みんなのシネマレビュー

まともじゃないのは君も一緒

You're not normal, either!
2021年【日】 上映時間:98分
コメディ青春もの
[マトモジャナイノハキミモイッショ]
新規登録(2021-11-01)【たくわん】さん
タイトル情報更新(2025-02-01)【にじばぶ】さん
公開開始日(2021-03-19)


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監督前田弘二
キャスト成田凌(男優)大野康臣
清原果耶(女優)秋本香住
山谷花純(女優)君島彩夏
倉悠貴(男優)柳雄介
泉里香(女優)戸川美奈子
小泉孝太郎(男優)宮本功
川瀬陽太(男優)
吉岡睦雄(男優)
脚本高田亮
撮影池内義浩
製作エイベックス・ピクチャーズ(共同幹事)
ハピネット・ピクチャーズ(共同幹事)
配給エイベックス・ピクチャーズ
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3.《ネタバレ》 完全に「してやられ」ました。ミステリーではありませんが「ちょっとした仕掛け」が施されています。未見の方は下調べせずにご覧ください。良いラブコメですよ。

以下ネタバレ含みますのでご注意ください。

予備校講師と女子高生が主役のラブコメ。とはいえ2人が最終的に結ばれる結末は考えられません。そもそも受験生が勉強しないで何やってんだって話ですし、講師が生徒に手を出したらクビ。成人男性が女子高生に手を出しもアウツです。その点、実業家(小泉幸太郎)は心得ていましたね。クズですが危機管理能力はありました。『高校教師』のような破滅ドラマならいざ知らず、ラブコメは基本的にハッピーでなくてはいけません。みんなから応援、祝福されてナンボの世界。ですからラブストーリーとしての本筋は、予備校講師と実業家フィアンセが結ばれるものとばかり思っていました。女子高生にはお気の毒ですが、ほろ苦い失恋を思い出に変えて前を向くと。でもこれが大外れ。ラブストーリーの定石(定跡)どおり主役2人がくっつきました。これには娘を持つお父さん的には怒り心頭なのであります。
ところが最終盤にきて種明かしあり。女子高生はJKにあらず。20歳を超えた成人女性でした。なんとさりげないミスリードでしょう。まんまと「女子高生」だと思い込まされました。これには振り上げたこぶしをどうしたらよいか。私には五木ひろしのモノマネで誤魔化すくらいしか思いつきません。実業家も指摘していたように、成人男性が恋愛対象にできる(世間的に許される)「若い女性」の定義はシビアです。「女子高生以下なら問答無用でお縄」【越えられない壁】「大学生や10代社会人はケースバイケース」「20歳以上の社会人ならご自由に」でしょうか。当然2人の年齢差も関係してきます。お父さん的には年齢関係なく扶養家族であるうちは物申したいですが、まあ相手次第です。予備校講師の立場で生徒に手を出したならば、そいつが成田凌だろうが前澤社長であろうが容赦しませんが、本ケースではキスはおろか手さえ繋いでいません。このような現状で惹かれ合う2人を引き裂く理屈を私は持ち合わせていません。くう〜。という訳でどうぞ「お友達」から始めてください。もちろん大学卒業後に、ですが。
それにしても清原果耶が素晴らしい。私はももクロメンバーが出演していた『マッサン』と『べっぴんさん』以外の朝ドラは観ていないので、彼女をちゃんと認識したのは『霊媒探偵・城塚翡翠』からですが「賢い役」が本当に上手いです。美人で賢い。おまけに歌も上手いって無敵じゃないですか。もしかして完璧すぎるのでしょうか。よく分かりませんが爆売れしていない現状が不思議でなりません。 目隠シストさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-02-02 07:42:32)

2.私的に変人ものが好物なので、予告編に釣られ 鑑賞..若干 予想していたストーリーとは違っていたものの、概ね期待通りで 面白かったです~ ラストの着地が 秀逸でしたね~ 演出も 台詞も Good! 香住がアルコールが入ってないのに酔っ払いになるところが ツボ! 本作の正確な評価は 7.5点! 終盤 腑に落ちないところが 散見されるも 映画として ドラマとして 楽しめたので、甘めの 8点 献上! コナンが一番さん [DVD(邦画)] 8点(2022-02-13 09:28:50)

1.「普通」に生きることの難しさと、それを同調圧力で押し付けられるこの世界の愚かしさ。
そんな普遍的な社会のいびつさの中で、“フツー”じゃない二人が繰り広げる全く噛み合わない会話劇が絶妙なラブコメだった。
ストーリー的に練り込まれた工夫や発見があるわけではないけれど、ベタなコント劇のような展開の中で、「人間」としての在り方そのものが不器用な二人が、ドタバタと滑稽な恋模様を交錯させる。
ただその不器用な恋模様と人間模様は、彼らと同じように“フツー”に生きることが下手くそな人間にとっては、事程左様に突き刺さり、終始笑いっぱなしだった。

かく言う自分も、決して人間的に器用ではなく、上手ではない生き方をしているとしばしば感じる。
他人と同調することや、強要されることを嫌い、そのことで周囲を不快にし、自分自身も抱え込まなくてもいいフラストレーションを溜めている。
もっと割り切って、「普通」に合わせて、「常識」に従順に生きられたなら、もっと楽になるのかもしれない。

でも、自分自身誤解してはならないのは、そういう生き方をしているのは、他の誰でもない自分であり、誰のせいでもないということ。
「普通」に生きることがどんなに滑稽で、愚かしく思えたとしても、それがこの世界で生きていく上で求められる常識であるならば、それは理解しなければならないし、それに反して我を通すのならば、それなりの「覚悟」を持たなければならない。

そういうことを、この映画の二人の主人公も充分に理解していて、だからこそ「普通」になってみようと彼らなりの努力をしてみるし、その上で、自分たちはどういうふうに生きていこうかと、道筋を見出していく。
果たして、普通でもなく、まともでもない彼らは、望んでいた何か、憧れていた何かを失ってしまうけれど、ものすごく狭小だったその視界は、確実に広がっている。

昔のアニメ映画の台詞にもあったように、普通じゃない生き方、人と違う生き方は、それなりにしんどい。
でも、そんな“自分”を無かったものにして、誤魔化して、妥協して生きていくことも同じようにしんどい。
どちらの“しんどさ”を選ぶことも自由だし、避けられないことならば、せめて自分自身だけは自分に対して「納得」して生きていきたい。
そんなふうに、鑑賞者の「視界」も広げてくれる映画だった。


主演は、清原果耶+成田凌。奇しくも今年見通した朝ドラ「おかえりモネ」+「おちょやん」コンビ。
成田凌は、良い意味でアニメのキャラクターのようなまるで実在感のない存在感が独特で良い。
そして、清原果耶。めくるめく季節のように切り替わる表情と感情表現は、女優として唯一無二のものを感じる。
この若き女優の天性は、まだまだ計り知れない。 鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-11-20 08:53:13)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.00点
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6216.67% line
7541.67% line
8325.00% line
918.33% line
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