みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 「…トロモ」の残骸を見せるシーンで、「エイリアン」の続編としてのっけから期待度大。 アッシュと同型のアンドロイドは出てくるし、コンピュータは今時の鮮明な画面ではないカタカタ動く旧式。これがエイリアンの世界観なんだよなあとどっぷり浸かりつつの鑑賞。 いや、それにしても。 小学校4年に映画館で観た映画の続編を、五十を超えてから観ることができるなんて、なんたる至福。そして、何年経っても色あせることのないエイリアンの造形の妙。HRギーガーのデザインのなんと素晴らしいことか。そんなエイリアンをこよなく愛する自分にとっても、この映画は非常に満足度の高い作品だったと思う。 無重力で強酸性の血液で宇宙船が傷つかないようにするなんて、ありそうでなかった発想だし、最後の最後まで期待を裏切らない危機の連続。いや、面白かった。何よりレインが新たなヒロインとして輝いていて魅力的だった。 ただ。 ただ、だよ。 あの人間とエイリアンが合体した新種の醜悪さは、ちょっと許せなかった。 あんなデザイン、子どもでもできるし、何より美しさが微塵も感じられない。ギーガーに対する冒涜ではないかとさえ思ってしまった。。 そこだけはやはり気になったというか、もの申したい。 リドリーもそこは許しちゃだめだよなあ、と思いつつ2回鑑賞。 エイリアン、もう完全にサーガだね。 【roadster316】さん [映画館(字幕)] 8点(2024-10-10 18:04:55) 2.中学生の息子に見に行くか訊くと「行く」とのこと、しかしシリーズを一本も見てないはずなので、とりあえず前日に1作目だけ見て予習する。私は私で復習(?)しながら「やっぱり、この映画、好きだわー」などと思って見ており、何しろ、映画の良し悪しなどではなくただ「好きだわー」ということなので、1作目とこの「ロムルス」を比べる気にもならない。いや、そうは言っても結局は、比べちゃうんだけど。 いや~、この「ロムルス」、面白かったですよ。楽しませていただきました。息子はというと、これまでもさんざんエゲツない映画を見てきたはずだけど、よほど集中していてよほどコワかったのか、中盤以降ずっと、両手を口にあてたまま凍り付いており、どんだけ楽しんでんだよ、と羨ましくなったりもしつつ。 1作目って、「エイリアンが宇宙船の中で暴れる話」と思わせて、しかし実は、そこに至るまでの描写が結構長い。謎めいたモノ、不可思議な現象を次々に画面に登場させ、我々をぐいぐい引っ張っていく。後半、エイリアンが宇宙船内に解き放たれてからも、意外な展開が待ち受け、我々の意識の的を一点に絞らせない。 今さらまたこれと全く同じことはできないので、「ロムルス」ではエイリアンの襲撃、エイリアンとの戦いに、だいぶ比重が置かれてます(さらにちょっと、『悪魔の受胎』テイストもあったりして?)。1作目の、どこかにエイリアンが潜んでいるのではないかという緊迫感、あれって、部屋にゴキちゃんが出て「キャー」とか言いつつも今のうちになんとかやっつけなきゃいけない、と部屋の隅々に目をやりながら殺虫剤片手にウロウロする心境に繋がるものがありますが、今回はモロにゴキちゃん退治のノリ。冷凍タイプの殺虫スプレーです。 1作目以降、映画に登場する大抵の施設には自爆装置が備えられてクライマックスではカウントダウンが始まるようになりましたが、今回も、カウントダウンは踏襲しつつ、土星のわっかみたいなヤツ(1作目の空に浮かんでた天体か?)にぶつかるまでのタイムリミットが描かれる。この、迫ってくるわっかが、宇宙船の窓から見えるシーンの、見事さ。美しく、不気味で、怖い。 今回も1作目の「アッシュ」が登場。いや、「アッシュ」は文字通りashと化してしまったので、そっくりさんですね。イアン・ホルムはすでに他界しているはずですが、それでもなぜか登場します。