みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.1990年代、警察の杜撰な捜査によって死刑判決を受けた黒人男性の冤罪を晴らすため、執念の活動を続けた若手弁護士を実話を基に描いた法廷劇。監督は、生き辛さを抱えた社会的マイノリティを優しい視線でもって見つめ続ける新鋭デスティン・ダニエル・クレットン。まあ観る前からおおよそ予想はついてましたが、開始10分で「あぁ、またこの感じの内容かー」とその既視感満載なお話に少々げんなり。具体的に述べさせてもらうと、①舞台はまだ黒人への偏見が色濃く残るアメリカ南部で、②警察の杜撰な捜査で冤罪判決を受けた黒人男性のために、③都会のエリート大学を卒業した理想に燃える若手弁護士が、④白人たちの執拗な嫌がらせにも屈せず、⑤無罪を勝ち取るために頑張るというお話。過去に何度も何度も制作されてきたこのパターンをどのような角度で映画化するかがその監督の腕の見せ所だろうけど、本作は真っ向勝負の直球ストレートで挑んでおります。でも、ちゃんと見事に勝利しておりました。ベタベタなお話で結末だっておおよそ予測がつくものなのに、最後まで観客をぐいぐい引き込むこの監督の演出力の高さは相当なもの。なにより特徴的なのは、物語の中盤で死刑囚の執行シーンをかなり詳細に描いているところですね。このシーンのおかげで物語がぐっと引き締まり、最後まで全く気が抜けません。偏見に満ちた白人たちの嫌らしさもしっかりと描いており、特に悪役である検事の如何にも俗物なところもなかなか巧い。唯一惜しいのは、ブリー・ラーソン演じる助手がいまいち活用できていなかったことくらい。総じてこの監督の才能は確かなものだと思います。最初にげんなりしたとか言ってごめんちゃい(笑)。ラスト、エンドロールの合間にさらりと説明されたところによると、主人公の隣にいた死刑囚もまた冤罪で後に無罪となって釈放されたとのこと。ここで話を戻すと、最初に何度も観たようなお話だと書きましたが、そのほとんどは実話を基にしたものだったということを忘れてはなりません。つまり、このような無実の罪で投獄された黒人がいかに多いかということです。アメリカの司法制度がどれだけいいかげんなものだったかが分かり、なんとも空恐ろしい気分になります。エンタメ映画として充分な面白さを有しながら、そんな社会問題についても深く考えさせられる、なかなか完成度の高い秀作でありました。8点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-10-14 14:01:47) 4.《ネタバレ》 1930年代の人種差別という理不尽を描いた「アラバマ物語」、その映画が製作された頃の話である「グリーンブック」。 そんな理不尽な話がつい最近まで(今もまだ)存在している現実を認識すべきものなのだろう。先の秀作二作と共に勧めたい映画。 【monteprince】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-04-16 16:49:16) 3.《ネタバレ》 「真実が見えなくなる」とか 「良心にしたがう」とか が、こんなに重く、熱く描かれる作品は、なかなかないと思いました。 そして、事実に基づいた話ということで、現実に、このような過去の差別や偏見に対して、法の上の正義のために戦ってる人がいるのだなあと、感動しました。 【sim】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-04-16 11:53:29) 2.いい役者さんて次から次に出てきますね。 ジェイミーフォックスもですが、マイケルBジョーダンがこんな役をやるとは思わなかった。(ブラックパンサーのイメージのみ) 実話に基づいた映画ってことで、どこまでが脚色なのかは分かりませんが、酷い差別を受けていた時代があるんだと思うと目頭が熱くなってきますし、またそんな中で果敢に立ち向かうのは本当に勇気がいることだと思います。 今でも差別は残っているとは思いますが。 この映画の難点は主役のマイケルさんの顔が良すぎることですね。 こんなに顔も体も完璧だとたまに見入って物語が入ってこない瞬間があります笑 【まっつん】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-04-14 06:03:46) 1.よくある法廷ものだなぁと思ったけど、とにかく役者達の演技が素晴らしいし、実話ベースという事で凄いリアルで引き込まれた。 “正義とは何か“をここまで強く感じさせてくれる作品もそうそうないと思った。 とにかくこの主人公の行動には称賛しかない。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-04-11 21:00:44)
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