みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
10.ボクはインセプションもインターステラーもテネットもダークナイトも、 「観てよかった」と思えるほどの感想を持ちませんでした ボク個人がクリストファー・ノーラン監督の作品が合わないのだろうと思ってます 「今回はずいぶん地味なテーマを選んだんだな(失礼ですね)」と思いつつ とはいえ、予告編で観た時に気になった作品だったので、落ち着いて鑑賞しました 結論から言いますと、面白かったです ボクの中でクリストファー・ノーランのベストもしくはマストではないかと思ってます 戦争の凄惨もさることながら、人間の不条理さや醜い部分にフォーカスし それでいて人間の高潔さや意志とその行動の一貫性をクローズアップした作品だと思います そこはかとなく漂う「英国紳士とはこういうものだ」感が、いい隠し味になっていると思います もし来世があるとして、ボクが次に生まれ変われるとしたら、イタリア人がいいと常々思っているのですが、 その次はイギリス人がいいです(笑) 感動で胸いっぱいという事はないですが、心に残る作品でした 【ぐりこ】さん [インターネット(吹替)] 8点(2022-11-24 20:55:26) 9.《ネタバレ》 戦争映画としては、初めて観るタイプの作品でした。 史実に基づく映画で、極力脚色を排除したのかも知れません。 ヒーローも主人公も居ない。 まるで、ドキュメンタリー映画を観ているような、そんな気分になりました。 それでいて、ちゃんと作品として成立させているところは、流石にノーラン監督ですね。 【TerenParen】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-03-12 01:44:18) 8.2時間弱、休む間もなく延々と続く緊張感に、映画が終わって大きなため息をつく。長く水中にいて、ようやく水面に顔を出したときのような開放感。まさにダンケルクにいた兵士たちが味わったであろう緊張と安堵を、(もちろん比較にならないだろうが)少なからず感じさせてくれる見事な映像表現と展開力はさすがはクリストファーノーランと言うべきだろう。刻々と時を刻む不気味な音楽は最初から最後まで止まることはなく、終わりのない地獄を垣間見るようなそんな気分にさせてくれる。素晴らしい映画であることに疑いの余地はない。 しかし前回のインターステラーで見せてくれた圧倒的な創造性の前に、物足りなさを感じてしまうのも事実だ。クリストファーノーランならもっとすごいものが撮れるという勝手な期待を含めて、今回は8点としたい。 【ばかぽん】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-01-30 06:09:36)(良:1票) 7.《ネタバレ》 ひたすら撤退、脱出シーンのみが延々と続く映画だった。 せっかく逃げられたかと思っても、敵の攻撃どかーん、振り出しに戻る。 でもなぜか飽きないし面白いんだよなぁ。 【おとばん】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-10-09 17:51:16)(良:1票) 6.《ネタバレ》 ■「プライベート・ライアン」以来、戦争映画といえばあのスタイルが王道みたいな感じだけど、その流れでこの作品を理解しようとしても意味がない。これはあくまで「時空の魔法使い」クリストファー・ノーランの映画である。 ■冒頭、主人公が独軍の銃撃から逃げていると、いきなり視界が開けてダンケルクの海岸についてしまった。もうこの時点で時空がねじ曲がった感が凄い。それを皮切りに、いつの間にか数日たってたり、エピソードごとの時間経過が全くバラバラだったり、と、とにかく時空を解体しまくる。 ■それはつまり、「ダンケルクというブラックホール」を描く試みではないか。この地に吸い寄せられるようにさまよい出たり、なんやかんやで中々脱出できなかったり、やっと脱出できると思ったら結局また戻ってきてしまったり。ダンケルクというのはそういう(ホラー映画にでもありそうな)ヤバい場所なんだということを、時空をもてあそぶことで強調しようとしているのだと感じた。 ■しかし、それらはやっぱり戦争の恐怖を伝えるための手段に過ぎない。マーク・ライランスが、「我々の世代が若者を戦場に追いやってしまった」というようなセリフを言うけど、このご時世に生きる人の親として、大変身につまされる。また、兵士たちが本土に戻って歓迎を受けるシーンでは、「よく戻ってきたなぁ」と私も一声掛けたくなった。