みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.この映画、以前から題名だけは知ってたけど初めて観た。1971年の上映時には新鮮だったのでは。たしかに怖い。精神医学の対象になるような現代人・白人社会の病理が古典的に描かれてる。それを際立たせているのが黒人の多用。主人公の仕事上の相棒も身代わりに被害にあう手伝いさんもそして最後に難を逃れて主人公たちが安らぎを得る黒人集会。音楽のせいだけではないだろう。このころまでは黒人対白人の対立はシンプルだったということか。保守派のイーストウッドはそういうことをしっかり踏まえて出てきたということがわかった。そして後の彼の作品の原型をなすように、複雑な問題を最後の一撃で解決する。もっとも本質的で正当な暴力によって。 【柚】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-25 12:27:20) 5.《ネタバレ》 主人公は詩を朗読し、リクエスト曲をかける人気DJという設定。詩を朗読する男というのが、ある種伏線となっている。ストーカー女から告げられる謎の言葉はエドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」の一節。この詩はアメリカの子どもの教科書に載っている有名なものなのだが、ストーカーの口から発せられるとなんとも意味深な趣きを帯びてくる。最後のストーカー女が波間に漂っている光景も、この詩の最終行「ひびきを立てて波の寄せくる彼女の墓所に」に一致する。日本人だとピンと来ないが、アメリカ人だと誰でも暗誦できる詩なので、最後のシーンでなるほどと思うに違いない。ストーカー女の願いは「アナベル・リー」のように、彼がいるすぐそばの海で永遠に横たわることだったのだ。 【こころはタマゴ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-04-05 06:23:52) 4.《ネタバレ》 初見は小学生だったかもしれない。この度20数年ぶりに真面目に再見しました。 イブリンは今まで観た女ストーカーの中で群を抜いてる、何がって怖さよりもねっとりイライラの鬱陶しさ、小賢しさ。ナイフ持って襲いかかる時のあのわけわかんない叫び声はもうホラーです。とにかくその後のストーカー女の原型となったようなイブリン、凄かったですね。 ヤバイ、怖いって思ってるのになんだかんだと相手のペースに巻き込まれ完全に拒絶しないデイヴにもイライラ。警察にも協力的じゃないし危機感もイマイチ薄いし。 これといって対策もとらずにいたらますます相手は暴走。で、最後の最後にやっとげんこつでぶん殴った。たった一発でケリがついちゃった、男の腕力には女はかないません。 ついに敵をぶん殴ったイーストウッド、よくぞここまで我慢したなんてラストシーンで思ったのでした。 まったく初監督とは思えない、安心して観ていられるし今でも充分面白い。バーでの会話、家政婦さんのキャラとかちょこっと出てくる脇役がいい。 ただトビーとの森の中のイチャイチャシーンは長すぎるし、まるで学園青春モノの初体験ラブシーンみたいで辛かったです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-12 20:47:10) 3.ストーカー女性にすごい迫力がありました。危なっかしい雰囲気をうまく出してて。 【RTNEE USA】さん 8点(2004-09-06 02:19:31) 2.記憶の中では、たぶん一度も拳銃が出てこなかったのでは? あのイーストウッド作品なのに?? で、包丁振り回す女ストーカーにさんざんいたぶられる主人公という、ある意味実に情けない主人公を、初監督で自身に演じさせるこの男っていったい…。そういったアブナサ加減といい、唐突にモントレー(イーストウッドの家があるカーメルの御当地)のジャズ・フェスティバルの風景を盛り込むあたりといい、監督デビュー作にして100%完全無欠のイーストウッド映画! 【やましんの巻】さん 8点(2003-05-21 18:55:19) 1.イーストウッド初監督作品はかなりヒッチコックを意識した造りにはなっているが、例えば、主人公が女にだらしなく、ジャズが好き(原題は「プレイ・ミスティ・フォー・ミー」=エロール・ガーナーの名曲が重要な役割を果たす)という作風が既にこのころからある程度確立されていたんですね。けど、確かにラストはあまりに淡白かな。 【ダイ】さん 8点(2001-07-07 02:10:33)
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