みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.イギリス映画らしい、1800年代を舞台にした文芸映画。 抑揚も台詞も少なく、音楽も最小限にしか使われていません。 その分、波の音や風の音や生活音のみならず、 2人の息遣いまで伝わってくるかのような繊細な空気感がある。 目ヂカラの強さ、意思の強さを感じさせるケイト・ウィンスレットと、 全く対照的な存在感を見せるシアーシャ・ローナン。 2人が心の機微を表現する静かな作品の世界観の中にあって 時に互いを求めあい感情を露わにする情熱的なシーンが効いている。 最後まで多くを語らない、大英博物館で2人が見つめ合うラスト。2人の表情も印象的です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-20 12:24:05) 2.《ネタバレ》 実在の考古学者、メアリー・アニングを主役としたロマンス文芸映画。相手役となるシャーロットも実在の人物だが、史実ではメアリーよりも10歳以上年上の人物である。また、メアリーは生涯独身だったものの、同性愛者であったかは不明。つまり本作は史実を緩やかに利用した、恋愛ドラマであるといえる。 作中で描かれた、メアリーの人柄が、非常に魅力的だった。寡黙で孤独、仕事に対して強い誇りと愛着を心の内に持つ、不器用なパーソナリティにシャーロット同様に惹かれていった。好き嫌いがはっきり分かれるタイプの映画で、メアリーの複雑というよりは不器用な性格や人となりに、理解や親近感を持てるかどうかが、この映画の好き嫌いを分けるポイントであろう。 静的な造りの映画で、セリフは抑え気味、カメラはあまり動かず、荒々しい海の波音、衣擦れの音、鈴の音が際立ち、BGMそれ自体は極力抑えているのが特徴的。印象に残るショットは多く、海に入って抱き合うメアリーとシャーロットや、絵画の枠に収まるメアリーの姿などは、絵画的な美しさがある。一方で、冒頭の男性が脱ぐシーンも含めて、ヌードシーンやラブシーンは直截的で、肉感的、動物的でさえある。かなりのパンチ力があるため、それ以外の静的なシーンとのコントラストが鮮烈である。動物的なまでのラブシーンを通じて、寡黙な人物が胸に秘める、切実な渇望や心情を表現しているのかもしれない。ラブシーン以外にも、さまざまなカットやショットに監督の意図が込められていることは間違いなく、まさに台詞で語らず、構図で魅せる映画となっている。 物語は二人がこの先どうなるのかを明示しないまま終わってしまう。史実に基づけば、この先数年もしないでメアリーは病で世を去るが、この映画は史実を緩やかに使ったフィクションである。この先の想像は、観客に任せられている。 【nakashi】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-10-13 09:51:11)(良:1票) 1.《ネタバレ》 たまたま前日博物館の図書館でメアリーアニングの漫画の伝記を読んでいて、 生涯独身かつ漫画の伝記には珍しく色恋沙汰がないので、珍しいなあと思っていたんだけど。 、、、あの人がモデルなのね この映画! とてもよかった。シアーシャローナンほんと美しいな、、、彫刻のよう。 肌、デコルテの綺麗さ、わたし女だけどなんかに目覚めそうになるわ。 ケイトウィンスレットも恋に落ちてからが本当に美しかった。もともと綺麗だけどさ! 一緒に住むのを拒否したのは もしかしたら年下の女の子に買われるみたいで、なんとなくプライドもあったんじゃないかな。 女としての対抗心みたいなものが。 もしシャーロットが男性なら、すんなりじゃあ住むわってなったのかも。 ちなみに伝記漫画では、わたしにも好きな人くらいいたかもね〜というセリフがある。 二人は別れたのかなあ。 とにかく全てが美しく哀愁、いい映画でした。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 8点(2021-04-24 00:03:38)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS