みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 序盤は心配になるほどの鬱展開。 タリーが登場した途端、すべてのことが一気に好転して、なんだか幸せな気分。 でも、ちょっと違和感もあって、モヤモヤしました。 タリーが作ったカップケーキなのに自分が作ったことにしてたり、タリーを夫の寝てるベッドに引き入れたり。 仲良くなって信用してるからってそんなことするかなぁって。 ラストで真相が明らかになって、すべてに納得できたけど、その分だけ心が痛かった。 もうタリーとはお別れだし、こんな方法でしか子育ての困難を乗り切れなかったのかと思うと辛い。 物語としては丸く収まったけど、現実では丸く収まらないケースも多いはず。 現代社会には、実在するタリーがもっと必要なのかも知れない。 【もとや】さん [インターネット(吹替)] 8点(2023-01-10 10:33:12) 3.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロン演じるマーロは3人の子育てが大変でノイローゼ気味。そこでタリーという名前のベビーシッターを夜間だけ雇います。マーロとタリーは気が合い、マーロは元気になり、生活はうまく行き始めます。この映画を見る前からなぜシャーリーズ・セロンが主役なのにタイトルが「タリー」だったのか気にはなっていたのですが、納得しました。「タリー」とは26歳のマーロ自身だったのですね(「タリー」とはマーロの旧姓だったということが大怪我をして病院に運ばれたシーンで判明します)。マーロは夜間だけ26歳の自分「タリー」に再会し人生を見つめなおしていたのですね。どうりで旦那と子供たちが寝静まった夜間だけ「タリー」が登場するわけです。「タリーと私の秘密の時間」という邦題も納得しました。ドラマの構図は面白いですね。シャーリーズ・セロンはこの役のために3か月半で30キロ近くも太ったそうです。おかげでびっくりするような体型に変わってしまっていますが、顔は相変わらずとても美しかったです。シャーリーズの力演が光る作品です。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2019-05-25 04:59:31) 2.《ネタバレ》 大好きなシャーリーズ・セロン出演作品なので視聴。「モンスター」ばりの役作りは流石。でも本当は綺麗な彼女が観たかったなあ。「ヤング≒アダルト」チームの作品だそうで音楽の使い方が良い。シンディー・ローパーのメドレーがグッド。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-04-12 23:05:05) 1.《ネタバレ》 長女7歳、長男4歳を持ち、共働きの妻とともに、“子育て”をしてきたつもりの父親(自分)にとっては、問答無用に身につまされる作品だったことを、先ずは認めなければなるまい。 日本語タイトルに「時間」という言葉が使われているが、子を育てる、つまりは「親」という立場で生活を送ることにおいて、母親と父親ではまさに「時間」という概念の在り方と、体感が全く異なるのだと思う。 それくらいに、子育てにおける母親と父親の負担は、アンバランスだ。 僕自身そうなのだが、恐らく世界中の殆どの“父親”は、そのことを半分気がついてはいるけれど、目を伏せ、耳をふさぎ、気がつかないふりをしている。 この映画は、シャーリーズ・セロン演じる主人公の母親と、とある“ナイトシッター”との交流を描く物語だ。 日本では殆ど聞き馴染みがないが、“ナイトシッター”とは文字通り母親の就寝時間に乳幼児の見守りと世話をしてくれるベビーシッターとのことで、欧米ではポピュラーになりつつあるらしい。 ナイトシッターの“タリー”は、毎晩22時過ぎに訪れる。そのため、今作は必然的に「夜」のシーンが圧倒的に多い。 だがしかし、この映画の各シーンは、「夜」であるという“意識”を意図的に避けるかのように、明るく、温かく、色鮮やかに映し出される。 したがって、観客は知らず知らずのうちに、育児ノイローゼで疲弊した主人公の心労が、“タリー”の存在によって癒やされ、回復していっているものだと、疑う余地もないくらいに……“刷り込まれる”。 結果、観客にも、主人公本人にすら、夜を夜と感じさせないことが、逆説的にこの物語が孕む普遍的な深刻さと問題の重さを表していた。 監督は、「JUNO/ジュノ」、「ヤング≒アダルト」のジェイソン・ライトマン。両作とも脚本を担ったディアブロ・コディとの三度のタッグによる作品世界の安定感は抜群で、ストーリーテリングは勿論のこと、映画作りが流石に巧かった。 序盤から、“上手な映画”の心地よさを堪能することができた。 そしてなんと言っても、シャーリーズ・セロン姐さんの、演技力、存在感、役作り、それらすべてをひっくるめた「女優力」が相変わらず物凄い。 彼女は、3人目の子を妊娠・出産する母親役を演じるにあたり、約20kg増量したという。 前作が昨年公開の大傑作アクション映画の「アトミック・ブロンド」だっただけに、その“体格差”に只々愕然とせざるを得ないし、見事すぎる程に体を仕上げ、全く異なる女性像を体現しきった様には、感嘆するしかない。 驚きの顛末と共に描き出された「真相」の正体が、あまりにも普遍的でありふれた課題だったからこそ、この映画表すテーマ性は非常にヘヴィーだ。 親になり、子育てという営みに向き合う以上、きっとこの課題が丸々解消されるなんてことはあり得ない。 ただし、それを分かち合い、共有することはできる。 閉鎖的なヘッドホンを外し、隣り合ってイヤホンを共有するだけで、たぶん大抵のことはうまくいく。ということを心に刻み、ひたすらに猛省&猛省。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-11-07 22:39:20)
【点数情報】
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