みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.《ネタバレ》 真正面からの骨太な政治ドラマで、このような分野が好きな自分としてはすごく楽しめた。特に、大好きなトミー・リー・ジョーンズが演じるスティーブンスに強く、強く魅かれた。「妥協」すること「自分の信念を曲げる」ことがこんなに美しく感動的な場合があるなんて! 確かに当時の情勢、アメリカの政治制度等、知識がないと楽しみにくい部分もあると思うが、そんなものネットで調べればいいだけの話で。 自分は衛星放送等で放映される場合も、(実況したい場合は除いて)録画しておいたものを後で見ることが多いが、わからないこと、疑問に感じたこと、興味を持ったことはその都度調べながらの鑑賞です。 それこそ映画を録画して見る際の大きな利点では? 2015年12月25日 再見 とにかく面白いと同時に、猛烈に好奇心を刺激される映画。 大は南北戦争の発端、経緯から小は裏切って投票した民主党議員一人一人の実際の人物像まで。 映画を見ながら、これほどいろいろなことを知りたくなるのも珍しい。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-25 22:34:18) 8.《ネタバレ》 この演技を観たら、アカデミー会員なら誰もがダニエル・デイ=ルイスに一票を投じざるを得なかったんじゃないでしょうか。もちろんデータは公表されるわけないですけど、この三度目のオスカー主演男優賞を獲ったときのデイ=ルイスの得票率はさぞや高かったのでは。彼に歴史上の人物を演じることを禁止するルールを制定することを、今後ハリウッドは真剣に考えないといけないでしょう、そうしないと今後何個オスカーをかっさらわれるか想像もできません(笑)。 彼の演じるエイブラハム・リンカーンは、自分がタイムスリップして生のリンカーンを観ている様な錯覚さえ覚えるほどの説得力があります。そして特に自分が感じたのは、信念を持った政治家というのはこれほどカッコ良いものなのか、ということです。彼も決して聖人君子ではなくて、憲法修正13条を下院で通すためにはほとんど買収すれすれの裏工作まで行うし、国務長官など身内にも平然とウソをつきます。双方の兵士たちに犠牲が増えることも構わず、その為には南北戦争の終結を遅らせようとまで画策します。そう言ったある意味汚い政治家としての一面も含めて、スピルバーグは極めて冷徹なタッチでこの映画を撮っています。ラストの劇場もてっきり有名なリンカーンの暗殺を見せるのかと思いきや、観る方の緊迫感が十分に高まったところで「フォード劇場で大統領が撃たれた!」という叫びがあがりここは違う場所なのだと判らせるくだり、スピルバーグの円熟の技巧が冴えわたっていました。 急進派の共和党重鎮議員を演じたトミー・リーもデイ=ルイスに決して引けを取らない好演だったと思います。ラストで修正案が成立して家に帰りズラを外して黒人メイドとベッドをともにする、「あんたは最高の男だよ!」と思わず声をかけたくなるほどでした。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-16 23:31:28) 7.一見、地味な映画ですが中身はすごい人間ドラマでした。「人種差別」といういまだに解決出来ていない問題を真っ向から立ち向かった人々の軌跡を描いている。この時代「差別は間違っている」と堂々と言う事にどれだけに勇気が必要だったか。ましてや国会で取り上げるなど、本当に命がけの行為です。 観賞するにあたっては、ある程度の予備知識は必要とされる大人の映画。 まず、米国で一番傷になっている戦争は第二次世界大戦ではなく南北戦争なのです。生活している場が戦場になったのですから。 どれだけ奴隷が冷遇されていたか知るには「ルーツ」というドラマがお勧めです。 大統領という巨大な権力を持ったとして元は一人の人間。リンカーンの孤独と苦悩がひしひしと伝わってくるようでした。 しかし、なんといってもトミー・リー・ジョーンズの存在感がすごい。 「私はこの修正案を通すためならどんなにののしられようと構わん」 卑怯者と言われようがいくらでも泥をかぶってやる。これが本当の信念と覚悟ってやつですね。 自らのプライドを優先する人はただの見栄っぱりのお子ちゃまです。 派手な戦闘シーンやアクションなどをウリにしたチープな映画があふれかえる昨今、こういった良質の映画がもっと作られて欲しいな~と思います。 【果月】さん [地上波(字幕)] 8点(2016-04-16 21:54:00) 6.《ネタバレ》 南北戦争時代、アメリカで最も人気のあると言われた大統領リンカーンの最後の数が月をスピルバーグが描く。 用意された葛藤は並大抵のものではない。このまま不十分な内容の条件で戦争を終結させ大勢の兵士の命を救うのか。それとも人間の法の上での平等や尊厳を確実に法に刻むために現段階での戦争終結を引き延ばすのか。奴・隷解放宣言だけでは不十分だったリンカーンの人間的ドラマでもあり、その周辺の人間たちとのやりとりも含めたダイナミックな議会ドラマでもある。 ユーモアもあり人の心を持つリンカーンをダニエル・デイ=ルイスが熱演。少しシンシティのときのミッキーロークに見える(^_^;) さて…そんな…とても見応えのある…本作ではありますが…。 もうね!