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蛇のひと

2010年【日】 上映時間:101分
ドラマサスペンスミステリー
[ヘビノヒト]
新規登録(2010-11-28)【鉄腕麗人】さん

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監督森淳一
キャスト永作博美(女優)三辺陽子
西島秀俊(男優)今西
劇団ひとり(男優)
國村隼(男優)
田中圭(男優)
勝村政信(男優)
河原崎建三(男優)
板尾創路(男優)
ふせえり(女優)
佐津川愛美(女優)
奥貫薫(女優)
石野真子(女優)
遠山景織子(女優)
あらすじ
ある朝、出勤した三辺陽子は部長の自殺を知る。しかも、直属の上司である今西課長とは連絡が取れない。更に、困惑する彼女に上層部から信じ難い衝撃の事態が知らされ、課長の所在を至急確認するよう命ぜられてしまう。そして、動揺しながらも僅かな手掛かりを頼りに今西課長の人間関係を辿る陽子は、やがて課長の知られざる顔を知ることになる。第2回WOWOWシナリオ大賞を受賞したヒューマン・サスペンスドラマ。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2023-09-22)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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1.《ネタバレ》 自分のまわりの人間は、良い人か、悪い人か。
その判別を一体どれくらいの人が“正確”に行えているのか。
果たして、「自分自身」はどうなのか?

一人の人間のインサイドに潜む「迷宮」のような闇を、類い稀な人間描写で捉えた秀作だ。
と、永作博美が口笛を吹きながら夜の街を歩くラストシーンを見ながら、思った。

突然自殺した部長。日を同じくして行方不明になった一人の男。
彼の「存在」を追っていくうちに、彼に関わった人間の様々な「不幸」を知る。が、彼のことを心底悪く言う人は一人も居ない……。

人間は一人では不幸にも幸福にもならない。人間は、人間により不幸なり、幸福にもなるのだと思う。
一人の人間の“口車”によって人生が転落してしまうという静かな恐ろしさを、絶妙な人間描写で表している。

某シナリオ大賞の受賞作らしく、人間を描く着眼力と描写力の反面、舞台設定のディティールにはチープさや古臭さも感じた。
あまりに今風でない職場環境や、会社の人間模様、「1億円の横領」なんて設定には、素人臭さも見え隠れすることは否めない。

が、ストーリーが忍ぶように“ひたひた”と展開し、西島秀俊の関西弁の違和感を受け入れ始める頃には、すっかりと一人の人間の「迷宮」に引きずり込まれており、永作博美と共に“出口”を追い求めていた。

ラスト、主人公は自ら“出口”を見誤ろうとする。迷宮の闇の中にそのまま呑み込まれるのか否か…。
最後の最後に絡み合う人間同士の心理の様には、「正論」だけでは説明がつかない本質的な“あやうさ”が含まれていて、とても深淵だった。

浦沢直樹の「MONSTER」の語り口も彷彿とさせる、人間の内面に渦巻く闇にまつわるサスペンスと人間模様を堪能できた。 鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-30 22:31:55)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 5.90点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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