みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 ラストのお約束的シーン。いいじゃないですか。そこで悲劇を描いたって大多数の観客は納得しませんて。古典的とも言えるアイディアながら、緊迫感のある演出で飽きさせられることなく描き切ってくれました。8点献上! 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-08 00:06:52) 3.映画が始まって数分で早速気が滅入ってくる。何と言う身も蓋も無い設定。「お金⇒時間」という寓話だけど、もうこれは比喩でも何でもなくて、「お金」イコール「時間」イコール「生きる資格」という、まさに現実世界そのもの。そう言って悪ければ、「現実世界の延長上に見えているもの、そのもの」ですわな。しかしこの映画、この図式でただ現実を批判しようってだけの作品じゃない。上記の図式そのものよりもむしろ、「貧乏ヒマ無し」っ言葉の方が本作によく合うかも知れない。時間の無い貧乏人は、よく走る。時には走らざるを得ない。男と女が(設定上は息子と母だが)互いに相手の元へと必死に走るシーンがある。そしてまた、共に逃げる男女の、手を繋いで走る姿がある。手を繋いで並んで走っていた男女が、ついに、互いに向かい合って走り始める時、どれほどのスリルと感動を呼ぶ事か。はたまた、敵役の男の、ひとり走り続ける姿、これほど彼の存在を印象付けるシーンがあるだろうか。「走る姿」というモチーフが作品の要素を有機的に繋ぎ合わせ、そこにドラマが生まれる、まさにこの作品はシンフォニーだと思う 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-04-29 11:42:36)(良:2票) 2.展開が少々(かなり?)強引だけど面白かったです。未来っぽくないレトロな感じの車が走っていたり、航空機のたぐいが一切出て来なかったり、未来とも過去とも言えない不思議な世界感です。地面から出ると1週間で死んでしまうセミみたいな人生が儚くて、終始ウルウルしていました。そんな簡単に体制崩壊できるなら何で今ままでやらなかったの?とかツッコミを入れたくなりますが、この映画SFじゃなくてファンタジーですから。 【4吉】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-01 19:01:26) 1.荒唐無稽な物語を殊更に正当化しようとせず、当然の事のように語りきること。 その設定を、安易な説明ではなくまず具体の行動の積み重ねにおいて描写していくこと。 有体に云えば、ここでのストーリーや世界観やSF的設定などは、タイムリミットと逃避行(つまり時間と運動)のアクションを乗せて運ぶためだけに必要とされるに過ぎない。 その「時間と運動」のイメージこそ映画の要であり、荒唐無稽に徹する事こそ映画の知性だ。 静的な腕同士のバトルやカードゲームではなく、ただ「時間内に」走ることの動態によって主題論が体現されていく。 相対、並行、逆走、落下、その無軌道と乱脈の疾走の勢いによって画面は活性化し続け、その男女の走りと画面の疾駆とクレイグ・アームストロングのスコアとの一体化がラストの抱擁のエモーションに結実する。 役者陣の顔の素晴らしさに加え、二つのゾーンの格差を、それぞれの人々の行動習性とスタイル、そして抑制的ながら個性を持つデザインスケープによって視覚的に際立たせていく等の手際もいい。 「シルヴィア」と「限られた時間を生きる男女」の映画史からラングの『暗黒街の弾痕』を想起された「映画研究塾」は絶対的に正しく、『俺たちに明日はない』の結末の記憶と共に、死を孕んだ映画のサスペンスを最後まで維持している。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-23 05:41:35)
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