シュワ型ターミネーター同様、量産型なんですねー。シュワ型同様、どうしてこいうい顔を量産しようと思ったんですかねー。 のみならず、今回はアンディというアンドロイドが登場します。コイツが、いつも困ったような顔をしている。アンドロイドだから別に何も考えていないのかもしれないけれど、とにかくこの困り顔が、何を考えているのかわからない雰囲気を漂わせています。普通なら、「無表情」でそういう雰囲気を出すところでしょうが、この困り顔が、彼の独特の存在感に繋がってます。 最初にも書いたけど、1作目と比較しての良し悪しは言いたくない。んだけど、一点だけ言ってしまう。限られた登場人物たちが繰り広げるサバイバル、なんとかもう少し、彼らのそれぞれの顔をしっかり画面に、印象付けてあげることはできなかったものかと。1作目の7人は、ぞれぞれ個性的な顔立ちで、映画はそれをしっかり印象付けていましたと思います。今回は6人ですが、ちょっと印象が弱い。冒頭の舞台が闇に閉ざされた星、ということもあって暗めのシーンが多く、それゆえ宇宙空間に出て光が差し込んでくるシーンが一つの見せ場にもなっているのですが、全体を通して見ると、もう少し彼らの顔をしっかり映し、描き分けてあげる場面があってもよかったんじゃないかなあ、と。五分刈りのアジア系の女性はさすがに目を引くけど、イマイチ目立たないまま死んでいくヤツもいて。ヒロインを演じたケイリー・スピーニーは、あの高身長のシガニー・ウィーバーと対照的で、多かれ少なかれ似たようなシチュエーションに置かれるヒロインを演じつつも、新たな魅力を開拓していたと思います。が、例えばあの、ストロボ光の中、怯えた表情のシガニー・ウィーバー。何かこれに匹敵するような印象的なシーンを用意してもらえたならば。 とか何とか言いつつも、この、どこまでも続くサバイバルと、「画面の奥に蠢くエイリアン」等の、必ずしも残酷描写に頼らない緊迫感(PG12止まり)。面白かったです。満足。 【鱗歌】さん [映画館(字幕)] 8点(2024-09-22 06:35:48)(良:1票) 1.《ネタバレ》 いやいや 前評判悪くて不安でしたが、面白かったですよ。 まあ設定等で他の作品との辻褄が合うとか合わないとか、有るのかもしれませんが、 ユーチューバーが解説で言っていた、各作品へのオマージュのような引用のような 懐かしいセリフや構図、シチュエーションが盛沢山で飽きずに見ていられます。 今回のアンドロイドは、子供レベルで頼りないかと思いきや、チップ入替で急に 頼もしいボディガードになって活躍したり、でも会社の命令が有効になって冷酷に なったりと、安心と不安とドタバタが交互に・・ しかも土星の環みたいな所で巨大宇宙船を舞台にしてるから、その景色が素晴らしい。 そして制御喪失でその環への衝突の危機が迫る時間との闘い、エイリアンとの闘い、 利益優先の企業の陰謀との闘い、生存脱出の可能性が、限りなくゼロに等しい中、 ヒロインの女の子のど根性ミッションに、興奮しました。 しかもエイリアンの新種も 誕生してしまい、人間的な見た目のソレとの闘いは、クライマックスが2度3度。 終わったかと思ったら、また来たあ! がもう何回目ですかあ? そして、エイリアン2によく似た雰囲気のエンディングで至福の時が・・ なのにエンドロール直前に聞こえるのは警報の音? まさか!? えーーーーっ? という、とにかく忙しい映画でした。 映画館で見て大正解。 いいと思います。 プロメテウスやコヴェナントはあまり気にせずに、エイリアン1と2の間のスピンオフとして あくまで娯楽作品として見れば、大画面ド迫力のモンスターホラーアクション映画として 堪能できます。グロイのと怖いのが苦手な人には薦めません・・。 【グルコサミンS】さん [映画館(字幕)] 8点(2024-09-19 23:45:39)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS