みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 原作、実写版はまったく知らない状態で観ました。 すごい良かったです! 序盤~前半の、雰囲気の作り方とキャラクターを生き生きと描くのが、ものすごくうまく行っており、この魅力的なキャラクターで、様々な手順を踏んで積み上げた良い雰囲気で、この先どう話を転がしてくれるのだろう? と、ハラハラドキドキ観て、最後まで走り切って、良かったー!!! という満足感がある、とても元気をもらえた作品でした。 個人的には「ジョゼが『人魚姫』を朗読する」というだけで、心拍数が上がるというか、この話のこのキャラクターのこの設定で『人魚姫』の話を乗っけてきますか!? と煽られて、それが終盤の心震わされる展開に繋がっていき、実に素晴らしい! と思いました。良い。 で、この話のテーマとしては「夢をかなえる」が、メインになっていて、その話としては非常に良かったと思います。感動しました。 一方、恋愛話としてみると(もともと恋愛ものが主題だったんですかね?)、正直、蛇足に感じられて、なくても良いかなとも感じました。 そもそも健常者と身障者が恋愛関係で一緒にやってくというのが、すごいハードルがあると思われるし、しかも恒夫がメキシコに行って遠距離恋愛でうまくやってけるかってーと、かなり難しそうで、それを乗り越えるほどのものがあったかというと、そっち方面の演出が薄かったせいで、そこまで行かんじゃないかな? フィクションだしなあ、というような印象でした(「愛は静けさの中に」とかのイメージで観てしまって)。 いちおう、その辺の演出ができる場面はあって、原作や実写版では恋愛方面の演出が濃いめになってるのかも知らんですけど、恒夫が一時的に車椅子生活になったときにジョゼがそういう生活でどれだけ大変だったかを身をもって知るとか、舞に「ただの同情ですから」と言われたところで恒夫が本当は自分はジョゼのことをどう思ってるのか深く掘り下げるとか、そういう場面があったら恋愛関係になってもありかなあと感じられたと思うんですけど、本作では、挫折から、夢をあきらめない展開を主題にしたせいで、その辺が端折られてたかなあと。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(邦画)] 8点(2021-01-01 04:27:34) 1.《ネタバレ》 良作。原作未読、旧実写版未見の状態で鑑賞(東京国際映画祭)。予告編である程度は予想できたけれど、タレント声優であったことは気にならなかった。 【ネタバレ注意】 序盤、ジョゼの傍若無人ぶりとか、そのジョゼを祖母が閉じ込めようとしていたりとか、ちょっとそれはないと思うところもあるのだが、そのあたりは気にならないくらいの展開。まさに王道的なラブストーリーである。突拍子もない出来事が起きるということでもないのだけれど、アニメ映像としても丁寧に作られていて好感が持てる。クライマックスで起きる“偶然”くらいは許容したい。細かいことだが、主人公への思いを受け止めてもらえない脇役のバイト先の女性が、序盤では相手にもしていない感じの、しかし好青年であるもう一人の男性と終盤でうまくまとまっているような描写があるのもよいところである。(改めて確認してみたいと思うが)悪役がいないだけでなく、不幸な結末を迎えた登場人物はいないのではないだろうか。とても“見心地のよい”作品。 なお、旧作実写版で池脇千鶴の濡れ場がある、ということが話題になったことは知っていたが、それらしい箇所はまったくなし。このストーリーのどこで?と思ったら、実写版はアニメとは別物らしい。アニメを見た後、実写版を見ようと思っていたが、正直あまり見たくない気持ちである。 【mohno】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-11-22 09:56:37)
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