みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 女房に逃げられ、養育費も滞りがちなダメ男の何処にでもありそうな話なんですけど、この映画は好きです。 人の子供には「なりたい大人になれる奴なんていない。」と冷めたこと言うのに、自分の子供には「やってみなきゃわからないじゃないか!」と激励するわかりやすい屑を阿部寛が好演してます。 【東京ロッキー】さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-06-06 09:19:08) 6.《ネタバレ》 是枝監督作品の中でも好きな作品だ。 何より、小説家志望のくたびれた男(阿部寛)に共感できるし、 彼の家族(樹木希林もまた!)の話す台詞が、とても心地よく刺さる。 いつもの是枝時間の中に、今回は台風という時間が入ってる。 「歩いても歩いても」と似てる映画ではあるが、両作とも好きだ。 リリーフランキーもいて、是枝組、真骨頂である。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-01-30 22:19:14) 5.とりあえずは「やっぱり男ってダメだねえ」というオハナシで、爺ちゃんもダメで親父も見ての通りダメダメなので、たぶん息子もダメになっちゃうんだろう、と、そこまで悲観的になるかどうかはともかくとして。 しかし本作がそういうアリガチな型にはまった作品に収まらないのは、一つには、「団地」を舞台としている点にあるんでしょう。なんとも中途半端な、しかし懐かしさを伴う、この雰囲気。 とは言え、別に私自身は団地に住んでた訳じゃなくって、もっとゴミゴミしたところに住んでたんですが・・・かつて高度経済成長ってのがあって、その後社会にいろいろと歪みも出てきて。最近、子供と話している時に、「昔はその辺の川もドロドロに汚れてたけど、随分キレイになったね」なんて事を言ってる自分に驚くことがある。あれ、我々が子どもの頃、大人から聞かされる話ってのは「この川も昔は綺麗で泳げたんだけどね」ってな話だったのに、これじゃ真逆やんか。「昔は綺麗だった」と懐かしむかのように、「昔はキタナかった」なんてことを若干の郷愁を込めて語っている自分。 団地というところも、かつてはそれなりに近代的で、それなりに自然ではない環境で、でもそこに生まれ育った人々にとっては懐かしい場所なんだなあ。そこにある草木も多かれ少なかれ人工的に配置されたものだけど、そこに懐かしさが込められた時にある種の美が宿り、映画もその美を控えめに掬い取ろうとする。 で、人工的な街、古びつつある街だけど、台風の最中に公園の遊具に潜り込む、ちょっとしたファンタジーがあったり。 最初から最後まで主人公に成長もみられないし、成長云々という年齢でもないんだろうけれど、肯定感がそっと舞い降りたようなラストが、いいですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-01-06 16:42:21) 4.《ネタバレ》 いまの時代、一番難しいんじゃないかと思えるテーマ『家族』。 それに挑み続ける是枝監督、独特のユーモアも良い味だ。 すこし立ち止まってこんな映画を観るのは悪くない。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-05 00:40:34) 3.観終わったあと、少しだけ元気が出た。 僕は23歳の大学生。4年間大学に通ったけど、友達はあまりできず、サークルにも入らず、勉強も適当にやり過ごしてきた。周りの人たちの真似をしながら続けたしょぼい就職活動の末、なんとかとある会社から内定を頂いたものの、なんか自分の人生が気に食わなくて、卒論を書かずに留年し、現在休学中。絶賛親の脛齧り中のダメ人間だ。 そんな自分に、この映画は「ダメでも生きていて良いんだよ」と優しく微笑みかけてくれたような気がした。とりあえずは生きてれば良いんだよ、と。今の自分のために作られたんじゃないかと思うくらいバッチリとハマった。 映画の中で、ダメダメな阿部寛を樹木希林が温かい心で包み込むというような親子関係が描かれているが、ちょうどこの映画そのものが樹木希林で、観ている僕が阿部寛になっている感じだった。不思議な感じだった。でも、そんな感じを味わったのは僕だけじゃないと思う。僕以外にもダメ人間はいっぱいいるはずだ。いっぱいいてほしい。そして、その全員がこれからちょっとずつ幸せになってほしい。なんとなく僕も頑張ろうと思った。 【Y-300】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-06-16 00:14:50)(良:2票) 2.《ネタバレ》 家族の崩壊と夫婦の再生を台風の襲来と共に描く事で起きる希望の様なものを感じる事が出来る。どこまでも駄目だけど同じ男としては、憎めない父親、そんな駄目な父が別れた元嫁の息子とのやり取りと母とのやり取りなど見ていると男という生き方、性質はいつまでたっても変わらない。宝くじに夢を求める姿、息子の為に靴を買う時の姿やらは人間の本質を感じるし、色んな意味でこの作品からは人間の姿、欲などが見る事が出来る。台風のおかげでまた三人がこれからも変わらずに会う事が出来るんだという希望を感じる終わりにこれこそこの作品で言いたかった事だと思う。それにしても、樹木希林演じる母からの息子(阿部寛)への寝たきりになるのとポックリいって夢に出てくるのどっちが良い?には笑ってしまった。 【青観】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-06-13 19:29:46) 1.《ネタバレ》 「海よりもまだ深く 空よりもまだ青く」。本作のタイトルのもとはテレサテンの「別れの予感」です。人をそこまでに愛することは不可能なのかもしれないが、みんなそんなふうに愛し合っているのかもしれない。他人のワタシには冷凍ヤケしてんじゃないかと心配しちゃう食材を使ったカレーうどんをおかわりしながら食べる家族は、海よりも深く愛し合っているのではないか。父親がしてくれたように、台風の中公園の遊具にもぐって息子といっしょにおやつを食べるのは空よりも青く愛しているからではないか。淑子はいつかこの世を去り、真悟を通じてかろうじてつながっている良多と響子がよりを戻すことはまずない。真悟もいずれは自分の世界に旅立っていく。そこはかとなく別れの予感が漂う中に、それでもぎこちなく愛し合う家族を描いた良作だと思います。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-06-07 20:05:28)(良:4票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS