みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 ネット上であらすじを読んで、これはホラーだろうななどと思いつつ観始めました。 刑事の自宅で起きる怪現象。これは誰かが、いや何かが潜んでいるな。そのうち姿を現して修羅場となるのかな。けれども、それが少年誘拐事件とどう繋がるんだろう? ところが、妻の不倫相手の乱入→負傷→死亡によって、思わぬ方向に事態は進展。あれあれ?誘拐事件どころじゃない!その顛末、どうするつもり? そして突然、ここから先はPOVかよ?みたいにハンディカメラの画像に転換して物語は振り出しに。作品後半は種明かし編となっていて、視点も新たな登場人物に変更。種明かしが始まります。 見事な構成ですね。多少は力技もありはしますが(例えば少女が犯人に撃たれるくだりでは前半と後半では時間の同期が出来ていないように感じるとか、母親が息子のベッドの下を覗き込んだ時、中身付きのカエルのお面を二度見までしているのに人が被っていることを認識できない、とか)、前半の不可解な部分をひとつひとつ回収して行く流れはなかなかにユニークで、観る者は前半のホラーテイスト溢れる展開が、実は一人の青年の仕業だったと解るように丁寧に描かれています。そして、最後の最後に実はその青年の復讐譚だったことに気付くのです。そもそもその家を選んだのは彼だったわけで、始めから狙っていた訳ですね。 複雑な構成を破綻させることなく完成させたためか、物語としての深味にはいま一つ欠けるようには感じますが、観る者に予測を許さない見事なエンターテインメント作品だと思います。 ちなみに、邦題より原題の方が謎めいていて好きです。だいたいからして、カエルのお面が可愛くなさ過ぎて到底カエルに見えないし。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-11-22 00:10:44) 1.《ネタバレ》 前半が「表ストーリー編」で後半が「謎解明編」にきっちりわかれている、まるでアドベンチャーゲームのような映画です。 突然POVが始まった時は「何事?」と思ったんですが、まさか映画中で章が切り変わって謎解明編に突入していたとは…そんな映画観た事ないですよ。すごいね。 伏線を回収しながらパズルを解いていくような話が好きな人には大好物でしょう。 逆に細かい事を考えるのが苦手な人には本当に向いていない映画だと思います。 この手の映画は真剣に観るとどうしてもアラが見えてきてがっかりする事が多いのですが、少なくともこの映画は鑑賞中に気になるアラはなく、あぁ多分そういう事なんだろうな…というオチまできれいに持って行ってくれました。 ストーリーに多少のやりすぎ感出来すぎ感があるのは、この手のパズル的ストーリーにはしょうがない事なのでそこは許します。 それにしても主要登場人物…不倫するお母さん、実は凶悪犯罪人であるお父さん、勝手に人の家に忍び込んで暮らすお嬢さん、そのお嬢さんについて奇行を繰り返す兄ちゃん(実は奇行に意味はあったんですが)…と出てくる人間が犯罪者ばかりの中、お母さんの不倫というその中で一番どうでもいい事に怒り狂ってた心の狭い息子は、あれお父さんの事実を知ったらどうなるんでしょうか?多分死んじゃいますよね。 不倫くらいの小さなことは普段から許してやれよ、という製作サイドからのメッセージなのかもしれません…いや違うか笑 こういう映画を観ると「こんな気の利いた脚本を自分も書いてみたい!」とあれこれ考えるんですが、そこで毎度自分の才能のなさを痛感します。いやほんと無理。鑑賞して楽しむだけにしておきます。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-06-21 20:24:24)(良:1票)
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