大変技巧的な映画ではあるが、それにも拘らず、か、それが故に、か、分からないけど、ダンケルクという戦場の閉塞感が生々しく伝わってくる、骨太な戦争映画である。エンドロールでは涙が止まらなかった。 【麦酒男爵】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-10-01 16:25:27)(良:1票) 5.《ネタバレ》 ノーランの最新作で当然気にはなっていたけど、あまり期待せずに観に行きました。それもあってか、かなり楽しめた。開始早々に文字で状況が簡潔に説明された後、いきなり銃声が轟き、そこから僕はずーっと画面に釘付け。 登場人物、とりわけダンケルクから身動きが取れなくなっている兵士たちがどういう人物なのか紹介はほとんどされない。戦争映画でありがちな、夜に兵士たちが輪になって座って故郷を想うシーンなんてものもない。この映画では、いつ死ぬか分からないような状況の中、母国に戻るためにもがいているので、戦地で友情を育む暇はなく、兵士同士で他愛のない会話など交わされない。その部分はリアリティを意識していて、他の映画では意外と(?)見られないものだったので面白かった。 ダンケルクからの脱出劇(現地の兵士にとって)であり、救出劇(英国の空軍や民間人にとって)であるので、ストーリー性はあまりない。映画というよりは、一つのアクションシーンを100分くらいまで延ばした感じ。そういう意味では緊張感が途切れることがなかった。 アクション自体もなかなか素晴らしかったと思う。兵士が銃撃や爆撃に倒れるシーンよりも、例えば船と防波堤に挟まれる場面や、海に溺れて苦しむ映像の方が印象に残る。実際にはこういう状況で命が危機になるんだろうな。本作では海、水の怖さがよく伝わる演出が多く、生々しい表現をあまり用いていないのも評価したい。 しかし、気になる点もあった。ケネス・ブラナー演じる海軍中佐のあの顔面どアップの連続はベタすぎて芸がないし、あれだけ空襲とか受けてるのにずーっと防波堤の上に軍服も乱さずに立っているのがなんか不自然。実際に居た人物をモチーフにしているのかもしれないけど、あのキャラクターの描き方がなんか粗雑に感じた。ラストのややハッピーなエンディングもちょっとどうかと思った。中佐は「負傷兵をこれ以上船には乗せられない」と恐ろしいことを言っていたり(仕方ないけど)、目の前で転覆する船から兵士たちが海に飛び降りる光景をその目で見ているのに、民間の船がずらーっと並んだシーンでニターっと誇らしげに笑っているのには違和感。なんか、ブラナーの悪口ばかり言っているようだけど、そんなつもりではないです、あの中佐にこの映画の良くない部分が詰まっているような気がして。 「ギブソン」が亡くなった後、彼を追悼するシーンがないのも寂しい。それはそれでリアリティはあるけど、序盤に船に乗れなかったり、のけ者扱いされたり、仏兵の扱いが全体的に可哀想だった。最後の中佐の「俺は仏兵のために残る」という取って付けたようにフランスをフォローする台詞には苦笑い(また中佐の悪口)。同盟国とは言えど国は違うので、ああいうことはよく起きたのだろうけど、ラストはハリウッド的なハッピーエンドにしてるんだから、もう少しフランス人が観てもモヤモヤしない作りにしても良かったんじゃないかな? それと、「ここで音楽は必要か?」となることも多かった。不安感を煽る音楽が映像とマッチしていなくて気が散ることも・・・。ノーラン、ハンス・ジマーに心酔しすぎじゃない?ハンス本人が彼に言ってほしい、「あんまり俺に頼らないでよ」って。 最後にこれは自分自身の話なんだけど、この映画を観て楽しい気持ちになってしまっている自分がどうかなと思いましたね。この映画は戦争ものというよりは『脱出もの・サバイバルもの』に近いけど、それでも空中戦などを観て興奮しちゃってたりするので、自分は平和ボケしているなと嘆いてしまった・・・。 でも、実際、この映画ってあんまり政治色はないですよね。思想がないというか。戦争を題材にした映画って結局は戦地の惨さ冷酷さだったり、母国に帰ってからの苦悩を描くイメージがあるけど、これにはそういうのもあまり感じられない。このダンケルクの物語を映画化して何かを伝えたいというよりは、「この話、映像にしたら面白い画が撮れそう」ってノーランが思って製作されたような気がして、そこはちょっと引っかかった。自己満足で撮ってない?って。 なんかいっぱい書いてしまった。またトンチンカンなこと書いてないといいが・・・。 