。劇中2回しか言わなかったが、2回目の『優しく誘えよ』を聞いた瞬間私の中の乙女心がキュンキュン唸りを上げ思わずウットリ、男も惚れこむナイスガイでした。 ただ難点を挙げるとすれば、この監督の作品ってコレだと言うクライマックスが無い気がします。印象的には『75点~85点』のシーンが起伏なく続く感じで、全体的な作りは素晴らしいが、100点級のズドン!と突き抜けたクライマックスが無い(実際最後の合戦シーンもブレイブハートと比べるとちょっと・・・)。そのため緩急の激しい作品を好む方にはちょっと合わないかも。 しかし、個人的にはそれも『味』として楽しめますし、主人公の底無しの格好良さを前面に押し出したエンタメ映画『ロビンフット・エピソードゼロ・そして伝説へ・・・』。最後も綺麗に『俺達の戦いはこれからだ』で締めてくれました。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-05-21 16:49:54)(良:3票) 7.リドリー・スコット×ラッセル・クロウということで期待通りの雰囲気で大変面白かったです。個人的にはあのアホ王様がロビンフッド(国民)との約束を裏切ったのに失脚しなかったのが、気分悪い。ベタでもああいうアホは倒されたほうが見終わった後清々しい気分になれる。 【のははすひ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-05-25 00:10:16) 6.《ネタバレ》 随分前にケビン・コスナー版の『ロビン・フッド』を観たことがあるが、どんな内容だかすっかり忘れてしまっていた。…なので、今回の作品も別に違和感なく観ることができた。リドリー・スコット監督×ラッセル・クロウの歴史スペクタクルということで、どうしても『グラディエーター』と比較してしまうが、こちらは意外と軽いノリ。久し振りに血湧き肉踊るエンターテインメント作品を観た。ヒロインのケイト・ブランシェットが、気丈だが可憐な女性マリアンを見事に演じている(惚れました)。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-04-16 07:27:26)(良:1票) 5.《ネタバレ》 ↓のお方、どうもありがとうございます。あなたの書き込みがなかったら、未だに頭の上のりんごを射貫いたのはロビン・フッドだと思っておりました。 お正月に見るのにふさわしい、壮大な映画でした。歴史物はそう得意ではないのですが ストーリーにもすぐに入り込めて、当時の庶民の暮らしや生活ぶりを見るのも楽しかったです。たった何日間の結婚生活だった夫だったのに年老いた家長に変わって家を領地領民を守り抜いたケイトはすごい。まだ女だけじゃなくて男の自由も尊重されなかった時代なんですね。 【モフラー】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-01 17:33:45)(笑:1票) 4.《ネタバレ》 良くできた映画です。 リドリー・スコット監督が、手堅い俳優陣を使って、中世から切り出してきたような映像をつくっています。 一つひっかかったのが、ロビンフッドの父が民衆の指導者たる石工という点。なんで石工? 東北大学の有光准教授によると、当時は石造建築の革新期で天井の重さを巧みに分散させて支える数学的知識をはじめ、高度な知的能力が必要とされる職業で、高度で複雑な最先端の知の世界に触れる存在として石工という設定が選ばれたのでは、とのこと。 【ぶん☆】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-19 22:24:28) 3.《ネタバレ》 この映画の良いと思った所は、出来るだけその当時の風景を出そうと心がけているところだと思った。とても質素なのだ。これが一番気に入った。また、私は歴史が好きだが、歴史で大事な事はその当時の様子を想像することだ。今と同じ人口のわけがなく、地面はもちろんアスファルトはなく、もっともっと動物達がいた大自然がすぐ近くにあったはずだ。この映画での感銘は、自由憲章のことだ。フランスはフランス革命により、王や貴族達をギロチンにかけて自由を手にした。しかし、その後で出来た政府が、今の民主党のようにドロドロになってしまった。それを見ていたイギリスは、王、王妃、貴族達を残し自由憲章へとすすむ。国民の自由というのは、簡単に手に入ったのではない。権力を持っている人間がそれを手放さないからだ。今回の映画でも王は、ロビンフットに嫉妬し、約束は破られた。しかし、その後に自由憲章は成就することになる。日本も坂本龍馬たちが頑張り、第2次世界大戦の後にアメリカに与えられた平和憲法があり、仮の民主主義が日本にはある。中国は未だに国民に自由はない。この監督のお手伝いさんの1人に確か日本人がいたことがあり、彼女が本を出している。(とてもお勧めです。変なイギリス人?)彼女から坂本龍馬という英雄を聞いて、イギリスにもロブンフットの話があるという会話をしたのではないかと思いながら見ていました。(ロビンフットという実在の人はおらず、色々な伝説が融合されて作られたと聞いています。) 【matan】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-14 14:01:17)(良:1票) (笑:1票) 2.《ネタバレ》 「ロビン・フッド」映画は多数製作されているが、有名なケヴィン・コスナー版も含めて鑑賞した記憶が残っていない。他の作品と比較することはできない点は良かったのか悪かったのかは分からないが、本作は素晴らしい作品と感じられた。 ストーリーに関していえば、サプライズ的な面白みはそれほどないといっていいだろう。浅はかなイギリス王を利用するフランス寄りの悪者を倒すだけというシンプルなものとなっている。 本作は、ストーリーで観客を魅了するというよりも、“完成度の高さ”で観客を魅了している。細かい部分まで驚くほどしっかりと作り込まれている。ここまで高い仕上りは、リドリー・スコット監督の“匠の業”といえようか。奇をてらうことはなく、シンプルでありながら、妥協を許さない姿勢が現れており、無理なく流れていく展開に安心して身を委ねることができる作品だ。 ストーリーに関して、面白みはないといったが、根幹部分についてはもちろんしっかりとしている。ロビン・フッドと呼ばれた男の“成長”“自己発見”のようなものが感じられる。自分が何者であるか分からなかった男が、ある貴族の偽の息子となり、貴族の息子として振舞いながら、自分のルーツを探っていき、自己のアイデンティティを確立していく。自分が何者であり、何をなすべきかを明白にした後に、“伝説”へと昇華していっている。“伝説”といっても、神話的なものや英雄的なものではなくて、何かに縛られるのではなくて森の中で“自由”に生きる一人の男、家族をもつ平凡な男のような形で締めくくっている点が素晴らしい。本作のテーマである「羊が獅子になる」という過程をリドリー・スコットならではの視点で見事に描き切っている。我々は決して英雄にはなれないが、誰しもが獅子にはなれるということを伝えているような気がした。 “弓の名手”という設定ながら、あえてそれを封印しているところにもリドリー・スコットのこだわりが感じられる。驚異的な能力を持つ英雄が活躍する映画ならば、資金さえあれば誰でも撮れるかもしれないが、英雄が英雄らしく活躍しない映画はこのコンビにしか撮れないかもしれない。 また、短い出番ながらも、ほぼ全てのキャラクターの個性や心情が感じられる仕上りとなっている。喜怒哀楽やユニークさを用いることにより、それぞれのキャラクターが生きており、これもリドリー・スコットの上手さといえるだろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-13 23:56:21) 1.《ネタバレ》 中だるみも感じさせず、最後まで一気に観られました。ケイト・ブランシェットは上手い!それにしても権力者が考えることは昔から変わりばえしないせいか、この手の義賊物はいつ観ても共感を覚えます。 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2010-07-26 11:43:02)(良:1票)
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