トミーリージョーンズのヅラ頭に目がいっちゃって目がいっちゃってストーリーについていくのに必死になっちゃって(≧∇≦) 映画内でもトミーリージョーンズはヅラについて話題にします(^O^)/ 後々ヅラとったりします。 議会での慣例とはいえ、あまりの似合わなさといつもの仏頂面に乾杯! 【JF】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-09-13 23:26:29) 5.リンカーンの生涯を追ったものではなく、憲法の「修正法案」を通すことにほぼ特化した映画だった。 物語に入り込んでしまえば、とても素晴らしい作品だと思う。現実的な自由への意思をとても強く感じるし、何度も行われる主張や演説は心に響く。 評価が分かれるかもしれないが、かなり考えさせられる出来栄え。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-11 23:52:20) 4.2014.02/13 鑑賞。登場人物の多さとセリフのスピードに追いつけぬ。こういう歴史ものは好きだ。偉人と呼ばれる人の生き様が感動を覚えるとともに歴史の一端が良く解る。政治の駆け引き、醜さ、一方 信念と意思による強さと苦闘と孤独。2/3の賛成とは現在問題となっている憲法改正と同じとはビックリ!! 良く修正13条が通ったものだ。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-13 21:58:25) 3.《ネタバレ》 なんで伝記映画?と思ってたら、やはりスピルバーグは着目するところが違うね。前半は正直、しんどかった。何やら学習映画みたいな造りで、スピルバーグも自分の孫のためにこんなもん、創るようになったのか、なんて思ってた。でも修正案可決のために20人の議員抱き込みを開始するあたりから、何やら今まで観たことのない社会派映画だぞ!?なんて思ったら、こりゃ世界史史上最も影響の大きい法廷劇だったんだ~!!(感涙)暗い室内でのダニエル・デイ・ルイスのティラノサウルスみたいな目だけがやたら印象的で、感情移入しづらいなぁ、こりゃトミーリージョーンズの方がよっぽど親近感わくよな、と思ってたら、おやおや自分の子どもが戦場に行くなんて言い出して、それで戦争終わらせようとするの?こりゃ知らんかったなぁ、人民のためじゃないじゃん!突っ込みどころ満載の偉人伝かい!そこを政治の舞台裏や議案可決のサスペンスタッチなどあれこれ演出の天才スピルバーグは見事に料理して、我々に提供してくれた。やっぱり、この人、世慣れた天才じゃないかしら?と思わせて、さて次回作は?と思っちゃうんだよなぁ、まったく。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-12-29 20:12:41) 2.《ネタバレ》 日本人で且つ歴史に疎い自分は南北戦争と奴隷制廃止はセットだと思っていたが、そんなに単純な話ではなかったのですね。できればリンカーンの奥さんはもう少し綺麗な女優さんがよかったです。。。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-10-13 23:16:50) 1.《ネタバレ》 リンカーン=奴隷解放した大統領位の知識しかないので歴史的整合性等は分かりません。 てっきり彼の生涯を描くかと思ったが、実際は南北戦争終結間近から奴隷制度廃止までの1ヶ月がメインで、エピローグ的に終戦とそして・・・。 ストーリーは歴史好きなら特段驚くような内容ではないと思うが、それを演出している技術がとてつもなく高く、それによって構成されたシーン全てが、本作を形作るのに必要不可欠なモノになっており、それが150分ギッチリ詰っており本当に無駄が無い。 特に印象に残っているのが中盤の電文を送る所で、通信士と技術者との会話を終えゆっくりと立ち去るリンカーン、この時動いているのは彼だけだが、しばらくして技術者がゆっくりと立ち上がりながら後姿を見送る。魅力的な会話やストーリー的にもターニングポイントになるシーンなので視聴者がしっかり余韻を楽しめつつ、僅かな『動』を入れることでリンカーンがただ歩いているだけで尺が変に伸びてるように感じさせない作りになっていた。 他の箇所でも適度な間やベストなカメラアングル操作、BGMの挿入等あらゆる演出能力を駆使してグイグイ物語に引き込まれていきました。 主演の演者さんも外見や演技はもちろん、喋り方や声質等細かい演技にいたるまで『寛大大らかながら熱く固い意志を持った男』と言う本作におけるリンカーンのイメージにベストマッチしていた。 総評 ド派手なアクションやCG等大金を掛ければある程度の人間でもできてしまう様なものではなく(それが悪いとは決して言いませんし才能が不要とも思いませんが)、本当に映画を撮る上で必要な『技術』のみ(しかもとてつもないハイレベル)で勝負してきた作品。 戦争シーンや露骨に感動させようとするシーンも無く、スピルバーグの『俺の大好きなリンカーンを知って!!』と言う炎の様な熱意が伝わってくる傑作でした。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-20 08:26:04)
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