【Y-300】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-22 14:02:46) 4.《ネタバレ》 先日IMAXにて2度目の鑑賞を決行。 1回目の鑑賞後は只々音響と映像に圧倒された。 一週間、一日間、一時間と異なる時間枠を平行に並べるコンセプトは面白いが、 一回の鑑賞ではどうにも見落としてしまう部分が多くあった。 でもこの映画にはそれを吹き飛ばすエキサイト的要素と映像美があった。 2度目の鑑賞ではストーリーもぜんぶ把握でき、 尚且つIMAXの環境でこの映画の最大限のポテンシャルを経験することが出来た。 その一方で気になったのが、ストーリーのシンプルさだ。 今までノーランは絶妙に難解なストーリーを組み立ててきた。 今回も上記のような時間のトリックを活用しているが、 大枠のストーリーはあまりにもシンプルで 2回目の鑑賞ではどうにも味っけなく感じてしまった。 ノーランの次回作に期待だ。 1回目鑑賞10点→2回目鑑賞6点 総評8点 なんだかジェットコースターのような映画だった。 二回目の搭乗ではどこで落ちるか、どこでカーブするかわかっており、 残念ながらこのアトラクションの楽しさは半減した。 【鈴木】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-19 21:56:11) 3.「インターステラー」の時もそうだったけど、やたら荘厳で重厚な音楽が終始流れ続けている為、何気ない描写、奥から味方と思しき兵士が近づいてくるだけという何気ないカットでも、もしかしてこいつ裏切って銃乱射したりしないよな?っていう不安が常に付き纏い、終始一貫して気の休まる暇がなかった。しかも、うるさすぎて逆に戦闘描写の邪魔だと感じるところなんかもややあったりして、たまには無音でもいいのにと思ったりなんかしました。映像面ではやっぱり迫力があったので、かなりの没入感でした。体験型の戦争映画ですね。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-12 23:34:55)(良:1票) 2.《ネタバレ》 「ダンケルクの戦い」については、なんの予備知識もなく鑑賞。銃弾や爆撃のリアルな描写と終始不穏なBGMのなか最初から最後まで気の抜けない緊張感のある展開で、正直疲れた。。いつものC・ノーラン作品とは一味違った作風。やはり戦争はやっちゃいけない、といった凡庸な感想ですが、実感したところであります。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-11 19:49:46) 1.《ネタバレ》 IMAXで観た。ちらほら評価を見ていると期待外れなのかなという印象で観に行ったが楽しめてしまった自分がいる。 不思議な映画である。敵兵の姿も見えないし陰惨なシーンがあるわけでもない。それどころか人を直接的に殺すシーンってあったっけ?もちろん人が死ぬシーンはあるのだが。カメラは役者に近くIMAXで観れば腹に響くような重低音が続き、冒頭の銃撃からこれは観客に体感させる映画であることに気づく。ノーランらしからぬ上映時間の短さには途中で納得がいく。これが二時間半以上あったらさすがにしんどいだろうと。 大規模な作戦だが焦点は絞ってある。三つの視点から描く。だが同時並行ではない。時間軸をいじってある。そこら辺が「メメント」の時から小賢しいなあと思うところだがこの作品を普通に描いたら恐らく退屈になるのは想像できる。ずらして描き観客の理解を遅らせる。理解した瞬間に刺激が生まれる。この監督はどうしたら映画的な刺激を産み出せるかをいつも頭で考えている監督なのだろう。だからこの監督から純粋な面白さというものを味わったことはあまり多くない。だが凄いとは何度も思わせられるからいつも新作を観てしまう。三つの時間軸を終盤に集約させ畳みかける作りは器用そうに見えてかなりの力技に思えた。成熟や老熟とはまだまだ無縁な感じで未だ若々しい演出の監督だがだからこそ新作の度に注目され話題になるのだろう。 陰惨なシーンの積み重ねではなく生かそうとする行動の積み重ねで出来上がっているので戦争映画を観終わったとは思えない印象が残る。「生き残ってきただけだ」「それで充分だ」本当にそう思う。新感覚の戦争映画と言っていいのではないだろうか。 【⑨】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-11 01:40:21)(良:1票)
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